『海をわたる被爆ピアノ』出版記念祝賀会(in 広島)
広島市内のホテルで100人をこえる人たちに集まっていただいた。出版社探しが難航した分、一冊になっただけでも喜ばしいことだけれど、これだけの人数の広島の方々に祝っていただけるなんて、光栄なこと。
笑いあり、涙あり、著者である矢川さんらしい気さくで、なおかつ心温まる2時間だった。ぼくにとっても、自分たちが作った本を受け止めてくれた人たちを目にすることも、めったにない機会だ。
みんなにもぜひ読ませたいから、と矢川さんの自宅まで新たに5冊を買いに来られた人とか、1回さらっと読んでから、今もう一度読み返しているとか、とても読みやすくて所々で涙が出たとか・・・・・・。
中学、高校生向けに作った本が、普段あまり本を読まない大人たちにも、そうして読まれていることを知る。
矢川さんの背広姿もはじめて見た。実現するかどうかはわからないけれど、矢川さんの活動を題材にした、劇映画化の話があることをはじめて知った。
もし、自分の出版パーティがあっても、義理やお付き合いではなく、これだけの小さな志(こころざし)は集められないなと思っていたら、どうやら他の男性陣も、ぼくと同じことを考えていたらしい。翌朝、この本の担当である女性編集者からそう知らされた。少しホッとすると同時に、男というのは、さみしい動物だとあらためて痛感させられた。
- 作者: 矢川光則
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/27
- メディア: 単行本
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