秋の夜長

台風はまたも関東をそれ、今日はよく晴れた夜空が広がっている。湿度も低くて夜干した洗濯物がもう乾こうとしているくらいだ。都内でも端っこのほうでけっこう緑が多いので、かなり涼しい、ていうか寒い。もう10月だもんな。
今日は・・・えっと、旧暦十七日か?立待月。
立って待つほどでもなく、駅からの帰り道にふと見上げるともう高く上った月。吹き返しの風が一瞬強くなる。

新興勢力・・・ですな。

プロ野球に参入してみたり、一番注目されている新興勢力といえばIT産業、楽天とかライブドアとかまあその辺なんだろうが、小売とかでも着実に力をつけているのはそういう新興勢力だということ。こんなんみつけた。


当社はこのたび、首都圏と関西を中心に高級スーパーマーケットを展開する、株式会社成城石井(本社:東京都世田谷区、社長:石井良明、以下「成城石井」)の発行済株式の66.7%を取得し、当社の子会社とすることについて基本的な合意に達しましたのでお知らせいたします。
レインズインターナショナルは、焼肉屋牛角」を中心とする外食・流通企業。ていうより、沿革を見ると、不動産賃貸からスタートした典型的な異業種参入組。牛角から焼鳥、温野菜しゃぶしゃぶと「居酒屋外食産業」に進出、2002年にはイオンから「レッドロブスター」を買収、2004年には小売に本格的に進出して、am/pmを買った・・・とそこまでは知っていたんだが、今度はスーパーマーケットですか。で、買収したのは東京中心の高級スーパーうーん、、成城石井

成城石井は高級スーパー、つうよりかなり専門店の色彩の強い店、という感じがする。実際どの部門で利益稼いでいるかは知らないんだが、店舗一覧見てると店は鉄道沿いにぽつぽつとかなり離れてあるし、なんか生鮮の取り扱いのない店がえらく多いぞ。だからこそ異業種から買収してもシステムを取り込む自信があったんだろうけど。この辺が例えば関西のいかりスーパーなんかとはだいぶ違うな。なんでも一族経営で後継者が居ない、という話は聞いていたので、こういう風に外食産業(っていうかレインズってかなりやり方が投資ファンド的だ)に吸収されるというのも予想されていた事態。考えてみると、店舗のすっきり感とかは共通するものが多いかな。

で、ふと気づいたのが、レインズの本社は六本木ヒルズにある、つうこと。


今回のプロ野球新規参入希望の2社って、2社とも森タワーに入っているというじゃないですか。
IT産業は新しい企業立地になるなんて言われていましたけど、どうやらIT産業ですら集積のメリットがあって、物理的距離の近い会社の動向が気になっちゃうもんなんだ。面白い。
やっぱりベンチャーとかってこういうところ好きなんかなあ、と勝手に考えてみた。
俺の居る会社は丁度六本木ヒルズから東京タワーを挟んでま反対にある。もちろんそんな立派なビルじゃないしずっと低いんだが、俺の居る階がそのビルの中では比較的高い10回くらいにいるのと、途中公園があったりであんまり高い建物もないので、東京タワーの向こう、ビル街の中にどっかんと立つ森タワーが見える。あまりに大きくて周りのビルがわかんないくらい、まるで平面の上にぽつんと立ってるくらい大きいビルだ。さてオフィス人口2万人だったろうか。
正直、あんまり好きではない。確かに商業集積の上でも、またオフィスの高度利用という観点から見ても可能性のある素敵なところなんだろうけど、あまりに巨大すぎるビル、一つの街を飲み込んでしまうビルってはたして必要なんかなあ?と廊下を通るたびに思わざるを得ない。ちなみに反対側の廊下からはこれまた巨大な汐留のビル街、遠くを見るとお台場のフジテレビ。こっちの方はもともと何にもないところに建った、という点で六本木ヒルズとは違うんだが、汐留のほうはヒートアイランドを加速させたとかで最近槍玉に挙げられている。いや本当にあつかったんだから昼休みの会社の外とか。本当に40度とかあるんだもん。ちょっと逸れたがビルそのもので街は変わっていくんだが、そこで失われるものも思ったより大きいんじゃないだろうかな。

どういう再開発であれ、なんらかのトラブルは避けられないものだし、必ずこの方の意見を100%とるわけではないが、昔の六本木ってどういう街だったんかなあ?というきっかけにもなりそうなんで一応ココに挙げておく。何が必要で、なぜそこにそれを作る必要があるのか?特にオフィスや商業集積施設ってその辺が自由になるがゆえに必要だと思う訳だ。
ま別に成城石井の本社は成城のままなんだろうけどさ。

この新聞、もうなんだかなあ。

発売当初に一日だけ買った経済紙(ここ)フジサンケイビジネスi、なんでも日曜も発行するようにしたとかで。


日曜版の愛称は、Sunday i.。ゆっくりくつろげる紙面に加えて流通・サービス業など“日曜出勤”の職場にも役立つ、知的でトレンディーな「雑誌新聞」です。『先週』がすっきり整理できて『今週』が展望できる、「ナビゲーターペーパー」でもあります。Sunday i.に登場する、主な連載や企画を紹介します。
なんか香ばしい・・・・
で、なんと一部100円に!さすが産経・・・