panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

引き続き魂の脱植民地化


  今日は午後から仕事である。うーん。助かった。一昨日の疲労が残っている。こんな弱ってしまっていいのだろうか。いいわけはないが、夕食はトンカツにしよう。?
  仕事の準備が済んだので、続きを読む。ハルミ・ベフというアメリカの学者や遠藤誉という筑波の学者の話が出てくる。ベフは日米、遠藤は日中のはざまで魂が二重に植民地化された事例として。というか彼ら自身が脱植民地化を意識するということではあるが。
  しかもこの深尾という女性研究者の人生が壮絶を究める。我輩より若いのにこういう人生をこの時代に送っているかと思うと、近代的生は深刻である。・・・他方、こういう人々ばかりに教わっている大学の学生というのはどうしたもんだろう。いいのか悪いのか。少なくとも反面教師なのであって、これを奇貨として模倣犯にはならないように。
  ちなみにようやくベフ・ハルミが別府春海だと知った。そして男だということも。うーん。イスラエル人だとすら思った時期もかってはあったのだが。
  ところで一昨日ビッグカメラではまたオーディオコーナーにいったのだが(そこでウォークマンの操作を聞くように云われた)、大半の品物が安い。我輩の考えているものは区切られた一画に置かれていて、フロアの大半は廉価な製品ばかりだ。うーん。これで結構な音が出るなら、もともと耳に難のある我輩である(中耳炎で片側の聞きが弱い)、こんなんでいいかとも思うわけなのである。結構迷うね。コスパとかいうので考えれば、安い機種で十分なんだろう。
  さてそういうわけでコロリーオフの平均律アファナシエフのを比べると、同じように遅いのに圧倒的に前者が面白くない。どうしてだろう?アファ君はその意味でもまことに天賦の才がある。しかし主に今週聴いているアシュケナージのただ弾きましたという演奏に、どうしようもない抒情がみなぎっている。きちっとしたコロ君アファ君の演奏にはないロマンチックな装いが感じとれる人には、やはりアシュ君がこれらの人々を凌駕する世界的人気を博している意味がわかるにちがいない。というか、わかったもんで。ようやく。・・・彼には天性の甘さがある。