岡田斗司夫「いつまでもデブだと思うなよ」読了

会社で1/5残りを帰宅してから一気に読んだ。新書は早く読めるから良い。
以下の引用部分で思わず吹いた。

学歴主義社会から見た目主義社会へ変化している世の中で、周囲と際立って違う一面だけを単純化して「キャラ」付けされるのが見た目社会の特徴だという。
そして

まぁ、自分から「オタクの王様・オタキング」などと名乗ってたから、視聴者からは「オタク」の人というラベリングかなぁ、と考えていた。
が、違っていた。
私のキャラは「デブ」だったのだ。

私もてっきり「オタキング」だとばかり思っていたが、実際に会って話をする機会があると「デブ」というキャラ付けしてしまうのかも。


氏がダイエットに成功した結果、この「キャラ付け」が解除された。そして「失って初めてわかる『キャラ』付けの怖さ」という体験談。これをダイエットの動機に利用すると良いらしい。

あと、耳が痛いのは

太っているのは、毎日まいにち、「太り続けている行動」を繰り返している結果なのだ。
絶え間なく太る努力をし続けなければ、そんな太り続けることなどできない。
並外れて太っていた私は「並外れて太る行動」をとり続けていたのだ。

結果にはそれに見合うだけの努力があると・・・


あと、レコーディングダイエットをより確実に成功させるために、いくつか段階に分けられている。

  • 助走…記録をつける練習期間
  • 離陸…数値計測の練習期間
  • 上昇…カロリー制御開始
  • 巡航…対ホメオスタシス
  • 再加速…数値に頼らないための練習
  • 軌道到達…悟りの境地

75日目の体質変化〜岡田斗司夫「いつまでもデブだと思うなよ」より

詳細は氏のブログや本でも見てもらうとして、特に新鮮に感じた部分がある。
それは巡航フェーズで出てくるという「75日目の体質変化」だ。
上昇〜巡航にかけて毎日基礎代謝ギリギリのカロリーしかとらないでいると、ホメオスタシスにより以下のような変化が現れるらしい。

毎日一度ぐらい、空腹感と落ち込みの感情が同時に、強烈に襲ってくるようになったのだ。
考えてみれば当たり前で、簡単に減らすことができる内臓脂肪もすっかり底をついてしまい、渋々、皮下脂肪を燃やし始めた体は(勝手に!)生命の危機を感じ始めているらしい。
...
体は、あらゆる信号を使って、元の太った体重をとりもどそうと、欲望や不安をかきたててくるのだ。
...
実はまだまだ皮下脂肪が残っているにも気にせず、とにかく脂肪を燃やすのは最終手段とプログラムされているらしい。
...
ホルモンや分泌腺まで操って、「強烈な飢餓感」「落ち込み」「無気力」などの心理攻撃をしかけて、あなたのダイエットをやめさせようとするのだ

あぁ、これが「リバウンド」「停滞期」と呼ばれるヤツの元凶か。体からの心理攻撃だったのか。過去にダイエット経験があれば誰もが体験しているであろう、あの感覚がコレだったのか。妙に納得できた。

正体がわかれば対策も立てられる。氏の提案はこの時期にいろんなダイエット法を試すこと。大抵のダイエット法が数週間でやせるのは、ホメオスタシスにショックを与えることで体重を落としてる場合が多いとのこと。そしてこの心理攻撃は二週間ほどで止まるので、その間ホメオスタシスを混乱状態に陥れれて乗り切る作戦だ。
これは面白そう。漫画によくある表現だと、もう一人の自分(2Pカラーか、もしくは目つきが悪い)と対決するシーンみたいなものか。
こう考えると熱いな(w


こんな感じ? パンダ2PVer(笑


書籍化されて氏のブログを読んでただけでは書いてないような細かい注意点や体験談が追加されてて有用な本になってると思った。
まずは練習段階に挑戦したい。

岡田斗司夫のブログ
http://putikuri.way-nifty.com/blog/2007/08/post_05cc.html

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)