お泊り会に向けての不安
久しぶりだが、これからこのブログをブログらしく使おうと思う。
さて、当寺の子ども会は長年地域の児童クラブと共催という形で営んできた。しかし徐々に児童数は減少し、今年度は5人になってしまった。さらに再来年には2人になってしまう。存廃も含めて検討した結果、隣の新しい住宅地の子どもたちにも参加を呼びかけることにした。それにあたって月一回の子ども会の内容を変更した。それまでは一時間、ゲームや工作など、あらかじめこちらで内容を準備してリードして遊ばせるということをしていた。それを3時間に延長し、ほとんど自由に遊ばせるという形に切り替えた。準備にはいつも悩んできたので、これによってこちらの負担も減るし、子どもたちのやりたいことを開放してやれるかと思ったのだ。
これは他の寺院でのやりかたを参考にしたわけだが、少しずつ参加者も増えてきて(1→3→7)希望が見えてきたに思えた。しかし、新たな問題が生じた。子どもたちと過ごす時間が増えたことによって、人間関係が深まる。それはよいのだが、私は先生なのか、友達なのか、別の存在なのか、スタンスが分からなくなってしまったのだ。
7月31日、8月1日には初めてのお泊り会を実施する予定だ。20人程度の参加者を募るつもり。しかし、果たしてそれだけの人数を掌握できるか、かなり不安になってきた。それだけの人数の子どもと長時間接した経験がない。ここは本腰を入れて、なにか準備する必要があると思われるが、いったいなにをしたらよいものか、考えあぐねている。
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政治に参加するとか、社会運動を展開するとかいろいろあるが、突き詰めていくと自警という行為になってしまうのか。
映画のなかでヒーローについて論議されていて、選挙によって選ばれた高潔な人物「光の騎士」への期待が高まるけれども、やはり完璧な人間は存在しない。私憤によって復讐に駆られていく。となると、法を犯す、裁かれるハンディを背負いつつも、個人で高潔さを貫く「闇の騎士」というやり方が成立するのかもしれない。とても危ういやり方だ。まぁ「ダーティハリー」なんだな。
この映画が上手なのは、騙すものが騙されるみたない話を要所に挟んでいるところにある。ブルースは真実を隠しても、高潔というイメージを社会のために守ろうとするのだが、そのブルースも自分に愛想を尽かしたレイチェルの心中を知らず、虚構の上で自分を支えている。
映画全体の重苦しさは、すべてが混迷の上に危うく立っているところにある。それがまた深みとなり、主人公の強さと弱さを引き立てて、「キック・アス」のような作品をも生み出すことになっているのだと知った。とても、面白かった。
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それにしても、ニコラス・ケイジのビック・ダディが気に入ってしまった。
屈折したアメリカンヒーロー。自身もアメコミ好きということだが、本当にはまっている演技。
同年代ということもあって、かなり憧れてしまった。
それにしても、アメリカにはびっくりするほど多様なコミックヒーローがいるのに、日本は仮面ライダーとゴレンジャー系ぐらいしかいないのは何でだろうね。
社会は自分が守るという、参加しているという意識が強いから、だれもがヒーローになれるということかな。
日本は権力者に任せて言いなりになる傾向が強いから、本当に特別な人しかヒーローになれないか。画一化されてしまって、ちょっと寂しいね。
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すべての作品群に「矢立 肇」が、サンライズのアニメーション作品企画部が用いる共同ペンネームとして添えられている。仏陀の死後も、「如是我聞」「私はこう仏の話を聞いた」として数限りのない仏典が成立したのと同じように、時代と空間、そして人格までも超えて矢立肇の作品が、未来永劫、誕生していくのかもしれない。
この作品は西澤晋監督によるガンダム作品の最後に作られたOVA。ナチュラル対コーディネーターに模せられた人種間戦争と、戦争の道具ととして育てられる「少年兵」の問題に焦点が当たっている。TV放映ではないから、残酷な描写が多用され、「非人間性」ということがより鮮明に表現できている。
その意味で、敵味方に分かれて殺し合いをした二人が共に助け合い、兵士として育てられる少年を守ろうとした大人たちの記憶がフラッシュバックのように描かれるラストシーンは、とても感動的になった。西澤監督がガンダムを通してなにを伝えたかったのか、なにを描こうとしていたのかがよく分かる作品になっている。まさに、これこそがガンダム、だと思う。