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ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) (新潮文庫)

カルタゴとのポエニ戦争ハンニバルがせめて来るのはこのつぎの巻だけど。
よく通商国家としてのカルタゴは軍事を軽視して大国ローマに睨まれたから滅亡したんだなんてことを聞くけど、このハンニバル戦争のシリーズを読むとまったく的を射ていないことがわかる。
ポエニ戦争当時はカルタゴは地中海随一の海軍力を持っていたし、国力だって当時のローマよりもずっと上だった。

文民統制も度を過ぎるとよくないし、軍人が政治に口を出しすぎてもだめだし、いずれにしても中庸を保つのが難しいということでしょう。