青空文庫で読む探偵小説論

 最近、青空文庫の探偵小説関連のテキストがかなり充実してきています。そこで今回はその中から探偵小説(推理小説)論(エッセイ・小文を含む)を自分メモついでにまとめてみました。

作家 作品
芥川竜之介 ポーの片影
井上良夫 J・D・カーの密室犯罪の研究
岡本綺堂 半七捕物帳の思い出
黒岩涙香 探偵物語の処女作
甲賀三郎 ドイルを宗とす
小酒井不木 江戸川氏と私
  国枝史郎氏の人物と作品
  ヂュパンとカリング
  「心理試験」序
  毒と迷信
  「二銭銅貨」を読む
  ポオとルヴェル
  「マリー・ロオジェ事件」の研究
  歴史探偵小説の興味
  科学的研究と探偵小説
坂口安吾 私の探偵小説
  探偵小説を截る
  推理小説について
  推理小説論
  フシギな女
寺田寅彦 ある探偵事件
  科学と文学
中井正一 探偵小説の芸術性
南部修太郎 探偵小説の魅力
野村胡堂 随筆銭形平次 捕物帖談義
  随筆銭形平次 捕物小説について
浜尾四郎 殺人狂の話
平林初之輔 愛読作家についての断片
  ブリユンチエールの言葉について
  ヂユパンの癖とヴァンスの癖
  文芸は進化するか、その他
  クローズアップ
  二つの文学論
  小酒井不木氏
  甲賀三郎『琥珀のパイプ』序
  ホオムズの探偵法
  伊豆の国にて
  「陰獣」その他
  江戸川乱歩
  現下文壇と探偵小説
  ウイツテ伯回想記その他
  ヴアン・ダインの作風
  雑文一束
  作家としての小酒井博士
  黒岩涙香のこと
  四月号の創作三つ
  昭和四年の文壇の概観
  『心理試験』を読む
  新人の諸作一括
  探偵小説の世界的流行
  角田喜久雄「肉」
  当選作所感
  探偵小説壇の諸傾向
  乱歩氏の諸作
  日本の近代的探偵小説――特に江戸川乱歩氏に就て――
  ポウの本質
  私の要求する探偵小説
  ルヴエルの『夜鳥』
宮本百合子 「推理小説」
  文学の広がり ――そこにある科学と文学とのいきさつ――
山本禾太郎 探偵小説思い出話
夢野久作 書けない探偵小説
  探偵小説の真使命甲賀三郎氏に答う
  探偵小説の正体
  探偵小説漫想
  涙香・ポー・それから
  私の好きな読みもの
  江戸川乱歩氏に対する私の感想
横光利一 純粋小説論

 「なんでこれが?」というものも一部あるかと思いますが、自分メモ的なものですので予めご了承くださいませ。反対に、「なんでこれが入ってないの?」というのがありましたら、それは大変困りますので、ご指摘いただければ幸いです。随時追加していきます。
 なお、今回は探偵小説論・エッセイばかりを集めましたが、青空文庫の中には長編・短編問わずたくさんのミステリが収録されていますので、それらを発掘するのもとても有意義でしょう。もっとも、一度読み始めるといくら時間があっても足りなくなっちゃいますので気をつけてくださいね(笑)。