ゴーストワールド

mikaさんが掲示板で

「ゴースト・ワールド」という映画を観ました。
期待していなかったのですが、とても良かったので、
紹介させて頂きたいと思います。
ただ、「この映画がすごく好き!」と言ってしまうのって、
ちょっと挑戦(挑発)を含んでいるっていうか、
自分の青さを告白しているようなところもあるので、
ややこしい気分になってしまうのですが。。。

高校を卒業したばかりのイーニドは、
世間で言うところの、ブスでデブでイケすかない女の子。
(という設定なのです。私はカワイイ!と思ったのですが)
「自分は特別。周りはサイテー」と思っている彼女は、
日毎に周囲から孤立して、イライラを募らせていきます。

こう書くと、彼女がそうなっても自業自得と思われるでしょうが、
この映画は、イーニドに感情移入できるかどうかが、
評価の分かれどころだと思います。
彼女が、「オエ〜ッ」あるいは「クール!」と思うことに
共感できるかどうか。

私にとっては、若さゆえの自尊心・自意識過剰と
片付けてしまうには、あまりに身近で、心に迫る作品でした。
パンクロックのタマシイが分かったり、
メインストリームに対して、空しさや反発を感じたことのある方は、
ぜひ、手に取っていただきたいと思います。
ラストも、解釈が分かれるところだと思うので、
ごらんになった方と、感想を語り合いたい!

そして、あまりにダサくて、そこがクール!と、
彼女が心を開く、世紀のダサ・オタク男を、
我らがスティーブ・ブシェミが演じているのです!
この作品でのブシェミは、今まで観た中で、
一番ちゃんと演技していて、すごくチャーミングでした。
惚れてしまいそうなほどに(^^;ゞ
いや、ほんとに!

スティブ・ブシェミというところが気になって、ブシェミゆえに「アルマゲドン」にまでちょっと興味を持ったというレスをした私に

mikaさんのコメント

「ゴースト・ワールド」、前にイーニドのことを、
ブスでデブでイケすかない、なんて書いてしまいましたが、
設定はそうだし、見る人によってはそう見えるのかもしれないけど、
そんなんじゃないんですよ。
彼女の親友役のレベッカが美少女なので、
どうしても比較されてしまうのですが、イーニドはイーニドで
魅力的だし(ふてくされた感じが、ちょっとクリスティーナ・リッチっぽい)
デブというより、ふっくらしてて、若さ全開で可愛い!って感じです。

なんか、「ゲンナリする」って感じの表現が上手いなぁっていうか、
これも同調できる人とできない人に分かれるんだろうけど、
私は逐一うなずいてしまったなぁ。
クラスメートの女の子に相容れない感じとか、
レベッカに「見せたいものがあるの!」と見せられたものについて、
どう返答していいかわかんないような感じとか。
ごらんになってないかたには、わけわかんない話ですみません!

とにかくブシェミが非常に魅力的なことは間違いありません!
ダイナーでチキンを頬ばってる情けない顔とか見てたら、
なんだか抱きしめたくなっちゃいました!

ブシェミ、「アルマゲドン」でもちょっと異質な雰囲気を
醸し出していて、なかなか良かったですよ。
(作品自体は、私はちょっとダメでしたが)
同じく、ハリウッドの大作「コン・エアー」では、
さらに彼の異質な個性が際だっていたと思います。
何しでかすかわかんない感じに、最後までハラハラさせられました。
ニコラス・ケイジ主演で、マルコヴィッチも出ていますよ。

2002/9/19 私も見て、

ゴーストワールド」わたし大好きでした。
ソーラ・バーチ演じる主人公は男性ウケはしないタイプかもしれないけれど
mikaさんにもかわいくみえたらしいですが、わたしにもとてもかわいらしくみえたし、
気持ちがすごくわかって、
いい年して「自分のこと?」と思ってしまいました。
ある部分は高校卒業したてのソーラ・バーチ
ある部分はもういい年の
(って多分こっちが自分と同じ年代。。)
ブシェミに自分を投影してみてしまいました。
久々になんかこうおはなし!という感じでなく
自分と等身大で自分の生きてる世界を描いてる!と感じる映画でした。
レトロで工夫したファッションやソーラ・バーチの部屋、
かくイラストもすてきだし、
音楽もとってもいいんですよ。
おしゃれで、胸にせまる大切にしたい一本でした!

好き嫌いわかれる映画かもしれませんが
自分はすごく納得いったし、おわり方もこじつけっぽくなくて好きでした。
ソーラ・バーチの演じてた女の子のよさも悪さもひっくるめて
うまく描いていたなぁ。。ソーラ・バーチもブシェミもほんとうにすてきでした!

mikaさんのレス

「ゴースト・ワールド」、楽しまれたようで嬉しいです!
ソーラ・バーチもブシェミも、すごく魅力的でしたよね。
ブシェミの役どころは、オタクで冴えなくて、めちゃめちゃダサイ
というものだったけど、私は最初のシーン(ガレージセールで
お気に入りのLPを紹介するところ)から、全然ダサくない!
かっこいい!と思って観ていました。
前にも書いたように、この映画を好きって言うのって、
「太宰が好き(だった)」って告白するのに似た照れ臭さを感じてしまって。
でも、私もぽんさん同様、「これは私か??」って思いながら観てたんですよ。
ラストシーンには、2通りの解釈があるようですが、
今ここではお話できませんね。
ぽんさんはどう思われたのかなぁ。

私のコメント

ゴーストワールド」2通りの解釈があるんですか?
おわりっていってもあのほんとに最後のおまけ映像は
関係ないですよね?(あれはめちゃくちゃウケました!)
そんなこと思ってもみませんでした。
安易ではない形で、でもちょっとだけ希望のもてる前向きなおわりかた。。みたいな風にとっています。
でもいわれてみれば2通りの解釈ができそうですね。。
タイトルもタイトルだし。。

今日もなんかこう社会性が必要とされる場で居心地が悪くて、「ゴーストワールド」の世界に逃げ込みたくなったというか、ソーラ・バーチみたいにくさしたくなったりしました。。でも 彼女ってそれなりに誠実に生きてるし別にただのなんでもかんでも否定派じゃないと思うんだけどな。。
彼女がかいているまんが日記をみせながらのクライマックスシーン わたしは泣けました!
ほんとに自然に!

