ロゴスの小径 〜心の空洞を埋める方法〜

やさしい「哲学」が世界観を変えます。「スピリチュアル」で幸せになれないような気がする方へ。

「自己実現」のしかた

ロゴスの小径へようこそ。

自己実現」という言葉を耳にすることってありますよね。

自分が、人間らしい自分であるために
自分の可能性を実現すると同時に自己表現していく、
自分の活動を通して自分を形成していく、というようにも言えると思います。

それって、
人間が生きることそのものとも言えますね。

自己実現の方法は本来
その人一人ひとり異なるものなはずです。

しかし現代
自己実現は、「やりがいのある仕事、天職」
といったようなものとセットで考えられているそうです。

やりがいのある、自分の特技をいかした「天職」を見つければ
楽しく働きつつもお金が入り、人生は充実する。

それ自体は悪いことではないように思えますが

反面、
それができていないのは、「引き寄せ」が足りないからだとか
天職に出会っていないからだとか
能力が足りないからだとか

ある意味今の自分が不十分で良くないから
つかめていない、というように解釈されてしまいます。

しかし
この考えは実は少し古いです。
これが流行っていたのは恐らく5年くらい前までではないでしょうか。
「スピリチュアル」ブームのピークの頃ですね。

現代の若者は仕事中心の人生を送っていない、とか
言われたりしますが

自己実現は、仕事でしなくてはいけないものではない
ということに気づいているからといえると思います。

家族と楽しく過ごすことが自己実現だったり
趣味を極めることが自己実現だったり
政治や、ボランティアを通して

極論すれば、経済力さえあれば家にひきこもって
仕事もせず好きに生きるも
自己実現ともいえるのです。

仕事をしない若者=問題視するのは

先述の「仕事で自己実現」という妄想に凝り固まった親世代の押し付けともいえます。

よくよく考えてみれば
仕事をしないで自己実現して生きるのは貴族でしたよね。

現代で若者が働かないのが問題なのは
経済力のない親に依存するなど経済的な面が問題なのであって

仕事に生きがいを見出していないことが問題なのではないということには
注意する必要がありますよね。

もちろん若者だけの話ではなく


私自身がそうだったように

仕事で自己実現することがエライ、という妄想というか
そういう風に日本の資本主義の中で教育されてきてしまったということに
誰もが気づけないなら

生きることは少々苦しいものになると思います。


というのも

成功している芸能人やスポーツ選手がごく一部であるのと同様に

自分のしたい仕事で自己実現してお金も得て成功して・・・

というような人は

ごく一部でしかないからです。

それを、
「天職」で成功しないのは努力が足りないからだ

というのが昭和までの思想で
いま成功している大人たちはそれを語るのですが、
それは成功した人の話であって

努力だけではつかめないことも非常に多いわけです。

若い天才ゴルファーに
努力すればだれでもなれるのでしょうか?

素質があれば、と思うかもしれませんが

月に何十万ものレッスン代を払える家に生まれた子どもでないと
実際は不可能であったりしますよね。


芸能人になってトップスターになるのに憧れても、
努力だけでなれるわけもなく

「それは才能と努力と環境とチャンス、あとコネとかないと無理だよねー」

とうっすら誰もが気づいているのと同様に

天職でノーストレスな仕事&お金もザクザク
を享受している人はごくごくわずかだということに
人は気づいてもいいはずなのに

気づかせないようにしているんですよね。
勤勉に労働をさせたい「誰か」によって。


そしてさらに大事なことは

仕事で自己実現している自分は本当に幸せなのか?という視点です。

もしかしたら
ボランティアや趣味のスポーツをしている自分の方が生き生きとしていたりするかもしれません。

つまり仕事で自己実現が悪いこと、というのではなく
それが幸せであり、それこそが自分であると思える人にはそれでいいのです。

例えば今日みたいに暑い日、しかも休日に
草野球なんかよくやるよなあ、疲れるよなあーとか思ったりしますが

それが楽しい人もいるわけで

重要なことは、それが本当に自分のしたいことなのか?ということなわけです。

もちろん、仕事は生活のためにせざるを得ない場合も多々ありますが

それで自己実現できていないと悩む必要は全くないということです。

ちなみに「余暇」
という言葉もありますが、これは
「仕事の合間の休み、仕事のための休み」という捉え方だそうです。

つまり
「余暇」で草野球をしています

と捉えるのではなく

自己実現そのものが草野球


というような考え方が「本来」の考え方なわけです。

繰り返しますが
どう生きるのが正しいとするかは人それぞれ。

仕事で自己実現してもいいわけです。

ちなみに私はこのことを習うまで
仕事で自己実現することこそが正しいと思い込んでいました。
怖いです・・・

もう少しでそのまま一生を終えるところでした・・・

残業で遅くまで仕事をして
それが心の底から楽しいのであれば
それでいいのだと思います。


しかし本当にそうなのか???
そう思い込まされているだけではないのか???

そういう視点を持つことが
たとえば過労死や心の病などのさまざまな問題に対応できることの
ひとつであるといえます。


頭のいい人はこんなこと、言われなくてもとっくに気づいていますよねw

私は大学で習うまで気づけなかったのですが

マインドコントロールとはそんなものかもしれません。
自分では気づくのはとても難しいものなのだと思います。


そんなわけで
「余暇」ではなく、「自己実現」つまり自分が楽しく過ごせる時間というのを意識して
この連休は過ごしてみませんか。


いかがでしたでしょうか。
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