panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ただただ日の暮れるシェムリアップ------移動が勉強の第3日目終わる

  なぜこんなにいい日にスピードボートが中止されたのか。どこにもストームの影はない。その分、疑惑の影は増す。カンボジア人がストームの意味を取り違えている可能性はあるが、そう思ってよーく写真を見ると、こ、これは水が満々とたたえられているのではなく、たんに、は、氾濫しているのではないか。しばしば階段まで水をかき分けていた現地の人の姿を思い出す。ずいぶんだなあと思った我輩はアホだ。これは正常な事態ではないのだ。どこの国に入口まで水のある家に住む人がいるものか。蚊や細菌の巣だなあと思ったしね。・・・そうだよなあ、って急に、らしくもなく、呟いたりして。そうである。これが中止の理由なのだ。つまり、トンレサップ湖は前日の雨で増水して危険な状態になっていたのだ。でも晴天下に、それは奇妙な光景だったともいえる。
  さて、昼はクメールカレーを食べた。ククレカレーではない。クノールスープでもない。でもボンカレーの感じ。日本のに似ている。だから余計、タイが変わってるんだと気づく。ノーマルな旨さだ、カンボジアカレーは。夜はイタリアン。ピザにした。なぜ今日なのか。腹が減ってないからである。アンコールビールの生を飲む。ま、普通。アンコールビールはシアヌークヴィルという街でつくられている。地ビールではない。さっきABCビールというのを発見したが、カンボジア産なのか。ピザは久しぶりに不味かった。やはり焼き方にはコツがあるのだなあ。たまにこういうのに出くわすことで、誰でも作れる中華とイタリアンという我輩の傲慢な把握も、是正されるというものだ。
  シエムは、ガイドブックでは小さいとあるが、結構大きい街だ。わんさか白人がいる。思った以上に------ちまり、いやつまり我輩が思う皆さんたちが思うだろう以上に------白人は集団行動が好きだ。4,5人のグループで笑いあってるのがあれば、もっと大勢で騒ぐ連中もいる。連れだって歩いているのだ。東京だとそういう集団はあまり見ないが、日本までくる連中は階層が高いからだろう。飛行運賃が全然違うからね。しかし普通の階層の白人、見たところアメリカ人とフランス人は、集うことが大好きだ。むしろ近代の先端、日本人に単独か二人というのが多い。とくに女性二人というのは日本人の旅の基本だ。でも男二人というのは、若い大学生以外はいないのが、不思議といえば不思議、あ、消えたかも。お、復活。怖いのでいったん保存。