本保智『多次元交差点でお茶づけを。』(角川スニーカー文庫)

 中継ステーション物には弱いなー、と思う「多次元交差点でお茶づけを」での紹介を見て速攻購入、大当たり。『バトル・オブ・CA』とか『食卓にビールを』のファンとしては、たまりませんね、こういうの。もっとも最初に連想したのは、イラストレーターつながりでどこぞの体型的に共通な腹黒ソーサラーだったりしたんですが。
 営業的にはしゃーないんだろうけど、個人的な好みとしては、背景話や謎解きは2巻目以降に押しやって、もっとのほほんで少し不思議な短編集になって欲しい気も。そういう方向性だと角川よりも、『ジョン平とぼくと』『カラクリ荘の異人たち』『お隣の魔法使い』『神様が用意してくれた場所』を出せるGAのほうが向いてるんかな。

多次元交差点でお茶づけを。 (角川スニーカー文庫)

多次元交差点でお茶づけを。 (角川スニーカー文庫)

火星探査機フェニックス、サンプルの分析に障害 国際ニュース : AFPBB News

 手こずってる件の続報。なかなか手強そうですねぇ。

スラッシュドット・ジャパン | 反物質は「下に落ちる」?「上に落ちる」?

 俺の知識と語学力では「へぇ」以上のことは書けそうにないけど、面白いのでリンク。多分、質量が負であっても辻褄は合う、ということなんだろう。しかしF=maF=G\frac{Mm}{r^2}を素直に開けばa=G\frac{M}{r^2}だから、自身が受ける加速度の方向は自身の質量によらず、相手に与える加速度の向きが変わるわけで、いわゆる「追いかけっこ加速」になるはずだよな。それにE=(m_1+m_2)c^2m_1m_2が符号が反対で絶対値が同じなら、対消滅してもエネルギーが出てこないことになってしまう。
 てことは、以上の各式のうちどれか(いくつか)で、実は質量の項は符号をとって絶対値が使われるものがあるはず、なんだろうなぁ。

追記

  • 実はF=|m|aなんじゃないか、という説は今のところ否定するだけの証拠はないようだ。
  • 質量がゼロじゃなくそれ自身が自分の反粒子になってる素粒子、というものが存在する以上、「反粒子=質量が負」って単純な決めつけはできんよな。