かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

瀬戸内国際芸術祭・小豆島(肥土山・中山→醤の郷・坂手)

高松港[高速船]→小豆島/土庄→058、[バス]→常盤橋→060→062サイ→062ゴリラ→061→肥土山農村歌舞伎舞台→063・中山千枚田→こまめ食堂(棚田のおにぎり定食)→春日神社前[バス]→草壁港[徒歩]→安田→065→084→085→086→馬木[バス]→坂手港→080→077→079→078→坂手港[高速船]→高松港

今回の旅の目的は、維新派「MAREBITO」を観ることが主目的だったので、高松をベースにした再訪中心のスケジュールとなってしまった(新作が多い西の島も訪ねたかったところだ)。だからというわけではないが、事前にそれほど気合いが入らず、下調べもプランニングもほどほどになってしまった。それでも、初日・2日目は船・バスの時間を調べ、幾分綿密にプランニングしたためか、予期せぬ変更もなく、ほぼスケジュールどおりの動くことができた。
早朝のリムジンバスで羽田空港へ。羽田空港から高松空港まで1時間もかからない。羽田での待ち時間を除けば、2時間30分もあれば、高松市内に着く。のぞみで東京から大阪に行くよりも速い。定刻のフライトで高松空港に着くと、東京同様、雲が低く、小雨がぱらついている(この日は、結局、雨が降ったり、止んだりの一日だった)。
高松市内まではリムジンバスを利用。高松港のターミナルビルで、トランクをコインロッカーに入れ(コインロッカーはたくさんあった)、10:40発の高速船で小豆島/土庄港に向かう。

↑058 チェ・ジョンファ/崔正化《太陽の贈り物》(土庄港)


土庄港からは、芸術祭線(芸術祭期間中運行される)で、肥土山・中山地区に向かう。常盤橋で下車。肥土山・中山地区は前回にも来たところなので、既視感のある建物や風景に、いろいろと記憶がよみがえる。


↑64.武蔵野美術大学わらアートチームによる、サイ(上)とゴリラ(下) 前回は確かゾウだった。




↑肥土山農村歌舞伎舞台 おそらくこの地区の住人の方々の肖像写真が貼られている。特に説明もなかったが、「作品」になっている。
この後、しばらく川沿いの山道を歩く。途中までは舗装されていたが、だんだん道は細くなり、木々も鬱蒼としてくる。と、こんな張り紙が(↓)。





↑63.ワン・ウェンチー/王文志《小豆島の光》 ワン・ウェンチーは、昨年の新潟、水と土の芸術祭2012にも招聘されて、信濃川沿いに竹の建物を建てていた。
前回、小豆島に来たときも見残した地区がいくつもあったというのに、今回、肥土山・中山地区を再訪したのは、この中山の千枚田をもう一度見たかったからだ。63のワン・ウェンチーの《小豆島の光》を観たところで、上方の国道まで田の間の道を上がる。前回は千枚田の間の道を自由に歩き回れたと思うが、今回は道筋が指定されている。天気はあまりよくなかったが、曇空の下に広がる田一枚一枚の情景がそれぞれ印象深い。
バスまで時間が少しあったので、それほどお腹が空いていたわけではないが、春日神社前のこまめ食堂で、棚田のおにぎり定食(1000円)を食らう。ま、食べられるときに食べておく、ということだ。

おおぶりのゆるくむすんだおにぎりが2個、のり、揚げ物、煮物、なます、汁、漬け物、それに、デザートがついている。揚げ物は小あじ、ふぐ、小えび(殻付)とさつまいものかき揚げ。デザートはヨーグルトに自家製のイチジクのジャム。ふつうにおいしかった。

春日神社前で、バスに乗り、芸術祭線の終点、草壁港で下車。この先の安田というバス停まで行くのだが、次のバスまでだいぶ時間があるので、歩くことにする。20分ほど。
安田近くの65の岸本真之《つぎつぎぎんつぎ》と醤(ひしお)の郷周辺の作品を見て回る。岸本作品は、前回は中山地区に展示してあり、今回は場所を移しての展示。醤の郷は作品を点在させ、そこを歩くことで、町の姿、成り立ちや歴史を見、知り、体感するようになっていたことがなかなかおもしろい。雨が少し強くなり、バスで坂手まで移動する。時間の関係もあり、醤の郷に展示の作品をいくつか見残してしまった。残念。
坂手港周辺。ヤノベケンジ作品などを見て回る。最後に1時間おきに現れる怒りの地霊(ヤノベケンジビートたけし《ANGER from the Bottom》、実はたまたま東京都現代美術館での試運転の様子を見ている)を観て、本日のスケジュールは終了。

↑077ヤノベケンジ《スター・アンガー》 山側に設置された《ANGER from the Bottom》と海側に配置された《スター・アンガー》が対になっている。
ヤノベケンジ+岡村美紀(絵)による壁画《小豆島縁起絵巻》が描かれたフェリー待合所でしばらく休憩した後、坂手港18:00発(芸術祭期間中の土日祝のみ運行)の高速船で、高松に戻る。
夕食は、もちろん、うどん。炭水化物ジャンキー。