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2016-05-02

既成の水力発電まだまだ開発余地ある

北海道は83,424.31km²、540万人。方や再エネ大国と言われるデンマークは43,094km2で人口570万人。面積は北海道がデンマークの約2倍(北方領土を除くと2倍弱くらいか)だが人口はほぼ同じ。違いはデンマークの電力の50%以上が再生可能エネルギー(2012年現在でも)でまかなわれている点。北海道はNIRAによると、目いっぱいで20%程度。しかも、その13%は従来の水力だ。本来ならデンマークの面積の2倍を有し、地熱にもバイオマスにも恵まれている北海道は全ての点でデンマークより有利。海外との電力融通など言い訳にならないくらい差が出てしまった。本来なら北海道の再エネはデンマークの2倍以上あっておかしくない。

一方で、

夕張の炭層メタンガス9月にも試掘、大惨事の元凶を地域活性化に

財政再建で苦しむ市民にとって最後の希望

なのだそうだが、具体的な見込みを読むと、ちょっと心もとない。

新エネルギー・産業技術総合開発機構の調査では、夕張市内の炭層メタンガス推定埋蔵量は約77億立方メートル。石炭1トン当たりのガス包蔵量は豪州より多く、これをエネルギーとして活用すれば、市内4500世帯の1500年分以上となる量だ。

そもそも夕張市の人口は現在約9000人に落ち込んでしまった。「1500年分」と言っても、日本全体、1億3000万人の規模で換算するとほぼ1か月で使い果たしてしまう。市内の自給だけなら十分だけれど、市そのものの活性化には至らないだろう。

夕張市にはむごいかもしれないが、いっそ下流にダムを造って水力発電所にしてしまった方が良いのかもしれない。周辺には既に大夕張ダムが完成し、発電されるが、それなら夕張盆地の志穂加別川下流にダムを建設して第2大夕張発電所にすれば、送電線は大部分共有できるだろう。夕張市の中心部はさらに上流にあるので夕張市そのものが全て水没するわけじゃない。

夕張ばかりか、最近は消滅可能性都市が全国で896自治体もあるそうだ。さらに消滅可能性集落となればほぼ無限にありそうだ。

最近、目に付くのは「既成のダム式大型水力発電はもう開発し尽くされている」と、今ではもっぱら小水力ばかりが注目されているが、過疎地、消滅集落が増えれば増えるほど以前より水力開発余地が大きくなる。

しかも、最近の温暖化で日本の夏は従来より降水量が増えると予想されている。しかも最近の傾向でも分かるように集中豪雨が激増し、折角の降雨もこのままでは無駄に流れ去るのみなので、今後はむしろダム需要が増えなければ気候変動に対応できない。

1990年代、「ダムは無駄」という無意味な「環境破壊」ばかりが喧伝され、反再エネ勢力はそれをうまく利用しているきらいがある。「できない理由」は地熱発電と同じで、要は太陽光パネルや風力発電は「不安定電源」という「できない理由」を言い訳にできるが、地熱発電や大型水力発電はその理由は使えないので「環境破壊」(これは嘘で環境変化に過ぎない)などを「できない理由」に使いたいようだ。

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2016-04-28

北極の海氷、史上最小ペースで減少している模様

f:id:satohhide:20160428161817j:image:leftArctic Sea Ice News& Analysis、技術的不具合で4月のデータ全て消去」の状態が以前続いているが、JAXAのグラフ(←)を見ると4月27日現在、北極の海氷は史上最小のペースで減り続けているようだ。JAXAのグラフは2002年以降だが、それ以前はさらにはるか上で推移していた。(参照)。

目下、どの年よりも明らかに下方で推移しており、21世紀以降のボリンジャーバンドから下に抜け落ちている。今後、線群の中に戻る可能性もあるが、戻るにしてもギリギリが精一杯だろう。2012年9月に記録した年間史上最小値の大クラッシュに迫るかどうかはともかくとして。

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2016-04-21

阿蘇の野焼きもうやめたら

f:id:satohhide:20160421173515j:image:left阿蘇山の「米塚」に亀裂 お椀を逆さにしたようなミニ火山【熊本地震】(Huffington Post)

米塚は、標高954メートルで高さ80メートル。裾野の直径は約380メートルで、頂上に直径約80メートルの火口跡が残る。噴石が積み重なってできた火砕丘で、約3千年前に形成されたとされる。

阿蘇山の中央火口丘、外輪山、さらに別府へのやまなみハイウェイと緑の絨毯が続くコースは阿蘇観光のハイライト。これは毎年春に行われる野焼きによる手入れで維持されている“人工草原”だ。野焼きがなければほとんどは森林になっていた筈だ。

土砂災害、薄く幅広く 阿蘇山周辺57カ所、火山灰影響(朝日)

