絵なのか字なのか記号なのか

 数年前にFolioで取材させてもらって知り合った書家の宮村弦さんの個展が、なんと京都(と東京)で開催されてます。

■書家 宮村弦 newworks 2010 by artless
「image langue (イメージラング)−未解文字の蠱惑−」
■2010年1月3日〜1月31日 11:00-20:00
■場所:【京都】 SferaExhibition
    (京都市東山区縄手通り新橋上ル西側弁財天町17 スフェラ・ビル)
【東京】 Sfera shop TOKYO
     (東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー 3F)

 宮村さんと出会って、小学校のときのお習字のイメージしかなかった書のイメージがどどどーっと覆されたのでした。絵のような抽象画のような字。読めない字。筆の動きが雄弁に作者の想いを語る白黒の美術。それまでわたしにとって、文字は意味を媒介する記号だった。けれど、その文字に命を吹き込む書家の仕事を見て、言葉って面白いとますます感じるようになった。今、わたしは、白い紙にぽつんと書かれた活字を美しいなあと思うようになって、葉書小説やらカード小説やらが生まれたわけだけど、それは彼に出会ったおかげなのかもしれない。
 若いパワーで(同世代!)、書と他のジャンルを精力的につないでいって、新しい世界を切り開いていく彼の待望の個展です。しかし、この展示、攻めてるなあ。わたしもがんがん攻めていかなくっちゃね。
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