ひきこもり体外離脱

いつの頃からか、時々金縛りを経験するようになった。
それがある時を境にいわゆる体外離脱、あるいは明晰夢といわれるものに変わる。
ベッドに横になっていると「キーン」という耳鳴りしてきて、これが前兆。
その後、頭全体がジンジンと痺れてくる感覚、そして強烈な睡魔。
この睡魔に負けるとドーーンと抜けてしまう。いや抜けるというのは感覚的には正しくなくて、そのまま体ごと天井方向に引っ張られる。遠く上のほうに強力な引力を持った何かがあってそれに引き付けられるような感じだ。
という体外離脱現象について書こうと思って調べてたら

オレが何度か経験して至った認識とほぼ同じで、かつ詳しくまとめられている文章を発見。おもろ。
ということで以下これを踏まえつつ。
どうやら体外離脱とは夢の世界のことなのだった。
基本的にすべては頭の中での出来事。
ドーーンと上に上昇している(と認識してる)体はもうすでに幻体、頭の中だけで完結してる体性感覚。
最初の方こそわけが分からなくて衝撃的だったけども、この辺を理解できてくるとそれほどはたいした事じゃないんだなというとこに落ち着く。
まぁ聞くのと経験するのとでは大違いではあるし、とても不思議なことに変わりないんだけども。
オレがこういったことを経験するに至った原因については割とはっきりしていて、ひきこもって寝てばかりいたからだろう。起きたって何するわけでもないので寝てたほうがまし、と殆ど寝ていたし(今もだけど)二度寝なんかしょっちゅう。しかも昼夜逆転で基本昼間が睡眠時間。
とこういう生活を続けてたせいで、おそらく覚醒と眠りの境目が曖昧になってしまったのだ。
とても浅い眠り。覚醒意識からREM睡眠へのなだらかな途切れのない移行。どの地点で実際の体から幻体に変わったのか、体性感覚に注意を向けていてもまず分からない。ドーーンと上昇すればもう違うってのは分かるけどそれはあくまで事後的にそう思うだけで体の感覚は殆ど同じまま。この辺が不思議というか割と感覚というのは当てにならないんだなと。意識は簡単に騙されてしまうようだ。




ところで経験してる人の殆どがまず金縛り、それから体外離脱という経緯を辿ってるらしいとこを見ると金縛り状態というのが覚醒と眠りのちょうど真ん中辺りにあるようだ。
そしていわゆる幻覚症状といわれるものは、現実の世界の中でその人の脳の中にしかないものをリアルに見てしまうということなわけで、これを現実世界への夢の浸潤と見なしてみる。そうすると夢の世界への覚醒意識(本来現実世界でしか存立しないもの)の浸潤とも見なせる体外離脱と極めて対照的。
つまり、


【覚醒意識】←【幻覚症状】←【金縛り】→【体外離脱】→【明晰夢】→【夢】


というような形式。
まぁ幻覚は(おそらく)見たことないのであれだけども覚醒と眠りの境目はこのぐらいの幅、コントラストを持っているように思う。
全て一応なんらかのかたちで「意識がある」と思われる状態。もちろん記憶もあり。
体外離脱自体は事情を把握できてくるとそんなに神秘的という感じはなくなるんだけど、逆に意識現象というものへの神秘性は上がる。
とても不思議に感じるようになったのだった。


というわけで今のオレは体外離脱や幽体離脱臨死体験まで含めこんなような現象がある、ということ自体は確信してる。それまではあるともないとも興味もあんまなかったんだけど、今はこの辺りの話にとても興味を持っていて今でも時々あるので、また何かあれば書くかも。
とりあえずオレとしては体外離脱中の脳の状態を脳波とか色々調べたら面白いのになーと思ってるけどそういう研究はあるのか気になる。
レム睡眠中の脳波はハイパーアクティブとかっていわれるぐらい活発な活動があるらしいんだけど、体外離脱中の脳もかなり活発に動いてエネルギーを消耗してる実感がある。
意識自体はなんせ寝ようとしてるぐらいなのでどっちかというとボーっとしてるぐらいなんだけど、ジンジン痺れる感覚を含め血がよっているというかなんというか。臓器としての脳が100メートル走の後の心臓のように激しく動いているような体感があり。
この体感が果たして実際の脳のものなのかひょっとして幻体のそれ、すなわち「幻脳」なのかちょっぴり不安だったりもするけど。。。



関連リンク

http://www13.atwiki.jp/ridatu/
2ちゃんまとめ。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/OOBE_DIARY/
意図的に見る方法の研究
http://www.mieko.jp/blog/2007/02/post_83e9.html
明晰夢を見てるブロガー