熊本地震では国土交通省のまとめで17日までに阿蘇山周辺など計57カ所で土砂災害が確認された。16日未明の本震がマグニチュード(M)7・3と規模が大きく、崩れやすい地質だったことが原因とみられる。専門家は二次的な災害の可能性を指摘している。

阿蘇山の表層崩壊は今に始まったことではない。“緑の絨毯”をよく見ると、あちこち赤茶けた崩壊跡も見られる。単に火山灰と軽石の層で崩壊し易いのではなく、そもそも雨水を吸収する森林がなく、より表層崩壊し易いのではないか。

阿蘇土砂災害対策検討委員会 報告書

<具体的な取り組み案:カルデラ壁上部の原野の藪化> 人工的に藪化を進める方法として、以下の方法が考えられる。 【人工的に藪化を進める方法】 ○ 沢部は敢えて野焼きを行わず、自然に藪化を促す。

と野焼きを一部でやめることで土砂崩れ防止が提案されている。

この際、外輪山ばかりかもう米塚を含めて野焼きをやめればどうだろうか。一部の放牧地、観光スポットとしては草千里ぐらいは例外として。

この膨大な草原を放置すればやがては藪原になり、さらには森林化する。表層も今よりはしっかりするだろう。

その過程で膨大な大気中のCO2が吸収され、地球温暖化防止の一助にもなる。なにしろ、日本は2050年までに温室効果ガス排出量を現在に比べて8割削減するというほとんど不可能とも思えることに挑戦しなければならない。放置するだけでかなりの部分が削減できるのだから、もう何でもするしかない。阿蘇の草原は捨てがたい風景なのだけれど。

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2016-04-18

モンスターエルニーニョようやく収束へ

f:id:satohhide:20160418080241j:image:left(参照)「モンスターエルニーニョで来年はCO2大放出?」から4か月、ようやくモンスターエルニーニョ現象が収束した模様だ。1998年のエルニーニョ現象は1997年から1998年まで続いたが、今回は一昨年夏から今年初夏ごろまでで、期間としても平年海水温の高さも範囲もは今回の方が大きかった。

一方で、「夏にラニーニャ現象発生か、高温傾向に…気象庁」(読売)

気象庁は11日、2014年夏から続いているエルニーニョ現象が今年の初夏には終息し、夏の間にラニーニャ現象が発生する可能性があると発表した。

エルニーニョ現象と同様に、ラニーニャ現象は世界で異常気象をもたらすとされる。最近は10年夏〜11年春に観測され、10年は夏の猛暑の一因となった。

と一難去ってまた一難の様相。結局、高温の海水が東から西へ移動するだけで地球温暖化そのものは持続的に継続するようだ。

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2016-04-17

3月の海面気温、9か月連続0.7℃以上レベル

Mean Surface Air Temperature over Land Areas (C)Monthly Mean Anomalies with respect to 1951-1980によると、2月の世界の陸上気温の偏差は2.26℃超で観測史上初めて2℃を超えた先月に続き2か月連続2℃超となった。

一方で、Mean Surface Air Temperature over Ocean Areas Monthly Mean Anomalies with respect to 1951-1980によると、世界の3月の平均海面気温の偏差は0.75℃で、9か月連続0.7℃以上の状態が続いている。平均海面気温の偏差は1997年9月に0.5℃台を記録したが、0.6℃台を記録したのは17年後の昨年2014年6月。その後は加速し、昨年7月には初めて0.7℃台を記録したばかりで、その後ずっとこの状態が続いている。

前年同月は0.57℃で0.18℃高い水準。

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2016-04-16

3月の世界平均気温、6か月連続1℃以上、1℃以上常態化

f:id:satohhide:20160416080444j:image:left(参照)NASA:Monthly Mean Surface Temperature Anomaly (C)Land+Oceanによると、2016年3月の世界の平均気温は偏差1.28℃で、観測史上最高記録偏差1.34℃を記録した2月に次いで史上2番目の高さを記録した。昨年10月に初めて1℃を超えて以来、6か月連続1℃以上のトンデモ高温が継続している。

前年同月0.90℃に比べて0.38℃上昇した。月別では6か月連続観測史上最高を記録した。

COP21では産業革命以前から「2℃以内」目標だが、もはやCOP21の努力目標値である1.5℃以内すら事実上上回っている。気象台観測に限れば1.65℃で既に2か月連続1.5℃を上回った。COPは更なる見直しを迫られそうだ。と言っても、「努力目標」を公式な「目標」にする以外の見直しはなく、ましてや「日本は温暖化鎖国」などとお付き合い気分している余裕などない。もう後がないのだ。今年5月の伊勢志摩サミットでは排出削減上方修正を主要議題にすべきだろう。

