ファーフス、第1レースから除外

http://www.fiawtcc.com/2k5/readnews.asp?id=648

第2レースでステファノ・ディアステに3秒のペナルティを科した後、スチュワードは第1レースの最後に起こったアウグスト・ファーフスとヨルグ・ミュラーの衝突について調査を行いました。
2人のドライバーは、ドア・トゥ・ドアで衝突し合いながらフィニッシュラインを通過した(ドイツ人ドライバー(ヨルグ・ミュラー)は3番手ポジションを奪う為、ピットウォールとライバルのアルファロメオ(ファーフス)の間に挟まれていた)。スチュワードは危険なドライビングをしたファーフスを除外し、回避可能な衝突をもたらしたとしてヨルグ・ミュラーにもペナルティを科しました(ミュラーは次のレースでスターティンググリッドを10ポジション降格となる)。アルファロメオ・レーシングはファーフスのレース除外について上訴しています。
タイトル争いに関しては、ベルギーのイベントはダーク・ミュラーとジョバナルディを引き立てる働きをしました。ダーク・ミュラーはジョバナルディから2ポイントのリードを広げ、4ポイント差としました。しかし、アルファロメオのジョバナルディに油断はありません。3連続イベントで3つの勝利をあげています。プリオールは3番手の位置を保持しましたが、11ポイント差をつけられています。
セアトはバッドラックに見舞われてしまいました、2つのレースのどちらでもポイント圏内でフィニッシュしたワークスドライバーは誰もいませんでした。コロネルだけが、スペインのマニュファクチャラーの面目を保ちました。フォードにとってはより暗い日を過ごすこととなりました。ニューカマーのミハエル・フンケは第1レースが始まってすぐに上下逆さまとなり、トーマス・クレンケは第2レースでジョルディ・ジェネとクラッシュしてしまいました。
ニコラ・ラリーニとロバート・ハフがプエブラでシボレー初のドライバーズチャンピオンシップポイントを獲得した後、チームの3人目であるアラン・ムニュが第2レースで6番手フィニッシュをする事により同様の結果を残す事ができました。
インディペンデント・トロフィーでは、コロネルがリーダーのマーク・ハンネリッチとの差を縮めました。
アルファロメオの上訴があり、カーナンバー7(ファーフス)のECUによるテクニカル・インスペクションの為、両方のレース結果は暫定のものです。

スパ:決勝後のドライバーコメント

http://www.fiawtcc.com/2k5/readnews.asp?id=647

ダーク・ミュラー(第1レース優勝、第2レース5位)
「僕にとってラッキーな日だった。第1レースはインクレディブルだったね。僕のスタートはピッタリ決まり、ファーフスをオーバーテイクできたし、アンディ(プリオール)のスリップストリームにつけたのはラッキーだった。アンディと僕の戦いはタフなものだったね。第2レースでは、オー・ルージュでのクラッシュは物凄く怖かったけど、車に問題はなかったようだった。それから4番手に上がったわけだけど、ラスト・コーナーで「それ」が起きた。彼らが凄くブレーキングを遅らせていたから、何かハプニングが起こるだろうという事は分かっていた。僕は通常のラインでブレーキングしていたけど、後ろから車にヒットされ、スピンした。どうにかリカバーして、サスペンションが壊れながらもフィニッシュすることができたよ」
ファブリツィオ・ジョバナルディ(第1レース8位、第2レース2位フィニッシュもディアステの降格で優勝)
「第1レースと第2レースの合間に雨が降り幸運だった。僕の車にはバラストが積まれているけど、フリー走行でのウェット・コンディションで速いセットアップができていたからね。僕はガルシアより多くのパワーを持っていたし、第2レースで勝つ事は可能な事だと思っていた。リードを築いていたから最後は慎重に走っていたけど、バス・ストップ・シケインはウェットで、問題が起きてしまった。2位もいいものさ」
ステファノ・ディアステ(第1レース17位、第2レース優勝もペナルティで2位へ降格)
「今週末は凄くハッピーなものとなった、なんてグレートなレースなんだ!第2レースがスタートして全てのハプニングが起きた後、僕は5番手の位置にいた。セーフティカーが出てきた時は心配したよ、ムニュにいいマージンを築けていたからね。でもどうにか持ちこたえて、最終コーナーのクラッシュが僕に勝利をもたらしてくれた。僕には2つのオプションがあった…そのクラッシュへ突っ込むか、シケインをカットするか、だ。僕は何も間違った事はしていないと思う」
NB-ディアステは1位でチェッカーを受けたが、後にシケインカットのためジョバナルディの後ろの2番手へ降格となった

