2015年7月版



『エンジェル』読んだ。いやあ、いろんなもん詰め込んだぶん、ながかったねえ(笑)。ソフィスティケートされているようではぐらかされたり、間延びしている感じが心地よくなったり、読んでるうちに作者の妙なノリにハマることが、読者が救われる道かね。アクーニンの同時刊行二冊は、どっちもいかにも露文テイストで居心地よい。『トルコ』の方が、賑々しく物騒なぶん訴求性はあるかも。ネスボは、どこに自分の作風を定位しようとしているのか分からないところがあるのだけれども、そこに予断を許さぬニュアンスがでていることも確かで、今回挙げたものも、そういう翻弄のされ方はあるのだ。

★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。


エンジェルメイカー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

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★★★★


トルコ捨駒スパイ事件 (ファンドーリンの捜査ファイル)

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★★★★


ネメシス 復讐の女神 上 (集英社文庫)

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ネメシス 復讐の女神 下 (集英社文庫)

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★★★★