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2015-03-11

すき間時間を英語耳にする国際ニュースアプリ

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通勤時、しょーもないゲームやLINEのおしゃべりで時間を浪費するよりは、iPod登場時ならPodcast、スマホ時代に入ってからはアプリで英語のお勉強、という方はたくさんいらっしゃると思うのですが、英語学習法ってやつはダイエット法と同じで、そこで名を挙げたい儲けたいという人の煩悩の数だけ存在するため、自分にあった素材を見つけ出すのはたいへん骨の折れる作業です。


しかも、ひと口に英語学習と言っても、その目的によって適するアプリやソースはまったく異なります。ということで今回ご紹介するのは、英語に耳を慣らすことを目的としたリスニング用のアプリ。


その名も、『ニュース聞く、英語習う VOA PBS を毎日更新』。iOS対応アプリです。(Android対応版はどうやらなさそうですが、近しいだろうと思えるアプリもありますので後程ご紹介)


ニュース聞く、英語習う VOA PBS を毎日更新

ニュース聞く、英語習う VOA PBS を毎日更新
learnabc.com.au
価格: 0円
iTunesで見る
posted with sticky on 2015.3.11


アイコンのセンスが残念な感は否めませんが、自分の英語耳が気になる方は試していただく価値大です。アプリ内の日本語もおかしなところがありますがスルーしましょう。


ひとことで言えば、「『Voice of America(VoA)』(http://www.voanews.com/)というアメリカ合衆国の国営ラジオをスクリプト付きで視聴できるアプリ」、であります。アプリ内には「初級(Special English)」、「中級(Standard English)」、「上級(PBS News Program)」という具合に3つのチャンネルがあり、政治、経済、健康、歴史、エンターテイメント、アート、サイエンス…、などなど、非常に多彩で時事な話題が毎日更新されいて、片っ端から聞いていっても飽きません。また、ソースのラジオ局名には「America」とありますが内容はグローバル。最近だと、ウクライナ情勢やイラン核開発とか合衆国の黒人参政権(公民権運動)50周年の話題やロシア政治家暗殺事件、もちろん、中東の過激派集団の話などもたびたび取り上げられています。サイエンス系も最先端の医療ものとか宇宙科学の話、少し前はエボラやデングなどの話題も盛んに流れてきました。以前はコテコテのアメリカ英語だけでなく南米、アジア、ヨーロッパなどのナレーターさんによる多様なアクセントが聞けたように記憶しているのですが、最近はアメリカンな発音が多いように思えるのが残念ではあります。(それとも、このアプリのチョイスが偏ってるだけなのかな?)


VoAをソースとした英語学習アプリはほかにもいろいろあると思うのですが、このアプリは余計な機能がなくシンプルな作りで安定して動作するし、記事(ニュース)単位に整理されて毎日更新されるため朝イチでその日の新着記事をiPhoneへダウンロードしておけばいつでもどこでも気軽に聞くことができます。そして、ほぼ正確な英語のスクリプトがついているので、聞き取れない箇所があったり知らない言葉が出てきても文字で確認できます(辞書もついてます)し、必要であればスクリプトの日本語訳も表示できます。(翻訳の質は、、、ノーコメントです)


以下の画面ショットですが、左がダウンロードした記事一覧で、右が記事のスクリプトを表示させたところです。読み上げている段落がハイライトします。

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「初級」「中級」「上級」の記事量のバランスですが、初級と上級がだいたい4-5記事/日、中級の更新頻度がちょっと低くて数日に1記事くらい。自分の耳のレベルとかその日の気分で使い分けられるのがこのアプリのいいところ。


これさえ聞いてれば英語力アップ!だなんてインチキなことは言いませんが、普通に生活してたら周りは日本語ばっかりなので通勤時間とかすき間時間くらいは英語耳にしたいとか、国内ニュースは放っておいても目や耳に流れ込んでくるけど海外の動きへも自然に気を配れるような環境がほしいな、という方にはもってこいのアプリだと思います。


【おまけ】

Androidで近いかなー、と思えるアプリは以下です。ただしいずれも私は試していませんので、内容の保証はできかねます…。

初級リスニングNEWS』(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.eazesystems.voaspeazeplayer

VOA Learning English Pro』(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.study.english.voa

2015-03-10

ユニクロのチラシとAppleの時計についての雑感

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ユニクロのブランドイメージと折り込みチラシとのギャップがずっと気になっていて、数年前に『ユニクロの広告が美しくない件』というメモも残していたのですが、最近『ユニクロのチラシを佐藤可士和にやらせない柳井社長。その理由とは?』っていう記事を見つけて、メモを残した当時の記憶が呼び覚まされました。


「ユニクロの原価率」も、「柳井社長がチラシにどの程度関与しているか」も、「佐藤可士和さんにはダイレクト・レスポンス・マーケティングはできない」のかという点も、いずれもぼくはよく存じ上げませんが、ユニクロのしたたかさは「マーケティング的な」分析などしなくても、誰しもが感じていることと思います。ニクいというか、巧いんです、何かにつけて。技術というよりも、センスですね。これが柳井社長のセンスに依存するところならば、ユニクロの永続性はどうなのだろうと心配したり。


