就職氷河期について思うこと


http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20080106/p1


直接関係はない(自分は20代前半なので)のだけど、読んでてひっかかることがあったのでそれについて書いてみる。
自分の姉者とおじさんがちょうど就職氷河期初期世代。
姉者は大学卒業後就職できなくて、その後アメリカへ。大学でいろいろ言語学かなにかを学びつつ、貿易とか翻訳関係の仕事に20代後半で就職。
以後あまり日本には帰ってきてない。(ちなみに日本女性は海外でもてるそうです)
おじさんも22歳過ぎても就職できず、税理士資格をとって税理士になった(同じく20代後半で)


両者とも就職先自体がなかったのはもちろん、周囲からの支援を得ることもできなかった。(親もバブルがはじけてたいへんだった)
まだそのときぼくは中学生だった。
ちょうど就職氷河期が終わったころ2000年に海外半導体メーカがDRAMの叩き売りをして日本国内の半導体メーカが潰れた(正確には全部潰れたんじゃなくて、エルピーダとあとNECかなんかが生き残った)ころ、ぼくの父の会社(ぶっちゃけ世界に名だたる大企業)も潰れるんじゃないかと言われた。


思い返せば2000年は悪夢の年だった。
父のボーナスは出なかったし、月給さえでないのではないかと思ったくらい。
入社した年より給料が低いって父が文字通り肩を落としていた。
ノストラダムスの大予言は当たったんじゃないかと自分は思ってる。
ともかく、家の雰囲気が暗かった。
就職氷河期世代だけじゃなくて、その上、下の世代ともになんだかわけのわからないことになったなとみんな余裕がなかったのだ。


その後、父はいわゆる外資系の企業に転職し(しかも給料が増えた)就職氷河期をうまく生き残った人は海外やニッチな部分にうまく行くことができた。
もちろん逃げ遅れた人が大半なのは言うまでもないけど。
今フリータの人は半分が就職氷河期世代?だっけ。


で、話は変わるけども去年。
久々に来た売り手市場の新卒獲得合戦。
みんなどこどこの企業は福利厚生がいいだの、住宅手当が何万円でるだの、30歳で年収がいくら、40歳で年収がいくらだのそんな話ばかり。
バブルがはじけたときの教訓をおぼえてる人なんぞいなかった。
もうね、すんげえ大企業志向。
内定もばんばんとれる。


そんな中自分はすごく居心地が悪かった。
今の理工系大学って、院に行く人は純粋に研究がやりたいという人は少なくて、教員採用試験落ちた人とか、弁理士の資格をとるために腰掛けでいる人とか、なんとなくモラトリアムとかそういう人が多い。
あとは、世界に名だたる大企業に行って人生いっちょあがりとか。
ぼくは大企業に行くのが良いとは思えないし、氷河期世代みたいに一人でサバイバルしていくとか考えられないし……うまくいえないんだけども、個々人、集団の戦略が正しいとは思えない。


じゃあどうしたらいいの?っていわれたら困るんだけど、今年から100人程度の小さな会社に勤めるので、その中でいろいろ学びつつ考えていこうと思う。
もしかしたら、その中で既存の企業の枠組みはダメだとおもうかもしれない。
それならそれで、海外に出ればいいし(といってもTOEIC450点なんだけどorz...)フリーランスになるかもしれないし、転職するかもしれないし、異業種に行くかもしれない。
って、正直に同級生に言ったら変な顔されたけど(笑)
過去とか未来のことが正しいのか違うのかよくわかんないけど、反逆したいと思う85年生まれの自分。