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さんさか ネルドリップ珈琲と本と

2017-08-18

8月19日(土曜)は12時開店予定です。

いつもながら勝手ではございますが

8月19日(土曜)は、営業開始を12時からと変更させていただきます。

2017-08-16

ゆくりなく

一日経ってみると夢でも見てたのだろうか、という気になってきたのでどこかに書き留めておこうかと。

お帰りのお客様とのお会計の最中、窓の向こうの外で店の本棚を見て、少し立ち止まりながら

通り過ぎるおじさんに目が止まった。

「あの人」だとすぐに気がついたものの、100%の確証はなく、お客様を見送っている間

にもどんどん行ってしまう。

その一瞬で、5、6年前にも常連の方から「今、どこそこをご夫妻で歩いてはりますよ。」

という目撃情報をお電話でもらったものの、出ていくわけには行かなかったことを思い出した。

そうなると後先考えず体が勝手に動き出し、あわてて鍵をかけて店を飛び出し追いかけていた。

ちょうど周囲に人がいなかったので「○○さんですよね?」とただのオッサンやったらどうしよう

とか考えながら思い切って声をかけたみた。

ご本人だった。

顔認証の能力にはちょっと自信があるけれど、精度の高さに感謝。

もちろん怪訝な顔をされはしましたが握手してもらった。

慌てて走って追いかけたので息はあがっているし、舞い上がって声もうわずるし

見事に何を言っているのか伝わらなかっただろうが仕方ない。

店に戻り、走ったことによるものだけではない、心臓のバクバクと手の震えがあって心地良かった。

いろんなことがあるけど、店をやってて良かったのだ。

2017-08-01

マチネの終わりに

マチネの終わりに

手垢のついたような表現しかできない自分がもどかしいのだが

こういうのを「美しい文章」というのだろうと感じた素晴らしい読書体験でした。

(どうでもいいのだが、なにかにつけて‘美しすぎる’みたいに、“〜すぎる”を使う奴は

 大抵どアホだと思う。例えば女優やモデルのインスタを一般の人が見て、美しすぎると

 コメントを書き込むのだが、美しいからそういう仕事に就きさらに磨きをかけているの

 だから、至極真っ当な話で、どうにも不毛なデジタル機器の使い方だなぁと感じる。)

 

読む前からこの「マチネの終わりに」については、良い評判ばかり見聞きしていたものの

平野啓一郎ということで苦手意識が先行し、常連客の若い彼の「めちゃくちゃィ良かったですよ!!」

というのがなかったらまず手をつけなかった。

平野啓一郎とは同世代なので、デビュー作「日蝕」で芥川賞に選ばれ、「三島由紀夫の再来」と

評され文壇を賑やかしていたのでよく覚えている。

当時、興味本位で読んではみたけどちんぷんかんぷんでさっぱり理解できず、読み切れなかった。

以来、自分にとって平野氏は難解で避けてきた小説家なので、20年ぶりの平野作品である。

 

長い小説や短いコラム、誰のどんな文章でも、理解できなかったり、読めない漢字だったり

前後のつながりを確認したくて少し戻って読み返すことはあるが、この「マチネの終わりに」

のページを戻り読み返す目的は違う。

開いたページをもう一度目で追い、この素敵な文章を自分のものにできやしないかという

くらい本当に素晴らしいのだ。

この才能だったらぜひ欲しいものだと思う。

恋愛小説だから分かりやすいのも幸いだったけど、大局でスマホでのメールのやりとりが重要な

役割を果たすのには幾分げんなりしつつも、30年後も名作というより今が旬な小説なんだろうと思う。

 