ブシェミ、わたしもあの説明のところでいかしてると
思いました。あの映画、きている服で状況を説明。。って
ところ多くてそういうところも好きでした。

あと、ビデオやでのやりとりも ものすごくわかる〜って感じで。。(フェリーニのはなし)
とっても笑いました!

id:windshipさんのコメント(2002/9/25)

ゴーストワールド
ブシェミの素敵さは、「ファーゴ」「アルマゲドン」(?)で
いくらかなりとも、体験ずみだったので、オタオタせずにすんだのですが
ソーラ・バーチには、ちょっと、やられたっ!て感じです。
ケビンスペーシーの娘役ででてるということなので
なんとなく避けていた「アメリカン・ビューティー」を、ぜひ見ようと思っています。

そして彼女、最近ベン・アフレックで新作が作られたCIA局員ジャック・ライアンシリーズのハリソン・フォード編の、「パトリオット・ゲーム」や「今そこにある危機」で、ハリソン君の小さな娘役をやっていたのだと知って、またびっくり。
確か小学生ぐらいの、かわいいお嬢さん役でした。

来ないバスをいつまでも待ちつづける、初老のおじいさんが好きでした。
イーニドが言ったように、何があろうと、変わらずそこにいてくれる人だったから。。。

私はあまり青っぽく感じられなかったのです。
ティーンズが主役で、そのものなのに。。。
とても、ステキなステキな映画でした。

私のコメント

バスを待つおじいさん 本当に雰囲気ありましたね。
あと、あのアルバイト少年も中庸で好ましかったなぁ。。
そして、クレジットの全部出た後のサービスショットも。。
(あれをみて近所の3回みた友人は 最後のクレジット中に席をたつのをやめようと決意したそうです。)

アメリカンビューティー」はみて損はないですよ〜。みやすいし、かちっとまとまっていたなぁって思いました。劇場でみたのですが、みたあと満足感がありました。

Makiさんのコメント(2003/3/14)

こちらでよく話題になっていた、「ゴーストワールド」も「ピンポン」もどちらもすごくよかったです。 実は、ブシュミがあの人だってことも、初めて知りました。

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岡山日誌

windshipさんが岡山プチ旅行をボードで報告してくださる。

先日広島に住む、旧友と、岡山で再会。
数時間でしたが、たら〜っと、のんびり、そして、ちょっぴりキリッツと、過ごせました。

市内を路面電車が走っているんですね。
いずれ縮小の方向かと思いきや、とても未来な、新車が試運転されていてびっくりでした。
歩けない距離ではなかったけれど、岡山駅前からそれに乗り後楽園に向かいました。

電車を降りて、とりあえず向かった先が「シネマ・クレール」という席数50ほどの映画館。
友人が、タイムテーブルを欲しいといったもので。。。
先日、神戸の、「パルシネマしんこうえん」が話題になっていましたが、こちら、うっちっぱなしの、モダンな小さな建物でしたが、映画に賭ける情熱や、ひけをとらぬと見受けました。
興味があった「鬼が来た!」のチラシ、しっかりゲットしてきました。

後楽園は、緑がはえて、園内には、茶畑や、田園もあり、備前・池田公の、栄華をしのんできました。吉備だんご付きお抹茶300円と伴に。(そこにしかないという、餡入り吉備だんごもおまけに付いてきました。。)

江戸時代初期の代表的な回遊式庭園(チケット裏による)を堪能したあとは、すぐ近くにあった、オルゴールと万華鏡の落ち着いた店を覗き、そして、お昼を、そのまた近くの偶然見つけたブラジル料理「ジャガンダ」でいただきました。

ブラジル料理?あっそう。でも、よく考えたら、どんなでしょう?知らないなあ。ということで、入ってみました。
いただいた、フェイジョンという豆料理は代表的な料理ということでしたが、カレーのように、ご飯の上にかけていただきましたが、辛いというイメージがあったのですが、その煮込みは、まったくマイルドでとても、とても、気に入りました。

また、いただきたくなりましたが、京都のブラジル料理店、ご存知ですか?

「ジャガンダ」の並びには、アート&カフェとタイトルされたとてもおしゃれなカフェもありました。(名前を覚えてなくて。。)

主題は、友人との再会でしたが、数時間の岡山散歩、路面電車から見た風景には、入ってみたいつくりのお店が本当にたくさんありました。

ブラジル料理というとブラジル料理ちょうど読んでいる平凡社の「京都カフェ案内」(これはカタログ的でなくすごくよい本!)に「エスフィーファ」っていう柳馬場四条下がるの店がブラジルの肉パンイメージのものをだしてるとか書いてある。
京都のブラジルとか誇張まじりにかいてあったけど。。
料理屋っていうよりカフェっぽいのだろうけれど。。

京都カフェ案内

京都カフェ案内