スパ・第2レース:ジョバナルディが勝利、ディアステにはペナルティ

http://www.fiawtcc.com/2k5/readnews.asp?id=646

雨に濡れたトラックに車が並べられる。リバースグリッドによりジョバナルディがポールポジションスタートとなり、ガルシアやタルキーニ、トンプソンに追われながらもスタートでリードをとった。
オー・ルージュへと飛び込んでいき、そこでプリオール、ファーフスそしてダーク・ミュラーはアクシデントに巻き込まれた。
プリオールの車はダメージがあり、リタイアを余儀なくされたが、ファーフスとダーク・ミュラーは復帰することができた。1周目、ヨルグ・ミュラーはトンプソンをオーバーテイクして4番手にあがり、タルキーニはコーナーでワイドになり3つのポジションをロスしてしまい、復帰した時には5番手になっていた。ヨルグ・ミュラーは問題を抱えてしまい、ピットへ入らなければならなかった。さらにアクシデントは続き、ハンネリッチとリデルは接触し、互いにコースアウトしてしまった。スウェーデン人のリデルはその場でリタイアしたが、ハンネリッチは復帰する事ができた。トンプソンは、沢山のドライバーにオーバーテイクされた後、2周目にピットインした。
ジョバナルディはシーズン3度目の勝利目指して走っていた。3周目、クレンケはシボレーのラリーニと接触し、彼のフォードはバス・ストップ・シケインを滑りながら横切り、ジェネのセアトに激突した。双方の車のダメージは大きく、3周終了時点でこの日2度目のセーフティカー登場となった。
レース再開はラスト1周を残して行われた。ジョバナルディに接近しながらガルシア、タルキーニ、そしてダーク・ミュラーが追い上げていた。バス・ストップ・シケインでお互いにブレーキングを遅らせた結果、ガルシアとタルキーニはダーク・ミュラーを巻き込んでクラッシュしてしまった。
ディアステ(彼は5番手をめぐってコロネルやムニュとバトルしていたが、3台のスピンした車を避けるためにシケイン・カットをしていた)は、ジョバナルディより前でトラックに復帰していた。結局ディアステには3秒のペナルティが科される事になり、ジョバナルディが今年3度目の勝利を達成する事となり、デイァステ、コロネル、ファーフスが後に続くこととなった。ダーク・ミュラーは5番手という重要な位置でフィニッシュし、アラン・ムニュは6番手フィニッシュし今年初めての選手権ポイントをあげた。

スパ・第1レース:ダーク・ミュラーがリードしBMWの1-2-3

http://www.fiawtcc.com/2k5/readnews.asp?id=645

ソヘイリ・アヤリ(予選24番手)はエンジン交換を行ったため、グリッドの後ろへ降格となった。
アンディ・プリオールがスタート・ラインからリードを奪う。最初のコーナーで、ダーク・ミュラーがチームメイトのヨルグ・ミュラーオーバーテイクした。セアトのジェネとアルファロメオのタルキーニは接触し、ジェネはスピンしたものの19番手のポジションで復帰した。フンケのフォード・フォーカスは、コンベスでワイドになってしまい、ロールしてしまった。これにより、1周終了時点でセーフティーカーが出される事になった。
セーフティーカーがピットに入り、プリオールが良いスタートを決めた。ダーク・ミュラーはファーフスをオーバーテイクして2番手にアップ。別の場所でもBMWアルファロメオのバトルが繰り広げられ、ヨルグ・ミュラーとタルキーニが4番手の位置をめぐって争っていた。
4周目、プレイトがジョバナルディを追い抜いて8番手に上がる。しかし、ジョバナルディは、プレイトとガルシアの7番手をめぐる戦いの結果、得点圏内(8番手)の位置を取り戻す。
ダーク・ミュラーは5周目にプリオールをオーバーテイクしてリードをとるが、イギリス人であるプリオールは僅差で後に続く。彼らは0.541秒差で6周目へと入っていった。残りの周回で、プリオールはシーズン初勝利のために奮闘したが、彼のチャレンジは実現しなかった。ヨルグ・ミュラーは、ファイナルラップの最終コーナー進入時にファーフスと接触、ヨルグ・ミュラーは右リアタイヤから煙を立ち上がらせながらファーフスとサイド・バイ・サイドでチェッカーを受けた。ヨルグ・ミュラーの車はファーフスのアルファロメオから0.022秒前でフィニッシュし、BMWの1-2-3となった。
コロネルは、14番手のスタートポジションを維持してのゴールとなり、インディペンデント・カデゴリーの勝者となった。彼の後ろにシボレー勢最上位の15番手としてムニュが入り、残ったフォードをドライブしていたクレンケは22番手フィニッシュだった。アヤリのプジョーはスピンをし、24番手に終わった。

※リポートはファーフスの失格前に配信されたものなので、ファーフス以降の順位は1つずつ繰り上がります。順位は原文そのままです。