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2016-04-13

Arctic Sea Ice News& Analysis、技術的不具合で4月のデータ全て消去

(参照)

Arctic Sea Ice News& Analysisは12日、衛星のセンサーの技術的トラブルで間違ったデータが送信されていたとして今月1日からのデータをキャンセルした。南極の海氷も同様にキャンセルされた。回復の見通しは今のところ立っていないという。実際に不具合に気付いたのは5日のデータからだった。

確かに、「北極、南極の海氷面積、4月に突然のリバウンド」、「北極の海氷、季節外れの爆騰で昨年最大値一気に突破」のように予想外の動きが起きていた。よほどのアノマリーかと思っていたら、アノマリーは観測機器側にあった。

従って「北極の海氷面積ギリギリ年間最大値の過去最小2年連続更新」のキャンセルはキャンセルで、有効扱いとなった。本当に勝負は下駄を履くまで分からないどころか、風呂に入るまで分からない。

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2016-04-12

北極の海氷、季節外れの爆騰で昨年最大値一気に突破

f:id:satohhide:20160412000606j:image:left

(参照)

北極、南極の海氷面積、4月に突然のリバウンド」で、

このままでは、3月24日の今年の最大値1452.3万㎢や昨年の最大値1453.6万㎢を破って年間最大値の過去最小2年連続更新がキャンセルされる可能性すら有り得ないことではなくなってきた。

のだがわずか1日でそれが実現した。4月10日、北極海の海氷面積はさらに暴騰、1454.1万㎢を記録し、昨年最大値もあっさり更新した。

従って「北極の海氷面積ギリギリ年間最大値の過去最小2年連続更新」はキャンセルとなった。勝負は下駄を履くまで分からないどころか、風呂に入るまで分からない。

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2016-04-11

北極、南極の海氷面積、4月に突然のリバウンド

f:id:satohhide:20160411122554j:image:left(参照)

北極の海氷面積ギリギリ年間最大値の過去最小2年連続更新」の筈だったが、ここに来て、唐突なほどに“V字回復”をしている。

4月6日、北極の海氷面積は1405.2万㎢に下がり、7日にも140万㎢割れになる筈だった。もし実現していたら、過去最も早かった2006年は4月12日を5日早く更新していたことになる。2番目は2007年は4月13日。昨年は4月20日だった。

ところが、実際には7日に1424.0万㎢と前日比1.34%とこの時期としては有り得ないほどに突然の急反発。何か特別なアノマリーかと思えたが、8日には1429.4万㎢、9日には1433.6万㎢とこの3日間で2%も増えた。このままでは、3月24日の今年の最大値1452.3万㎢や昨年の最大値1453.6万㎢を破って年間最大値の過去最小2年連続更新がキャンセルされる可能性すら有り得ないことではなくなってきた。

このような一度確定したと思われた最大値がその後、予想外のリバウンドで確定がキャンセルされるような事態には実は昨年もあった。2月25日に付けた最大値1453.6万㎢が確定と思われていたが、3月に入ってジワジワ回復し、3月26日には1445.3万㎢まで回復した。

しかし、昨年はまだ3月の話。今年は4月に入ってのことで、しかも、たった1日で突然、噴火するように回復するのは異例だ。

一方の南極も「南極の海氷、今世紀3番目の最小値を付けたのだが、ここに来て急回復、あっという間に1981−2010年の平均値を上回り、過去最大年を記録した2013年のラインに迫る勢い。昨年のラインにももはや目と鼻の先で、1年分の現象を帳消しにする勢い。

南極の海氷は5年おきに最小になる“法則”があるようだが、それにしても凄まじいばかりの回復ぶり。最近の気象は気温の変化が乱高下を繰り返す頻度が大きくなっており、それ自体、地球温暖化の影響と考えられているが、今回の“4月の乱”もその一環に過ぎないのかもしれない。

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2016-04-07

3月のCO2前年比2か月連続3ppm以上上昇、1998年以来

CO2earthによると、3月の月ベースCO2濃度は404.83ppmで、前年同月401.52ppmに比べ3.31ppm上昇した。これで観測史上最大の上昇幅3.93ppmを記録した2月に続き、2か月連続上昇幅が3ppmを超えた。2か月連続上昇したのはエルニーニョ現象のあった1998年以来。前年同月比3ppm以上になった月は昨年12月を含め、この4か月のうち3か月を占めた。エルニーニョ現象が起きた1998年には前年同月比で6か月連続3ppmを超えていた。

また404.83ppmは先月の404.16ppmに続き2か月連続観測史上の月間最高記録を更新した。

ただ前月比(2月→3月)では先月は1.64ppm増だったが今月は0.67ppm増で、昨年の1.26ppm増に比べて勢いは小康状態になった模様だ。

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