panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ブンチャーに泣く

  朝出て、いろいろウロウロした。朝といっても、ぼんやりテレビを観察してから、9時くらいなのだが。しかしいの一番にタクシーで行ったホーチミン廟と彼の家は、入場禁止になっていた。ハノイは、来月独立1000年祭で多忙である。越南は、1000年前に、いまの中国から解放されたのである。でもホーチミン博物館は開いていた。それから、文廟という古い大学のような名所を訪ねた。そばにはもう一度来て買うはずのおしゃれ小物の店があってチェック。最後に、旧市街をハノイ大教会から歩いて帰った。途中、お茶とカフェを一杯づつ。お茶ははす茶というのか、昨日ハノイ教会の前で親切な若い店員のところ(Student Cafeというらしい。マップでは)で飲んだ蜂蜜入りを期待したが、伊藤園みたいな緑茶であった。加藤茶でないのだけが救いである。って当然でね?。コーヒーのカフェ(変だが、すべての小飲食店はカフェだ)では端数が面倒だし道もアイフォンで調べてくれたので、チップのつもりで残したお金を受け取らない。信じられますか。
  でもまだ1時半。昼食終えてもこの時間だ。昨日旅行会社からもらったマップで、ホテルの向かいにブンチャーの名店があると分かり、そこで戻ったわけだが、とにかく驚いた。ブンチャーとは、米粉麺をつけ麺にするいまはやりの一品だが、もうすごい。マップに、はまります、とあったが、こんなB級豪華グルメは初めてだ。ハノイは、タイ以上に食は豊かだ。山のようにいろんな一式が来る。でも残すはずだ。それを惜しげなく捨てていた。・・・前にいたカップルがビールを飲んでいたので、小瓶も注文。お、サイゴンビールではないか。しかもスペシャル。見ると、皆さん、飲んでいたようであった。がつがつ食い、昼からビール。私でなく、ハノイの人びと。これは、タイでみたきたような小食の気取った食事とは違った文化があるらしいことを推測させる。実はハノイには繁華街に山のように書店もあったのである。どうだ、まいったか。タイは本をあまり読まない国だということが照明=証明されたのではないか。比較という疫学的手法で。
  ホテル脇の路地をヴェトナム風の行商が来る。ブンチャーのダック・キムもそばだ。これで一人前。わけわからん。春巻きと草は残し、牛のうますぎる焼き肉は食べきる。白い薄切りはニンニクだ。付け汁で食す。