キャパの十字架(その5)

(承前)


学生時代の読書が小説中心だった反動なのか、社会人になってからはノンフィクションに手をのばすことが多くなった。


柳田邦男や立花隆などの売れっ子だけでなく、知る人ぞ知る鎌田慧竹中労の作品も読んでみた。知られていない事実を掘りおこしまとまった作品に仕上げる、という手法は同じでも、作家の個性によって読後感が違うのがおもしろかった。

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