プロダクトマネジメントとの棲み分け

企業によっても違うと思うが、事業部があるような会社の場合、企画職・営業職からプロダクトマネージャになる事が多いのではないだろうか。
それは、プロダクトマネージャが「製品ライン」「顧客満足」「利益」に責任を持つ仕事を担っており、このエントリーでいうプロジェクトマネージャは
あくまでもエンジニアを束ねたプロジェクトマネジメントという位置づけにしている。
プロジェクトには期間と期限があり、プロダクトを統括する人は、マーケット市場・顧客・自社優位性などからいつ何をリリースすべきかを設計する。
また、プロダクト全般における、運用設計・営業・デザインなど幅広い事が多い。
一方、エンジニアのプロジェクトマネージメントは、作るべきものを期間・期限内でいかに効率よく作り上げるかに注力する。

では、プロジェクトマネージメントは、市場や顧客のニーズを知らなくてよいのだろうか?

優れたプロジェクトマネージャは、プロダクトマネジメントの領域も戦う事が多い。
なぜなら、プロジェクトの出来栄えがプロダクトの生命線であり、プロダクト=プロジェクトになる事が多いからである。
また、有益な情報は常に現場から吸い上げる必要があるとするならば、プロジェクトマネジメントが市場を知らずに答える事はできない。

企画立案され、要件がほぼ決まった状態から入るプロジェクトマネージャは、単に上流SEでしかなく、そこにエンジニアの進行管理を付け加えただけである。