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さんさか ネルドリップ珈琲と本と

2016-12-08

数字より名前が覚えられないことがある。

まず必要ないのに、いまだに円周率を20桁覚えていたりする。Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon

自分と関係のない数字なのにどうしてだか記憶してしまうような数字が時々ある。

1940年12月8日のジョンレノンが暗殺された日がそうだ。

ビートル解散してからの生まれなので当然ビートルズ世代ではないが

誰の影響だかわからないが、中学の頃からよく聴いたアルバムをこの季節に引っ張り出す。

 

服屋のころ、最初の上司が堀本さんという人でゴリゴリにロックなバンドマンだったようで

B'zのJUICEという曲を稲葉さんの勢いのまま唄いきるくらいの人だったのでよく覚えてる。

当時もちょうどこの時期で、ジョンレノンの命日だということで話をした記憶があるのだが

その時に一度きり役に立ったくらいで、あとはジョンレノン享年40歳だからすでに越えてるなぁ...と

いささか自分にしょんぼりするくらいのことだ。

 

「堀」という漢字のつく苗字はこの堀本というのと堀越とあとホリエモン堀江くらいはすぐに思いつく。

雪沼とその周辺 (新潮文庫)

それで、どうしても正確な名前をすぐに忘れてしまうのが「堀江敏幸」という作家さんだ。

芥川賞作家であり、今はその選考委員もされている。

好きな作家はと問われれば、名前を挙げる一人なのにどうにも名前がきっちりと覚えられない。

アンチな人には都会的で気取った文章と言われるのだが、情景が目に浮かぶスマートで素敵な文体が好きだ。

2016-12-04

12月5日(月曜)お休みにさせていただきます。

いつもありがとうございます。

この週末もたくさんの方にお越しいただき、作るほうが追いついていません。

カレーの支度のため12月5日(月曜)はお休みにさせていただきます。

いつもながら急なお知らせですが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

2016-10-26

11月1日(火曜)から営業を再開いたします。

ながらくお休みにさせていただいておりましたが

11月1日(火曜)から営業を再開いたします。

今後ともよろしくお願いいたします。

 さんさか店主

2016-05-26

“犠牲を払った分だけ人を満足させる事ができる” アントニオ・リヴェラーノ

シェフを「つづける」ということ

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定期購読で届いた月刊誌の封を開けずに5ヶ月分、観ようと思い録画した映画が観ないまま100本を越えたあたりで

どうにも時間を作るのが下手だなぁと途方に暮れている。

このまま頭が空っぽの状態ではダメだという焦りと気分転換がしたくて、近頃は御所を歩いたり

ベンチに腰掛けての読書が大変心地良い。

それなりに珈琲を淹れるのは得意なほうなので、ポットに詰めて持っていったりもしている。

これまで全く自然に関心がなかったのに、御所の森の中に入り土を踏むのが楽しみで仕方がない

のは、やはり年齢のせいだろうか。

 

なかなか読み進まなかった“シェフを「つづける」ということ”をようやく読み終えた。

イタリアで修行した料理人たちのその後の「10年」を追いかけている。

帰国後、日本で三つ星を獲得したシェフがいれば、海外で腕を振るう人がいたり、中には車いすシェフとなった人もいる。

当たり前だけど、共通しているのはみんな必死に頑張っている熱い人たちばかり。

頑張りすぎて体をこわし、倒れた料理人も珍しくなく登場する。

ちょうど自分と同世代の人たちばかり。

体をこわさない程度がいいなぁ。

 

自分がそういう年齢になったからか、厄年っていうのはよくできた巡り合わせだと感じる。

まわりにそういう年齢の人がいれば「厄祓い行きました?行きます?」と尋ねてみると

思いのほか「行ってない。行くつもりない。そんなの知らない。」という程度。

初詣だのパワースポットとかいう割には無関心なんだなぁと感じる。

厄祓いを数年前に済ませた年上の方に「自分の体の心配事だけじゃなく、ちょうど

親が病気になったりする年齢だから、本厄だけでもお祓いに行くべき」と教わった。

親や昔から言われていることは聞いておくべきだと思う。

 

昨年のアカデミー賞助演男優賞オスカーを手にしたJ.K.シモンズが、受賞スピーチ

「幸運にもまだ親が元気に生きているのなら、メールじゃなくて電話をして話をしてください。」と言っていたのがよかった。

幸運にも機械オンチの我が母親の携帯電話は、メールの機能を省いて電話しかできないようにしてある。

2016-05-10

センスの良し悪し

センスは知識からはじまる

ラーメンズの2人と同じ美大出身の水野学氏が彼らのコントライブのポスターなどのデザインを手がけていたのは

舞台公演を欠かさず観に行っていたのだから、もう15年も前のことか。

くまモン」生みの親としてだけでなく、今や超売れっ子の人だ。

その水野さんが考える「センスとはなにか」

特別な人だけに備わった能力ではなく、やるべき事をやり、必要な時間をかければ誰にでも手に入るものだと。

 

たまたま目にしたこの本の読者レビューに、「先輩デザイナー誰某が言っていたことの焼き直しみたいで新鮮味がない」

みたいな事を言う人が複数いらした。

そんなのことを自分は知っているというひけらかしは格好良くない。

こういうことこそ「センスがない」と言うのではと思う。

センスのいい人っていうのは、自分に必要だと感じる本質をどこかの誰かの言動から

上手く取り入れることができるのだと思う。

いつの時代、どの分野でも第一線で活躍されている人が考えている、根底にある本質はだいたい同じだと思う。

映像の美術分野で世界的に活躍されている美術監督がイメージを膨らます際

古今東西の写真集や画集などの膨大な資料をヒントに脳内検索をして、既存のイメージを今に合うように最適化する作業をしていた。

続けて「若い人ほど全く新しいイメージを求めがち」と。

 

水野さんが考えるセンスとは「ものごとを最適化する能力」

立ち読み、斜め読みも含めた読書がセンスの幅を広げ、血となり肉となり結果として最適化に役立つと。

そうした最適化したセンスこそがデザインの源だそうだ。

インプットがなければアウトプットもないというわけだ。

いつも思うのは、食事をしたくらいで写真を撮ってはどこかの誰かに発信しているようでは

インプットとアウトプットのバランスが悪い。

もっと本を読んだり映画を観たり、たくさん吸収して咀嚼して血肉になってから

自分の言葉で、自分の責任で話せる人を尊敬できるし信頼に値する。

 

先日、洋服屋を営むご夫妻とお話していたら、同業の先輩から言われた言葉として

「開業して最初の3年はなんとかなるが、その間、忙しく過ごして何も吸収しない

 ままでいると、出し切って空っぽになったその後が苦しくなる」と。

それまで経験してきたことで得た蓄えを一気に使い果たしてしまうのだろう。

デビューアルバムが大ヒットしたミュージシャンや、処女作で大きなタイトルを受賞した小説家

それが越えられずに苦しむことがよくあるのと同じだ。

「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションをいう」

逆説的だけど、アインシュタインが残した言葉。

なるほど、いいこと言うじゃねえか!