panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

月に一度の、、、とはいえ11月は3度も書いたのであった。


  やはり仕事期間?であるので、忙しい。秋は軍事学関係の本を読んで人にしゃべるということをしているのだが、これがあるわあるわ。って「わ」なのか「は」なのか。・・・日本に戻った横井庄一氏を思いださせるものがある。始終使っていないと言葉は忘れる。
  ともあれ、クラウゼヴィッツジョミニルーデンドルフ孫子、ついでに日本兵学と武士道についてと山のように読んだ。結局人にしゃべるには付け焼き刃では駄目なので、読んだ本の中で一番よいものの内容に則して議論を整理し拡大し話す、という選択のための読書であったが、とにかく原典自体が退屈である。内線外線など、戦略戦術用語は軍関係者でもない限りどうでもよいことで、19世紀の文書は冗長である。大体19世紀的書法というのが一般にだらだらしている。スミスしかりベンサムしかり。勿論、ホッブズまでいくと英語自体歯が立たない。
  かくして大変というわけでもないが、忙しく、とくに書くようなことはないが、とりわけ充実しいるということでもなく、ま、日本人並に忙しくしているわけである。といっても一日働くと次の日どういうわけか、心身ともに働く気がなくなり(じゃね?)、ということを繰り返しているので、つまり一週間は実働ほぼ3日にすぎない。ま、そういう形態でもあるし。仕事そのものが。
  人は一日1時間しか集中できないというのが脳科学的には正しいらしい。昔院生時代には2,3時間しか続かないと聞いて、それでは駄目じゃないかと思ったことも考え合わせると、一日集中すれば翌日倒れるのはあたりまえという気もする。
  疲労回復には個室と深入り珈琲と当然にクラシックである。・・・今秋は思うところあって、管弦楽に本格的に取り組むことにした。リヒャルト・シュトラウスからワグナー、20世紀ウィーン楽派への線を考えているが、今かかっているのはクレンペラーチャイコフスキーの4番。これはそうではないが、SACDの音質は抜群だと『レコード芸術』の人々はいうのである。とくにシングルレイヤーという普通のCD再生機では聴けないものの音質が抜群らしい(SACDハイブリッドだと聴ける)。値段が一枚3500円もすることになるので(セットで500円くらいのがSACD版にリマスターするとそうなる)、躊躇するが、段々同じものを買い換えることになるのだろう。でもその前にSACD専用機を買わないといけないわけだが。
  というわけでこの秋も結構CDは買ってしまった。ワルターギーゼキングドビュッシーに開眼しようとしたら、手持ちのモニク・アースの4枚組が抜群で、そちらに傾斜してもいる。といってもギーゼキングがなければ、アースの意義も分からなかったろう。ギーゼキングはこの分野の権威的演奏だった。買って聴いておかなければ、別の盤の評価も不能なわけである。面倒だが、自分の中で納得するためには必要な出費だった。
  12月に入って、ますます慌ただしいが、高野シュウコウ先生は依然海外行ったきりである。また彼の本などが出たらご紹介。・・・しかし貴重な1時間をこんなに消費してしまった。馬鹿じゃね?