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Konstanz als Heimatstadt

復活祭

コンスタンツの観光地マイナウではイースターエッグの形をした花の装飾が登場
ドイツでは今日から復活祭の祝日(Osterfeiertage)が始まりました。今年は10日(金)と13日(月)が祝日になっており,クリスマス並みに祝日が続く(=店の開いていない日が続く)ことになります。その前から復活祭休暇に入っているところもあるようで,今週は平日の昼間でも町中にかなりの人が出ていました。
復活祭はその名の通り,キリストの復活を祝う祭りですが,日本ではクリスマスほどには知られていません。こちらでは復活祭の1ヶ月以上前から,飾り卵(Osterei)のお菓子やうさぎ(Osterhase)の形をしたチョコなどがスーパーにも並んでいます。卵は誕生のシンボル,うさぎは多産のシンボルで,ドイツではOsterhaseがOstereiを子供達に持ってきてくれ,子供達はイースターエッグを探すことになっているようです。イースターエッグの形をしたお菓子などが入っている入れ物のことをOsternestと言うようです。生贄あるいはキリストの復活のイメージから,ラム肉を食べる(Osterlamm)習慣もあるようですが,最近ではお菓子の形態になっているようです。
コンスタンツでは先週末から約1週間にわたって連日の晴天が続き,ここ最近では日中の最高気温が20度を超えるようになってきました。それまでの寒さとは打って変わって急激な温度上昇です。その影響で各地ではさまざまな花(Osterblumen)が咲き始め,街の様子が一変しました。
復活祭はキリスト教の祭りですが,伝統的なゲルマンの春を祝う祭り(卵やうさぎはここから来ているようです)と結合して現在の形になったと言われています。日本でも春の到来は嬉しいですが,こちらでは冬が長く厳しく暗いこと,また本格的な春の展開が急激であることから,こうした祭りが生活の中で大きな意義を持っているのだろうと思います。