子供乗せ自転車(リサーチ中)

子供と一緒に乗れる自転車を研究中です。

写真はイメージですが、こういうのを探している訳ではありません。でも、これ楽しそうですね。

さて、ベビーカーも必要ですが、ささっと用事を済ますときには、なんといっても自転車には敵いません。子供が公園の前で、だだをこねる暇も与えません。

そうなんです。物心ついて、公園が楽しい場所だということが分かると、そうした気になる場所の前を素通りしようとすると、だだをこねるようになりました。そんなとき、自転車なら素通りも比較的簡単らしいです。

ということで、自転車を購入するべく計画中です。

いろんな所に出かけて、試乗を繰り返しています。自転車屋さんには迷惑でしょうけれど、一度買ったらずっと使い続けたいので、しっかりと考えて決めたいと思っています。でも乗った自転車しか考慮しないという事ではなく、どういう設計がされている自転車が、うちの用途に合っているのか、そういうところを見定めているということです。

先日も千駄ヶ谷にある国立競技場で催されたMINI VELO LOVERS FESTAに行ってきました。残念なことに雨だったので、試乗は諦めましたが、色々と収穫はありました。候補を絞る前に、自転車に要求するものをまとめて考え、それから候補を絞るという方針を決めました。

ということで、これまで色々と見てきた結果を書き上げてみる事にします。


アシスト無し vs アシスト付き

うちの家の周囲は平地と言えば平地ですが、大きくうねっていて、自転車で走ると常に緩やかな坂道を走っているようになります。なので、電動アシストが良いかなと思っていたのですが、最近色々と試乗を繰り返して考えが変わってきました。

ベースとなる自転車が15kg以下なら、子供を乗せても25kgぐらいで、そんなに苦にならずに走れるということ。

もちろん急な坂道では、アシスト付きにはかなわないのですが、そういったシチュエーションに遭遇する可能性を考えると、アシスト付きにこだわらなくても良いのかなと思うようになりました。それに、一度アシスト付き自転車に乗り馴れると、普通の自転車にはなかなか戻れそうもないような気もしますし、数年に一回購入するバッテリーの値段も気になりますしね。

一応アシスト付きも考慮しますが、こだわらないで見当する事にしました。

重い自転車は安定している?

重い自転車の方が安定していていいよと言われる事がありますが、実際に乗り比べてみると、どうも違うような気がします。安定しているのではなくて、単に>重いから動きが鈍いだけです。鈍い動きの為にふらつかない感じを受けますが、これを安定感と表現するのは違うと思いました。

安定感というものは、軽い自転車でも良くできた自転車なら安定しています。むしろ重い自転車で一旦バランスを失うと、持ち直すのが大変だということも分かってきました。倒れそうになる自転車を踏ん張るときには、重い方より軽い方が有利ですね。

子乗せ自転車として販売している自転車のほとんどが、自重30kg近いものが多く、その重さの言い分としてメーカー側が口を揃えて言うのは、頑丈、安全性、安定性です。しかし頑丈にしたら重くなったというのは、創意工夫が足らないだけなんじゃないかと思えてなりません。コストが高くなるから、重い材料で作ったという印象を拭い去る事ができずにいます。

子乗せ自転車 vs 後付けシート

うちの場合、将来子供を乗せなくなった後も使っていきたいと思っているので、普通の自転車に後付けの子乗せシートを取り付ける事を考えています。

どのメーカーが良いかはもちろんですが、その前に、前に乗せるか後ろに乗せるのかも考えなくてはなりません。


前乗せ vs 後乗せ

うちの子の性格を考えると、前に乗せた方が楽しく乗れそうですし、どんな格好で乗っているかも見えるので安心できて良いような気もします。が、後付けの前乗せシートには、色々と見当しなければならないところがあって、そう簡単に買って付けれるということでは無いようです。

後で書きますが、ハンドルの形状とも関係してくるので、全体的に考えてどうするかを決めないとならない問題です。

一方、後乗せで考えるべきことは、まず荷台の対荷重です。シートによっては荷台ではなく、直接フレームに取り付けられるものも多くなりました。もうひとつ考えなくてはならないのは、リアセンターの長さです。

リアセンターって聞き慣れないですね。それもそのはず、自転車用語なので、なじみがないのも当然です。私も子乗せ自転車を検討し始めてから知りました。

リアセンターとは、ペダルの付いたクランク根元の軸と後輪の軸との距離です。ミニベロと呼ばれる小径ホイールの自転車だと、リアセンターを短く設計できるので、全長を縮めてコンパクトにできます。が、子乗せを考えると、リアセンターが長い方が良いのです。

荷物を運ぶためにリアセンターをできるだけ長く設計した自転車もあります。そうした自転車はロングテールと呼ばれ、その名の通り、トラックのように後ろに長くなって、長い荷台がついています。海外では、ロングテールの荷台にシートを双子ちゃんを


ハンドル

これは慣れの問題もありますが、ハンドルは押して扱う、体重を少し預けて乗るのに慣れているので、直線的なハンドルの方が乗りやすい事も分かりました。

ところで一般に販売されている前乗せの子乗せ自転車は、なんだかハンドルを絞ったような形状になっていますね。あれ、何でああいう形状になっているかご存知ですか。実は、幅を60cm以内に納めるためなんです。

道路交通法(道交法)というのをご存知だと思いますが、道交法では、基本的に自転車は歩道を走れない事になっています。また自転車が歩道を走れる許可がある区間でも、歩道を走れるのは普通自転車に限るんです。え、普通自転車って何?