センスと言えば、Appleの未来眼のセンスが問われるApple Watchが発表となりました。その昔iPhoneが発表されたとき、ぼくは「Phone」という呼び名が気に入らなくて「電話ならいらない、スーパーなザウルス(古い!いわゆる "PDA" ですね、シャープ製)がほしい」と叫んでいたりしたものですが、結局のところiPhoneは高速通信機能を持ったスーパーなザウルスであり、「電話」はもはや特別な存在ではなくiOSアプリが提供する一機能になりました。Apple Watchははたしてインテリジェントな時計なんでしょうか、小さいiPod touchなんでしょうか、高機能なデジタルリストバンドなんでしょうか。スマートフォンが徐々にサイズアップしているトレンドを見るにつけ、あのサイズの窓を通した対話がもたらす新世界は左記のどれにも当たらない気がします。ぼくらがまだ何も気づいていないだけなのか、時計サイズの小さく使いにくいタッチOSデバイスでしかなかったのか。時計をする習慣のないぼくにはしばらく答えが見つからないのでしょう。


「服」という日常生活の必須アイテムをなんとなくカッコよく見えてしまうブランドづくりと巧みな流通・販売手法を駆使して売りまくりグローバル展開も着々と進めているユニクロのことを思う浮かべると、パソコンと音楽とモバイル生活に革命を起こしてきたAppleがここから始める「時計」の世界は、テクノロジーから想像力を働かせるだけでは見えてこないのかもしれないなあ、と思うのは彼らの取り組みを買いかぶり過ぎなのだろうか。


しっかしユニクロさん。サンフランシスコで立ち寄った店舗には戦慄と感動を覚えましたね。なにせ日本の店舗と区別がつかないのですから。海外でもあのチラシやってるんだろうか?やってないよね、きっと。

2015-02-25

自分眼を磨こうぜ、というお話 〜 『マーケット感覚を身につけよう』

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ブログやツイッターで「大事なことをたくさん書いた」と著者がしつこく宣伝するものだから予約までして入手しちゃいましたよ、『マーケット感覚を身につけよう』(ちきりん著)。とはいえぼく的には、この本と対になるとされる既刊『自分のアタマで考えよう』も三年前に読んでいましたし、著者ちきりんのブログも興味を引くタイトルのエントリーがRSSに流れてくれば立ち止まって読んでいますので、執拗な宣伝行為がなくとも読んでいたでしょうね。なお、「マーケット感覚」というみょうちきりんなコトバを発明したのは技ありですが、いわゆるマーケティングの本ではありませんのでご注意を。


ぼくなりに理解した、この本のメッセージは以下。

  1. 物事の本質的な「価値」を 「自分の目(アタマ)で」見極めるようにしよう!
  2. そうすれば、仕事も人生ももっとすてきなものにできるはず! なぜなら社会は市場化しているから!

上記2点を見て興味をひかれれば即購入、んなことわかっとるわいという人はスルーで問題ないでしょう。


いろいろ断定的に過ぎる表現が鼻につくと感じる読者も少なからずいるかと思いますが、大筋において正論であり、ちきりんらしい本と言えますね。インターネットがもたらした変革の一つとして「社会の市場化」について繰り返し述べていますが、これは確かにそうで、世界中の人がネットでつながってるっていうのはこういうことだよね、てな話をあの事例この事例と次々とかみ砕いて語っていきます。勘のいい人は最初の方の説明で得心してしまうでしょうから執拗に繰り出される実例の数々にちょっと辟易してしまうかもしれませんが、わかりやすく書こう、何とか思いを伝えよう、という著者の執念を汲んでいただき、目くじら立てずに黙々と読み進めるのがよろしいかと思います。


そんなこんなでこの本では、社会が特定個人同士の価値交換(相対取引)から不特定多数同士のやりとり(市場取引)に変化している現代において、ぼくたちはこれまで以上に「自分の眼(とアタマ)」で物事の本質的価値を見抜く、あるいは場合によっては価値を作り出す努力が求められているよ、という指南が続きます。「価値」って、わかっているようでいて実のところあいまいな理解をされていることが多いよなあ、と常々ぼくは思っていまして、その点でも、納得感ある話が展開されている本ではあります。(「価値」の理解に関するぼくの思いは、IBM勤務時代に学んだ「Value Proposition」の考え方に沿って過去のブログ(『バリュー・プロポジションと関係代名詞』)に書き記してあります。「価値」を単に優位性とか差別化要素という深さで理解していると本質にたどり着く前に思考が途中で止まってしまってもったいない、という話です。)


この本がきっかけとなるかどうかはさておき、日頃から「自分の価値眼」を信じ、鍛える習慣を持ち続けることは、とても重要なことだと思います。「他人の評価」、「相場」などなど、評価基準を自分の "外" に置く傾向のある私たち日本人は、このネットな時代にいよいよ変わる必要があるのでしょうね。いやもしかすると変わらなくちゃと考えているのは私たち中年以上の年寄りだけであって、いまどきの若い人はみな自分の眼で物事をとらえているのかもしれませんね。というか、そうであることを願いたいです。(過去の関連エントリー『自分のセンスで選ぼう=若者の高級ブランド離れ』)


『マーケット感覚を身につけよう』は、書籍として読み入ると散文的な感は否めないのですが、社会の市場化の例としてふるさと納税による自治体の市場化革命の話とか徳島市上勝町の葉っぱビジネスの話とか興味深い実例がたくさん盛り込まれていて、読みやすくかつムズカシイことは書いてない「なるほど本」と考えていただければ有益な書だと思います。


ということで読後感を一言でまとめますと、


変化を恐れたり嘆いたりせず、プラスに転じる自分眼を磨きましょう


といったあたりに落ち着きますです。


そいじゃーね。


マーケット感覚を身につけよう

マーケット感覚を身につけよう