フランス留学tips その1〜ビザ取得・大学登録手続き・滞在許可証

フランスに留学すること、早8ヶ月となりました。
反省も兼ねて、留学の手続きについて覚書を記そうかと思います。
これから留学を考えている人の参考になれば幸いです。
・今回のtipsのテーマ
 ・ビザ取得のための必要書類
 ・フランスの大学の登録手続き(事務登録と学科登録)
 ・滞在許可書の取得

(フランスでの口座開設やネット契約については、また日を改めて書くつもりです)

(以下は、10月に大学開始の場合のスケジュールです)
・3月ー5月…キャンパス・フランスの手続きにストレスをためます。
これが一番大変です。予想外のことばかりでした。キャンパス・フランスの1年目に当たったことが、僕の不幸だったのだと思うしかないです。
さて、キャンパス・フランスの具体的な手続きについては、こちらのブログにとても詳しく記されていますので、ご参照ください。
http://yaplog.jp/mieux-que-rien/archive/73
足りないことといえば、面接の内容ですね。
面接は、フランス語で行われました。すっかり油断していたので、かなりしどろもどろになって話してしまいました…
内容は、フランスへの留学動機(なぜ?専門がフランス政治学・哲学だから)、志望大学を選んだ理由(どうして?そこにフランスにその分野の一人者がいるから)等の雑談で、時間は20分ぐらいだったと思います。
話の途中、「受け入れ許可はもらった?」という質問をされました。ですが、僕が事前に送っていた書類の中には、実は先生からの受け入れ許可証が同封されていました…そこで担当のフランス人が自分のデスクを漁ったら、開封僕の封筒が現れました。これが、キャンパスフランスです…。

・7月…ビザの手続きや留学の準備です。これはそんなに面倒ではありませんでした。
ビザに必要な書類で、意想外だったのは、「留学先の居住証明書」と「残高証明」です。「残高証明」ですが、奨学金を受給する人は「もらえる奨学金の額が明示された、内定者証明書」が必要です。私費の方は、5000€(6000€だったかな?)の入った「現地で使える口座」の「残高証明」が必要でした。日本国内でこの目的の口座を作る場合には、citi bankが使えると思います。
余談ですが、トラベラーズ・チェックはフランスでは意外と使い勝手が悪いですアメリカとは違って、トラベラーズ・チェックで直接支払えるはまずないですし、その上現金にするのに手数料が1−2%取られます(それでもciti bankの口座から引き落とすよりはマシです。こちらは手数料が引き落とし学の4%!)ここのあたりの戦略は中々難しいものがあります…

・9月…フランス到着。大学の登録手続きが始まります。
まず、大学の受付事務にはinscription administrative(事務登録)とinscription pedagogique(学科登録)の二種類があります。
事務登録ですが、これがとても面倒くさいです…。僕はこのために大学に計5回も足を運びました。以下はその軌跡。

1回目:ストで大学が休み
2回目:事務室に向かい、事務登録のためのアポを取ってもらいました。あと記入する書類をもらいます。
3回目:書類を記入していったら、必要なものがない、と言われて狼狽。足りない書類(学科長のサイン)をもらうべく、学科の事務室に行く。ここのおばちゃんが本当に愛想が悪い…陰鬱な気分になりながらも、なんとか1週間後にサインをもらうことを約束。
4回目:書類をもらい、その足で事務登録を行いに事務局に向かったら、アポをもう一回取れと言われる(2回目のときに、次に来るときはアポを取らなくていいよとおにいちゃんが言ってくれたのにもかかわらず)。ここら辺の詰めの甘さがフランス。仕方ないので、もう一回アポを取る。
5回目:ようやく事務登録にこぎつく。事務員の言葉が早くて、非常にあせる。が、なんとか事務手続きを完了して、学生証を発行してもらいました。

今思い出しましたが、SMEREPとか聞きなれない名前は社会保険の会社の名前です。フランスで社会保険に加入するとは、これがもう一つの会社のどちらかに加入すると言うことのようです。その際に色々保険のパッケージが提示されますが、日本で海外傷害保険に加入した人は、ツイカノパッケージを頼む必要はありません。

次にinscription pedagogique(学科登録)です。これは比較的簡単でした。事務局に行って、指導教官の名前とか、前期・後期のテストは誰先生のを受けるのか(validation du cours)、などを記入するだけです。

さて次は、フランスに着いてから最初の難関である、titre de sejour(滞在許可証)についてです。
パリでは非常に大変のようですが、ぼくはパリ郊外のCreteilに住んでいるせいか、意外とすんなりいきました。
手続きは以下のとおりでした。
・地域のOFII(移民局)に必要書類(ビザ取得時にもらった書類とパスポートのコピー)を送る
→OFIIから事務局に来る日付を記した書類が送られてくる(大体、朝の早い時間に設定されている)
→必要書類を持って事務局に行き、健康診断の受診&事務員との面談の後に、滞在許可証が発行される
Creteilでの滞在許可書の取得については、こちらのホームページが分かりやすいです。
http://hisa5.blogspot.com/2011/01/ofii.html

…今回は、とりあえずここまで。次回は銀行口座の開設や、ネット接続等について、覚えている範囲で書き記したいと思います。