遠賀川駅


朝直行できるってちょっと楽だね。自宅からそんなに離れていないのだが、ラッシュとは無縁のように静かな遠賀川駅。手書きの駅名表が九州的。

パステルカラーの派手な駅舎だが、1947年築・・・って以前も書いたな。ぜひ建築当時の雰囲気に戻したくなるような、立派な現役駅舎だ。

駅のすぐ横の地名は「旧停」。Wikiによると駅、停車場が現在の位置に移転したのは100年も前の明治時代だそうで、この旧停がそのころの停車場があったところ、ということになると、100年も「旧」を名乗り続けていることになる。いくらなんでも古すぎない?とかおもいつつ、地名が引きつがれているのにちょっと感動したり。

駅前には西鉄バス筑豊カラー、中扉は2枚折り戸のスペースランナー。後ほどこの線にまた乗らないといけない(多分)んだけどとりあえず一枚。なんだかのんびりとした時間が流れている駅、通勤ラッシュの時間帯のはずなんだけれども、ぱらぱらと人が通る程度。

遠賀川駅前

・・・ということで、しばらく時間があったので駅前をぶらぶら。もう少し先、R3を越えたあたりには大型店があったり新興住宅地があったりするんだがそんなにお互い距離があるわけではなく、町役場へも歩いていけるくらいだろうか。コンパクトといえばコンパクトな町だが、駅前には特になにもない。旧道沿いにぱらぱらと店がある程度、商店街という感じでもなく、本屋とか酒屋とか、そんなとこ。食料品とかが買えないとやっぱりなかなかそこにはこないよねえ。

やってきたのは芦屋タウンバス。西鉄バスが撤退した後、芦屋町と駅とを結んでいる。1時間に2本程度とコミュニティバスとしてはすごい本数を運行している。


いまや日本中どこにでもありそうな風景。あ、このまえここで買い物したのになあ。
駅の周囲には歴史のありそうなモダーンなつくりの店舗兼住宅とかも。

芦屋町へ

出張の合間に芦屋町を通ったので、ちょっとぶらりと。
芦屋町遠賀川の河口に位置する町で、鹿児島本線からもR3からも離れた町。その昔は石炭積出のための芦屋鉄道だとか、戦後の国鉄芦屋線とか鉄道が通ったことがあるのだがいずれも短命に終わっている。こうして鉄道に縁がないとなるとなんとなく印象が薄くなるのが鉄ヲタということで。個人的には芦屋町といえば芦屋競艇航空自衛隊芦屋基地となるイメージしか。確かにこの二つが芦屋町の面積の大半を占めているわけで、町自体は端から端まで車で5分もあれば、と聞いたが確かにその通りだ。


前述のコミュニティバスは人家や畑、工場や店舗がぱらぱらと点在するような通りを15分ほど走り、芦屋の街中をはしって町の中心から少し離れた病院の前が終点。遠賀川の駅から乗ってきた乗客は町中で降り、町中から病院までの高齢者が下りて行く。松林が、町のかなり海岸ぞいなんだろうなあ、ということを思わせる。

・・・思わず時間があったので終点まで乗ってしまったが、所要は町のなかだったので歩いて戻ることに。朝の町をあるいていると、犬の散歩をしてたり仕事を始めた人が挨拶をしてくれる。静かな町だ。

学校の前の文具店、だか雑貨屋、だか。今年は夏らしい夏にならないのだが、店は今年も子供たちを待っている。
さて、そんな芦屋町の中心は「正門前」の交差点のあたりになるのだろうか。正門前、遠くのほうに確かに航空自衛隊芦屋基地正門が見える。古くは映画館もあったというし、今でも飲み屋が連なっているあたりはいかにも基地の町という雰囲気も漂っている。三沢とかもこんな感じだっけな。

交差点からはアーケードがしばらく伸び、両側が商店街になっているのだが、かなり印象としては店が少ない感じだ。普段でも店として開いているのは半分に満たないんじゃなかろうか。やっぱりここでも空洞化はすすんでいるのが見て取れる。

交差点には大型店舗の跡が、入店していたスーパーの名前が壁に跡となってうっすらと残っていた。そういえばここの商店街、スーパーもどうやら見当たらない。日常の買い物はやはりすこし町の外へ、ということになるのだろう。港町としてこじんまりとした町なんだが、昔のままではなく姿はずいぶんかわっているというのが見て取れる。