アリソン (電撃文庫)
「アリソン」 時雨沢恵一 (図書館)を読む。面白い。
続刊もあるが、この一冊で完結している。
過不足なく面白い少年少女冒険もの。明るさと陰惨さの分量が絶妙。
アニメ映画にして日韓同時上映とかどうすか とプロパガンダめいた事を考えてしまう。

関連図書 「アメリカの分裂」(isbn:4000000500)アーサー・シュレージンガー,Jr.
アメリカの歴史学者の本だけど恣意的に記述される歴史を論じている。多様な民族国家のアメリカでは どの民族の立場から自国の歴史を描くかという問題を潜在的に抱えている。「大事な仕事の根底には常にXX人がいる」という流行があるらしい。

MASTERキートン」の最終巻でさえ、ドナウ文明を「自分の国にそんなものがあったと思えば胸が張れる」みたいな事を少年に言わせているが、歴史の濫用には違いがない。自分のプライドは自分だけで保証すべき。

ギャングスターウォーカーズ (カッパ・ノベルス)
ギャングスターウォーカーズ」 吉川良太郎 (図書館) を読む。つまらない。
つまらない、というと言い過ぎなのだが、まとまりがなく書き散らしたような印象。
文章が後半息切れしたように遊びが無くなる。
スーパー能力を持った人を多数出すなら、対戦して一方が死ななければ意味がない。死に場所をなくし、キャラというより作品がゾンビ化する。
素材は悪くない。吉川良太郎はまだ読む予定。
あと吉川良太郎の日記はSF研ノリで非常に楽しい↓。
http://perrault.hp.infoseek.co.jp/