仮面ライダーフォーゼ第四十二話

仮面ライダー生誕40周年記念作品「仮面ライダーフォーゼ」。
第四十二話「射・手・君・臨」。
如月弦太朗(福士蒼汰)は、ヴァルゴ(声:田中理恵)によって「永遠の牢獄」としての「ダークネビュラ」へ送られたかに見えたメテオ=朔田流星(吉沢亮)が今もどこかで生きているはずであることを見破り、ゆえに野座間友子(志保)も生きているはずであると確信して、そこから、ヴァルゴが敵ではないに相違なく、タチバナ(声:檜山修之)が友に違いないことをも見抜いた。
そしてさらに如月弦太朗は、友は眼前にいなくとも友であり、たとえ身を宇宙空間で隔てようとも心が通じるのが友であると確信し、フォーゼの「コズミックステイツ」への変身を復興し得たことによってそのことを証明してみせた。
如月弦太朗がこのように友情というものの力を証明してみせたことで、ヴァルゴ=タチバナ=江本州輝(山崎一)は、かつて自身が裏切って死なせてしまった歌星緑郎(風間トオル)への、今なお忘れることも断ち切ることもできないでいた感情を、あらためて受け容れることができた。それは、友情を捨てることはできないことの認識であり、亡き友が友そのものだったということの確認でもあり、亡き友への謝罪であり、友の子である歌星賢吾(高橋龍輝)への謝罪であり、同時に、友の子の友である如月弦太朗や朔田流星への信頼と、意志の伝授でもあったろう。
その瞬間、ヴァルゴ=タチバナ=江本州輝は、ついに現れたホロスコープスの棟梁、射手座ゾディアーツ=我望光明(鶴見辰吾)によって狙撃されて倒れた。我望光明が最も信頼していた盟友であり側近であり手足でもあるヴァルゴを敢えて自ら狙撃せざるを得ないと判断した背景には、今一つ頼りにならない部下である天秤座ゾディアーツ=速水公平(天野浩成)の讒言に動かされた側面もあったろうか。
しかも、小賢しい策を弄することには長けている速水公平は、己を抹殺しかねない恐れのあったヴァルゴを反対に抹殺して、己の保身を図るために、敢えて己の天敵である唐獅子ゾディアーツ=立神吼(横山一敏)の力をも借りた。巧妙な策だったと云わざるを得ない。なにしろ立神吼は我望光明を崇拝しているから、もしヴァルゴが実は我望光明を裏切っていたという真相を知ろうものなら立神吼が怒り狂うだろうことは自明だった。おまけにヴァルゴは既に我望光明自身によって撃たれて致命傷を受け、弱体化していたのだ。速水公平にとっては何から何までも好都合。この上なく有利に戦える条件が揃っていた。敵は即ち本能寺にあり!と思ったことだろう。

幸福感の近道

幸福を感じるための方法としては、美味であると思えるものを食べて欲しい人に差し上げて良い表情を拝見するのが一番の近道であるのかもしれない。今日は意外に良い日だった気がする。
ところで。どうでもよいことだが、七月六日の記事に加筆して修正。削除しても構わない位だが、二日前の感情をなかったことにするよりは二日後の考えによって訂正しておいた方が日記としては良いような気がしたので。