それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)(ヤングキングコミックス 石黒正数)

メイドが表紙にいながらも、全然メイドが重要なファクターじゃない下町コメディ。
1巻を読んで完全にはまったんだけど、2巻も予想を裏切ることなく面白かったです。
買ってきて早速読んで爆笑、さらに読み直して爆笑ってのはそうそうできることじゃないですよ。
とにかく発想とかキャラの表情とか、ギャグのセンスが見事にツボに入って最高です。
どの話も面白かったけど、あえて一つ選ぶなら17話の「出張メイドサービス」かな。
真田の決断したときの表情とか、さりげなく使われてる先輩の鈍器とか、最後のコマの歩鳥の表情とか、声を上げて爆笑してしまいましたよ。
あと、死をテーマにした13話・14話の「それでも町は廻っている」も意外性があって面白かったですね。
一度目に読んだときは意外すぎてピンと来なかったけど、あとがきを読んでから再読したら妙に納得してお気に入りに。
もちろん下町コメディを期待してるんだけど、たまにはこういう話もいいですね。

煉獄のエスクードARCHIVES―だけど綺麗なものは天国には行けない (富士見ファンタジア文庫)(富士見ファンタジア文庫 貴子潤一郎)

煉獄のエスクードARCHIVES―だけど綺麗なものは天国には行けない (富士見ファンタジア文庫)
ドラマガ連載分の短編3話と書き下ろし2話を収録した短編集。
相変わらず独特な雰囲気の作風だなあ、なんて思ったね。
ストーリー的には綺麗な話が多いんだけど、読後感は感動よりも雰囲気の妖しさの方が強いんだよなあ。
このあたりが好みなんですがね。
収録作の中で一番面白いと感じたのは、書き下ろしの「本日快晴」かな。
何が面白かったかというと、もともとは探偵真木シリーズのための話だったということが所以のハードボイルドな雰囲気。
ベースはファンタジーな世界観なのに、語り口調がハードボイルドな探偵物というギャップが良かったです。
ほとんど作者の趣味でやってるっぽいけど、全体的にいい方向なんで大歓迎ですね。