鬱屈は遂に訪れず

土曜。

本庁でもお世話になっていた裁判所職員さんに車を出してもらい、名瀬を朝7時半に出発。奄美大島南西の古仁屋から乗船、加計呂麻(かけろま)という島に上陸する。

軍事遺跡や島尾敏雄ゆかりの地を訪ね、ガジュマルの上から海と空に吸い込まれるようなターザンプレイをしたあと、いよいよメインイベントのシーカヤックによる洞窟探検と無人島上陸、そしてシュノーケリング

スゴイところです。辺境感や田舎感はイイもの持ってる。

犬のポジショニングも絶妙だし。

観光客が少ないと、観光客としては嬉しい。観光客がある程度多くなると、自然の美しさの損傷云々とは別に、観光地としての魅力が減退してしまうのだが、まだこの地はその臨界点まで達していたない。魚が豊富で遠浅の砂浜に、夏休みに誰もいなかったりするのである。

もちろん、観光で喰っている人にとっては単純に喜べることではないし、雇用創出という大所高所の話もある。奄美大島紬産業が斜陽となり、奄美振興開発としての国費投入(奄振)が目減りするなか、経済状況は厳しいと言わざるをえない。

働きグチがないと、刑事事件の情状弁護で、「定職をみつけて更生します」という誓いが白々しくなってしまうのである。

とりあえず来週の再訪を予約し、350円の定期船で古仁屋に帰る。

名瀬は都会だなア。


(またね!)