8mm作品を見る〜長崎俊一監督作品『闇打つ心臓』

sabaku_m2007-12-28


では、今、当時の8mm作品を見ることができるのでしょうか?
昨年、公開された長崎俊一監督『闇打つ心臓 Heart,beating in the dark』は、1982年に製作された長崎監督の傑作8mm作品『闇打つ心臓』の23年後を描いた作品です。出演は、内藤剛志さん、室井滋さん、本多章一さん、『砂の影』にも主演していただいた江口のりこさん、諏訪太朗 さん、水島かおりさんです。当時の8mm作品に出演していたのは、この中で内藤剛志さん、室井滋さん、諏訪太朗 さんです。

『闇打つ心臓』は、まぎれもない傑作です。長崎監督は、『ユキがロックを棄てた夏』(1978年/16mm/B&W/72分)、『ハッピーストリート裏』(1979年/16mm/B&W/70分)など数々の傑作を撮り、初めての劇場用作品である『九月の冗談クラブバンド』(製作=シネマ・ハウト=ATG=プロダクション爆)の撮影中、事故にあい、生死の境を彷徨いました。8mm版『闇打つ心臓』は、『九月の冗談クラブバンド』の完成直後に、製作された作品です。

当時の『闇打つ心臓』の現場の様子や、長崎作品をめぐる状況は、下記のブログで、黒沢清監督や当時のスタッフ、キャストのインタビューによって知ることができます。

http://yamiutsu.exblog.jp/m2006-03-01/

8mm版の『闇打つ心臓』が織り込まれている『闇打つ心臓 Heart,beating in the dark』のDVDも発売中ですが、8mm版『闇打つ心臓』のDVDもバンダイビジュアルから発売されています。是非ご覧になって下さい。

砂の影』の撮影に入る前にも、甲斐田祐輔監督と撮影のたむらまさきさんと、スッタフルームでこの8mm版『闇打つ心臓』をDVDで参考試写しました。

8mm版『闇打つ心臓』の一コマです。