きのう、帰宅するも自宅の鍵を忘れてしまい、奥さんはケンブリッジにいて帰ってくるまで1時間はかかる、という状況で締め出しをくらった。うちの1階にはスーパーカットという格安美容室が入っていて、連日感心するくらい繁盛している。だいぶ伸びて収拾がつかなくなっていたし、奥さんが帰ってくるまでの時間つぶしにちょうどいいか、くらいに思って、入った。

ガチ米国の美容室にちょっと興味があったのも事実だ。担当の美容師は黒人の太った女性で、それもなんだかモノホン感があっていいくらいに思っていた。こういうときは国民的有名人だろう、と思って、ジミーファロンみたいにして。と言って座った。バリカンで刈り始める前にクリップを使わないところで違和感を抱いたのだが、あとはもうされるがまま、地獄のようなヘアスタイルに一直線。

誰に似た髪型になったかというと、YMOがどてらを着てやるコントの細野さんがいちばん近いように思う。この美容師に修正オーダーを出してもラチがあかないことだけははっきりしていたので、黙って金を払って、店を出たところで少し泣いた。デヴィンに電話してオールストンの日本人美容室の名前を教えてもらい、その場で予約を入れたのだが、その予約がきょうの15時だった。

合わせ鏡で見せてもらったのだが、襟足からつむじ周りまで同じ長さで刈り込まれている。とりあえず3ヶ月待てば刈り込まれた頭頂部も何とか戻りますよ、とのコメント。どういうことだろうこれ。人類がわかりあうのはこれほどまでに難しいのか。とりあえずサイドと襟足を刈り上げてもらい、伸びるのを待つ態勢を整えてもらう。スーパーカットでめためたにされた、と言って1ヶ月後に来る人は何人もいたが、翌日に来た人は初めてなので参考になった、と言われた。

橋を渡ってセントラルに行き、hマートで奥さんと落ち合う。韓国系スーパーなのだが、和物もけっこうあって楽しい。意地を張っていても仕方ない、こういう母国の味が手に入るのを素直に楽しもう、と思ってフードコートにあったゴーゴーカレーを食べてしまった。麻薬的にうまかった。日本にいたときのカレースノッブだった自分からは考えられない変化である。ジェラート食べて帰って、ミッドタームのプロジェクトに取り掛かる。いよいよやばいマン。