恋愛の一進一退が、ウォンカーウェイの「恋する惑星」を観たときのもどかしさと恥ずかしさが蘇る。

あるいは交際し始めのカップルか、良い関係まであともう少しという男女が、お互いの掌を合わせて

意味もなくその大きさの違いを比べているかのような他愛ない光景をみて、それが触れ合うための

口実だとオッサンでも思い出す。

横暴ってこういうこと。

観光資源にあぐらをかいている京都の観光行政の横暴が目に余る。

数日前の新聞でみた京都市市バス利用者のキャリーバッグ問題の記事が頭か離れない。

断片しか知らないのを要約すると、内外から訪れる観光客がキャリーバッグやらスーツケース

を持って市バスに乗車するのを控えるように、注意を呼びかけているというよりも警告に近い。

当局である交通局と観光行政がそんな身勝手なことを言い出したようで、バスのドアにキャリ

ーバッグが挟まったまま発進したとかしないとかのトラブルがあったり、地元市民が混雑して

困惑してるなんてのが発端らしい。

市バスには大人1人が運賃を払えば幼児2人を無料で同乗させることができる。

これだと夫婦2人で4人の子供と乗車してベビーカーを持ち込むのも控えるように京都市から言われかねない。

 

飲食店に当てはめると、お子様連れのお母さんが一人分しか注文せずテーブル席に座ることさえ

非難しているようなもんじゃないか。

身勝手な私でさえそんな風には考えもしない。

市バスは混雑回避を目的に一日乗車券もすでに値上げしている。

行列の絶えないラーメン屋さんが並んでいるお客さんに対し「次の人から値上げしまーす。」

と言ったら暴動が起きるんじゃなかろうか。

普段から身勝手な自分でさえ、京都市と比べると穏やかな善人に思えてきた。

2017-06-13

省略のなかにはプライドが含まれていますから

考えるマナー (中公文庫)

毎週録画して観ていた「マツコ&有吉の怒り新党」が3月末で放送が終わり

いつか投稿しようと思いとどまっていた怒りのあれやこれやがついに行き場がなくなってしまった。

ちょうどそんなタイミングでこの「考えるマナー」を読んでいくらか溜飲が下がったような気分。

新聞連載だったのであろうか、この一冊に12人の作家や芸人が繰り出すマナー考。

一編が見開き2ページ構成で12人それぞれの数本のコラムが収められる。

それでいきなりマナーに反するのだが、穂村弘劇団ひとりの書いたものがどうにもつまらなくて

視点、価値観、なんだったら文章そのものが全く好みに合わなかった。

反対に「全く同じこと考えてるわぁ!」と共感できたのが、井上荒野さんと高橋秀実さん。

荒野さん(本名であることにビックリ)に至っては、年齢も性別も違うのに価値観が同じ。

 

タイトル(省略のなか・・・)の言い回しは山本耀司さんの言葉で、ヨウジヤマモト論など服飾に関する著作も多い

鷲田清一さんが「端正のマナー」という中で引用している。

人に何かを伝えようとしたとき、それが通じることを願うほどつい饒舌になる。

自分の場合、それに早口も重なり言葉の過剰にウンザリすることがよくある。

この流れで、次に読むのが山本耀司さんと鷲田清一さんの本がそれぞれ待機している。

松岡正剛みたいでちょっと気に入らないなぁ..)

オードリー若林が読書芸人として集められてる番組で、自宅の本棚を紹介する際

「自分の弱点をさらしているようなもので、肛門見られてるのと同じ」みたいなに言っていた。

たとえるチカラがあるとしっかり伝わるものだ。

2017-06-10

6月25日 珈琲教室のプラン

6月25日(日曜)の珈琲教室にはこれから道具を揃えようとお考えの方が参加されます。

ペーパードリップの“イロハのイ”からの内容を予定しています。

前回5月に開催した後、もっと誰でも簡単にかつ確実に美味しく淹れられるであろう

ペーパードリップを、より精度をあげるべく考えうる限りずっと試しています。

いろんなことに挑戦しすぎてさっぱり成果が得られず、頭を抱えるくらいのところまで

不調に陥りましたが、ようやく着地点がみつかり当日が楽しみでもあります。

口幅ったいですが、これだけ熱心に取り組むとあらためて気がつくことも見つかり

ネルドリップにもいい影響が出るものと期待している次第です。