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it’s a small market このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2016-06-24

世界一おいしいカレーうどん(パート2)

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実に4年ぶりとなる『うどん錦』。カレーうどんとしてはおそらく世界一の味だと思うのですが、いつ行っても待たされることなく、すんなり席につくことができます。10席もない小さな店なのに。


名古屋への出張はこの店を訪れるためにある、と言い切っても言い過ぎでないほどここのカレーうどんを愛しておりまして、どんなにあわただしくとも名古屋への出張時は無理やり時間を作って通っております。


カレーは黄金でカレー粉そのもの、まろやかな中にも味わいは深く、うどん屋の出すカレーの割にはダシの存在感はほとんどなく、粉っぽさの中にもサラサラうまうまな厚みがあり、具は厚揚げと豚小間と若干の長ネギ(青い所ね)のみというシンプルさだというのに、食べ進めるほどに実に複雑で奥深い顔を見せてくれ、そしてなにより、麺がとびきりがっつり歯ごたえで食べ応え満点、という、褒めだしたらきりがないほどの完璧なカレーうどんです。


名古屋はユニークな食文化で一本突き抜けているアイデア都市ですが、ある意味日本人の食の王道ともいえるカレーとうどんをきわめて高い次元で融合させている「うどん錦」は、全人類が一度は体験すべき、宝であります。カレーうどんは700円。

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うどん錦

愛知県名古屋市中区錦3-18-9 錦さかいビル 1F

食べログへのリンクはこちら

http://tabelog.com/aichi/A2301/A230103/23000374/

2016-06-19

早子先生、よかったよ。


今クールのテレビドラマ、結婚とか恋愛をテーマにした秀作が多かったですが、『早子先生、結婚するって本当ですか』が頭二つくらい抜けてすばらしい作品でした。大野くんと波瑠のすべてがとてもよかった『世界一難しい恋』(波瑠は朝ドラで才能開花したんですかね、胸にしみこんでくる演技をします)はまじめに人を愛することの難しさをコミカルな中にも実直に伝えていてなかなかよかったし、ふたりの主役は今ひとつ演技がいけてなかったけど話の展開とテンポが絶妙だった『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』は結婚は目指すものではなく過程でありゴールではないということを一歩引いて表現していてこちらも良作だったと思うのですが、フジテレビらしからぬ古き良きホームドラマ色調の『早子先生』はとてもよい作品で、毎回涙腺が緩みまくりでした。


テーマとなっている「婚活」から想像されるイメージとはちょっと違う地味な登場人物それぞれにストーリーがあって、「結婚」ではなく「結婚生活」に、自分の人生ではなく相手の人生に、想像力と思いやりを持って正面から向き合うという姿勢が貫かれたシナリオに、胸を打たれるんですよね。役者もみなすばらしい。貫地谷しほりの名女優ぶりはいうまでもなく、心配していた主演の松下奈緒も予想を裏切る名演だったし、脇役陣もみな個性的で、尾藤イサオと松坂慶子の夫婦漫才はいつも心温まりました。視聴率はパッとしなかったようですが、あまりにも地味なストーリーとスター俳優不在な話題性の低さが災いしたんですかね、作品としては役者さんとスタッフ、関係者の一体感を感じる上級な仕上がりだったのに、企画面での戦略ミスだったのもしれません。惜しい!


結婚は、ふたりの違う人生を歩んできたもの同士がひとつになるという意味で、1+1=2、なんだけど、右辺はただの2じゃなくて、2/1(いちぶんのに)なのだ、と最近思います。ふたりの人間であることに変わりはないんだけど、単に一緒に暮らしてるってだけじゃなくて、分母の「1」が大事。ふたりがひとつになるってことは大変なことでもあり、実はすごく簡単なことでもあったりするんどけど、そのあたりの悩みや葛藤や矛盾が、分母の1に凝縮されるわけです。『早子先生』には、分母の1が自然に描かれていたと思います。だから心打たれたのです。

2016-05-25

プリンスに頭を叩かれた

『プリンスとデヴィット・ボウイからはじまった音楽ストリーミングサービス』というTechCrunchの記事を読むまで、プリンスが音楽ストリーミングサービスに積極的であったことを知りませんでした。


彼の訃報が伝わった時、またひとつ貴重な宝が地上から消えたという想いで残念で仕方がなく、アルバム『Purple Rain』を車の中で大音量したりもしましたが、それは、居間のラックから取り出したCDを車のオーディオシステムへ挿入して耳へ届けたサウンドでした。記事によると、彼が最初にストリーミングサービスに表立った動きを見せたのは、ファンのために2001年にスタートさせたオンライン購読型の音楽クラブ「NPG Music Club」」だったといいます。思い返せば、デビューアルバム『For You』から始まってぼくが熱心に彼の音楽を求めていたのは1991年の『Diamonds & Pearls』まででした。彼が来日すると聞けば東京ドームのライブに連日足を運んだりしたこともありましたが、90年代以降は音楽トレンドそのものに無頓着になってしまい、彼のストリーミングへの取り組みに気づくこともなかったのです。


そんな調子なので、今でもぼくは、ストリーミングというものに慣れ親しんでいません、いえ、使っておりません。音楽があれば生活が豊かになるとは思いつつも、月何百円かをケチっているわけで、まあ、なんという寂しい心。。。


デジタル変革の時代には、それに相応しいアートとの付き合い方があるはず。かつては実現しえなかった利便性だけではなく、消費者とアーティストの関係性もまた、デジタルによって大きく変化しているはず。それを体験もせずに遠ざけちゃいかんですよね。老いというのは好奇心の減退によって進行するものだと思っているので、ちょっと頭を切り替えて飛び込んでみますか。