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2014-03-30

三越前駅地下通路の柱に見る美について


毎日の通勤で使っている三越前駅の地下通路。東京メトロ銀座線と半蔵門線を結ぶ地下通路に並ぶ「柱」に思わず目を引かれたのでメモ。


銀座線のホームから一番渋谷寄りの階段を上って正面の改札を抜けた所にその柱は並んでいます。ぼくが気になったのは、改札を出た所から進行方向へ10本ほど続いて立っている円柱です。

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これらの円柱は日本橋三越の広告がぐるっと取り巻いていることが多く、普通に歩いているとその広告が目に入ってくるだけなのですが、ふと天井近くに目をやると何やら美しい装飾を見つけました。

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そう、これです。

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かつては内部に照明が入っていたようですが、無機質な柱の根元部分にだけ美しい装飾があしらわれています。日本橋三越本店や三越前駅の開業は戦前のようですが、そのころからあったのでしょうか。機能を追求した結果の機能美もよいですが、細部にまで美しさを忘れない工業設計というものまた、すばらしいものです。コスト削減、効率重視、といった考えに追いかけられている日々の延長には作り得ない世界。「ゆとり」とか「愛」って、こういうものなんだろうなと思います。

2014-03-22

さいたまシティマラソンとはこんな大会

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スタート/ゴール地点を以前の駒場スタジアムからさいたまスーパーアリーナに移してからは3回めとなる『さいたまシティマラソン』に参加してきました。スーパーアリーナに引っ越したのは東日本大震災後ちょうど1年となる2012年3月11日。その時から震災復興支援レースとしての位置づけとなり、様々な支援策が毎年行われています。ハーフと3kmの部があり、今年(2014年)のハーフの部は1万人以上の参加者があり、なかなかの規模の大会です。


コース

全体的に道幅に余裕があり走りやすいのですが、上り下りが時折あらわれるため平坦とは言えないコースです。とくに、スタート直後とゴール直前に走ることになるJR線路をくぐる道は長さ傾斜ともタフで、楽しく走ろうと思って参加しているランナーたちにはちょっとした壁。その他にも、地形的にこのあたりは谷とか丘などが多いからでしょうか、坂道が多めのコース構成となっています。

その他で特徴的なのは、スタート後とゴール前。短い距離で曲がったり折り返したりが続き、さいたま新都心のあたりをくるくる回されている感覚になり、長い距離を走るぞと気合入れているランナーたちはちょっとイラつくかも。ゴール直前もくるくる回されるので、「スーパーアリーナが目の前だ。ゴール地点が近い!」と感じてから実際にゴールするまでに結構走らされるなー、という印象を持ちました。

それでも、繰り返しになりますが、走りやすいコースであることには変わりありません。給水も、量(数)、長さとも十分で、また、比較的沿道も終始賑やかで応援の声をたくさんいただけるため、坂道を除けば楽しく走れるよいコースだと思います。


施設、運営など

さいたまスーパーアリーナが最高レベルのレース運営を提供してくれます。何より、スタート直前まであたたかいスーパーアリーナの中で待機できることがすばらしい。アリーナの中に荷物を置く十分なスペースがあることに加え、スタートラインへの集合時刻が実際のスタートの15~30分前なので寒い中じっと立って待つ時間が短くて済むようになっています。これは、1万人を優に超える参加者を余裕で飲み込めるスーパーアリーナのキャパシティーだけでなく、スーパーアリーナの外周を回るようにスタート待機エリアを設置したコース設計のなせる技でしょう。ナイスです。


その他

更衣室は仮設のものが男女別に用意されています。スーパーアリーナのアリーナ席からすぐ行ける場所なので、慌てずゆっくり着替えられます。下はアスファルトなので敷物があったほうがいいですが、なくても大丈夫です。

その他、貴重品は専用の袋に入れて預けることができます。注意点としては、レース後の引き取りは早めに行っておくこと。ものすごい長蛇の列になります(笑)


まとめ

聞くところによると、フルマラソン化も検討されているとか。走ることが好きな人もちょっと挑戦してみようかと思っている人にもハーフマラソンという距離は対応できるので、フルマラソンとなると敷居が高くなっちゃうんじゃないかなあ、と心配なところはありますが、現在の「ハーフ & 3km」という組み合わせから、東京マラソンのように「フル & 10km」という構成ならばまだいいかもしれません。ただそのときも、小さいお子さんも含めた家族での参加のためにも3kmの部は残したほうがいいかなー、と思います。

2014-03-15

インターネットがなくても生きていけるのか


高校生の息子が母親、つまりぼくの妻へこう言ったそうです。


「俺が生まれる前はインターネットってなかったんだよね? みんなどうやって暮らしていたの? 新聞とラジオと図書館?? 信じられない」


デジタルネイティブ世代から見れば、あって当たり前のネットが存在しない世界など容易には想像できないのでしょうが、何気ない言葉の端々にいろいろと興味深いポイントを見つけることができます。


第一に、「どうやって暮らしていたのか」、というふうに「暮らし」に言及していた点。これは彼らが遊びだけでなく日々の生活にネットが欠かせないものであると自覚していることを意味します。ゲームといった娯楽だけでなく、日々のコミュニケーションとしてもまさにインフラなんですよね。「待ち合わせの時に相手が現れなかったらどうするの?」っていう息子の素朴な疑問には苦笑い。そうなんだよね、最近は(若い子に限らず自分らもだけど)どこにいても相手に連絡がつくのがあたりまえだから、待ち合わせの時間とか場所とか結構ゆるく決めている。会えなかったらどうしよう、という感覚は携帯電話世代にはかなり希薄。


あと、「新聞、ラジオ」に加えて「図書館」に言及していたのも印象的でした。新聞、ラジオは「今」を知る手段で、ちょっと古い言葉で言えば「フロー」な情報を伝えるもの。一方図書館は「過去」を取り出す「ストック」な性格を持つ、情報の保管場所。ネットが持つメディアとしての二面性を「暮らし」に欠かせないものとしてちゃんと認識してるってのは興味深いことでした。でも一方で、新聞もラジオも図書館も、まだなくなっていないんですよね。利用のされ方や頻度は変わってきているかもしれないけど、ちゃんと利用されている。なくなるなくなるといわれ続けても新聞なくならないよねえ。


あとひとつ、息子の発言でおもしろいと思ったのは、「雑誌」という単語が含まれていなかったこと。今の若い子は雑誌って読まないのかなあ。情報を取るための雑誌というのは役割を終えつつあると思うけど、趣味のアンテナはみんなどこに立ててるんだろう? それもネット?


そんなぼくは、気がついたら新聞も雑誌も以前ほど手にしなくなってしまいました。時間の使い方、世の中とのつながり方が、ゆっくりと、でも劇的に変化している時代に生きていることを実感しています。