年末の慌しさ

            • (父 口述にて)----------------------

いよいよ年末だ、
暮れの12月28日(金)に
今年最後の点滴(輸血とアルブミン)がある。
来年になっても抗がん剤治療は続くのだろうか。

いよいよ食物が喉を通らず、
食べては吐いての繰り返しが続く。

このままでいくと一体どうなるのだろうか
見通しは不透明だ。


            • (娘 補足です)----------------------

介護生活に本格的に突入したのが9月。
それから4ヶ月・・・
思い返してみれば、9月の時点では
食べれないといえども、まだ天丼が食べたいと
いう父を連れて外食が出来ていたなぁと
しみじみと思い出す。


がん患者の末期症状っていうものが
今の状態なのかはわからないけれど、
ある本には「眠っている時間が増え」とある。

最近は起きている時間より寝ている時間のほうが上まわる感じ。


自分の生活もあるから、気分を変えて・・・と思うが、
なかなか時間が取れないのも辛い。
こうなると、仕事を頑張っているから、
結婚しているからと介護を免除されている姉に
愚痴を吐きたくなりものだけれど、
彼女も後ろめたさを刺激されて、怒る。

この堂々巡り。


でもきっとこの時間は私にとって免罪符に
なるんじゃないだろうかと思っている。

親孝行ってやってもキリがないだろうし、
いまやっていることも、将来の自分の、心の平和のため。

誰を責めても、恨みつらみを言っても
事態は変わらないのであれば、
心穏やかに過ごせたら・・・と言い聞かせるこの頃です。