Kさんのフラフラ日記(8)『やっぱりハーレーは凄い』

やっぱりハーレーは凄い


今日はユッカヌヒー。ユッケを食べる日じゃないですよ。旧暦の5月4日を沖縄ではこう呼ぶんです。この日に沖縄の各漁港では、海の恵みへの感謝と航海安全などを願って、ハーレー(ハーリー)がおこなわれます。
そんでもって、ハーレーだからなのでしょうか、天気も、みごとに晴れー(笑)。
今日は運良く午後は授業がなく、ハーレーの中でも最も伝統があるといわれている糸満のハーレーを見に行くことができました。糸満ハーレーの始まりは400〜600年前、なんと、まだ琉球王国が三山統一をする前の南山時代から続いているというから驚きです。
拝見することはできませんでしたが、早朝からは南山や糸満のヌル(ノロ)、神人たちによる神事が町の拝所でしめやかに行われ、その後、御願バーレーから競技がスタートしたそうです。伝統をしっかり継承しているんですね。
競技ですが、基本12人(漕ぎ手10、舵取り、鉦打ち)乗りのハーレー船(サバニ)が3艇対抗戦で競い合います。職域(職場)や学校、門中の各部ごとに対戦が午後3時すぎまで続きました。いずれも真剣勝負で、もの凄い迫力。港の周りはそれを応援・観戦する人たちが太鼓や銅鑼をたたいたりして、大賑わいです。子どもたちは海に飛び込んで大はしゃぎ。オジイやオバアたちはカチャーシーで大声援です。
圧巻は、クンヌカセー(転覆競漕)というレース。コースの半ばでわざと船を転覆させ一回転させたあと、中の水を掻き出して、そこに飛び乗って再スタートしゴールをめざすというもの。選手は海に飛び込み、片手に櫂を持ちながら、船を操り転覆から素早くリカバリーしなければならないのです。当然、かなりの熟練した技術と体力が必要となります。さすが糸満の海人!その技術の高さと心意気に、ただただ圧倒されぱなしでした。
それにしても、今日は平日に関わらず多くの人が集まり盛り上がっていました。みんな学校やお仕事はどうしているんでしょうか?ちょっと心配になりましたが、沖縄ではエイサーや綱引きといい、年中行事が、地域の生活の中にしっかりと根をはって息づいているんでしょう。都会にいると、つい仕事に追われ見失いがちですが、時に立ち止まって、四季折々の自然の恵みに感謝し、地域や職場の輪を確かめ合う、本来は人間にとってとっても大切なことなんですよね。やっぱりハーレーは凄い。(K)