普通自転車とは(道路交通法施行規則 第九条の二より抜粋)
法第六十三条の三の内閣府令で定める基準は、次の各号に掲げるとおりとする。
 一 車体の大きさは、次に掲げる長さ及び幅を超えないこと。
  イ 長さ 百九十センチメートル
  ロ 幅 六十センチメートル
 二 車体の構造は、次に掲げるものであること。
  イ 側車を付していないこと。
  ロ 一の運転者席以外の乗車装置(幼児用座席を除く。)を備えていないこと。
  ハ 制動装置が走行中容易に操作できる位置にあること。
  ニ 歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと。

普通自転車以外は、絶対に歩道を走ってはいけないんですよ。もし自動車の免許を持っている人が、普通自転車ではない自転車で歩道を走ると青キップを切られてしまいます。ちなみに、傘を自転車に取り付けて走っても違反になるのも、傘が60cmの幅を超えてしまうこと歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部があるからなんですね。いや〜、知らなかった。知らなくても法を犯せば法律違反なんですよね。

この法律に従って、歩道を走れるようにメーカーは工夫して自転車を造っているんです。そのためにハンドルの幅を取る事ができず、すぼめたような形になっています。そうなんですよ、あれは決して人間工学などではなく、乗りやすさを追求したからでもなく、単に法的な問題から、あの形状になっているんですね。

ところで、押して扱うタイプのハンドルは、ある程度ハンドルに体重を預けて楽に乗れるメリットがあります。一方、前傾姿勢になるので、前傾の度合いによっては前乗せシートを付けられない事もあります。あまりきつい前傾姿勢はとれないと言う事ですね。

前乗せにこだわるなら、前傾を諦めてしまうのもひとつの方法だと思います。あまり前傾しない自転車といえば、私の頭に思い浮かぶのはビーチクルーザーです。

ですが、ちょっとこれは今の私のライフスタイルに似合わないですね。南の島とか海辺に住むのは夢ですが、ちょっと今はそんな感じじゃありませんから。

ここまでいかなくても、前傾姿勢の弱い直線的なハンドルの車体があれば、前乗せにしたいと思います。


スタンド

子供を自転車に乗せるときは、安定したスタンドが必要です。それとハンドルのロック機構があれば、子供を乗せてからハンドルが重量に負けて動いて自転車が倒れるような事故を防げます。

ロック機構はともかく、スタンドは必需品です。


ブレーキ

ブレーキは、重要な部品です。思ったように止まらなければ危ないですからね。

シンプルで美しいデザインの自転車には要注意で、たまにコースターブレーキが付けられている場合があります。コースターブレーキは、見れば直ぐに分かります。なぜなら、後輪用のブレーキレバーが無いからです。後輪のブレーキは、ペダルを逆回転させて掛けるのです。

コースターブレーキは、ビーチクルーザーに良く取り付けられている事があります。カリフォルニアあたりのサーファーが、サーフボードを抱えて、片手運転できるようにコースターブレーキを取り付ける事が多いのです。決して美的感覚ではなく、片手運転ができるという実用性で好んで使っているブレーキなんですね。が、これを日本の街で実際に使ってみると、あまり実用的では無いことに気がつきます。

実際に乗ってみると、漕ぎだした時などは、急には止まれなかったりします。路地や商店街では気を使います。それにメンテナンス必須アイテムなので、機械いじりが好きな私にはちょうど良いのかもしれませんが、一般的にはどうなんでしょうか。

コースターブレーキを装備するくらないなら、ローラーブレーキを付けてもらいたいですね。名前は似てるけど機能的には全然違います。ブレーキレバーで操作するので、外観から見分けられる人は、ちょっと通な方だと思います。効きはまずまず、減りもほとんどなく、よほどのことが無ければメンテナンスは不要です。雨の日も問題はありません。強いて言えば、ローラーブレーキ同様、少し引きずり抵抗があるので、軽快感が損なわれることがあるかもしれないというくらいです。それも感じられる人は少ないと思います。

ま、良く見かける普通のタイプならOKなんですけどね。

結局

まだまだ決まりそうもありませんが、こうやって文書化すると、考えを確認できて良いかなっと思いました。