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2016-06-26

北極の海氷、溶解速度鈍るも依然史上最小状態

f:id:satohhide:20160626160636j:image:left(参照)

北極の海氷面積はnsidcのデータでも6月24日、1000万㎢を割った。これは2010年の記録6月25日を1日だけ破って観測史上最速になった。史上最小年の2012年の6月26日には2日速かった。既にADSでは6月15日に1000万㎢を割っているが、ADSの場合、夏季の溶解期には海氷上の水たまりを海水と誤認される可能性があるので早々と割ったと思われる。

先月段階で「北極の海氷、フリーフォールの可能性」だったが、

もっとも、グラフの傾斜にはぐらかされている可能性もなくはない。昨年2015年も5月は±2の標準偏差の幅の下に抜け出したが、6月に入って戻っている。意外と今頃が踊り場になる可能性も捨てきれない。

という可能性がほぼ実現したようだ。しかし、依然として最小状態なのは事実で史上最小を更新するかはこれからの推移を見守るしかない。

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2016-06-17

5月の海面気温、11か月連続0.7℃状態

Mean Surface Air Temperature over Ocean Areas Monthly Mean Anomalies with respect to 1951-1980によると、世界の5月の平均海面気温の偏差は0.70℃で、11か月連続0.7℃以上を記録した。

ただ、前年同月比では0.02℃上昇で、2月の0.22℃、3月の0.18℃、4月の0.12℃なので大幅な上昇は終息したようだ。モンスターエルニーニョ現象が消えたことが一因だろうが、今後、高止まりで踊り場状態になるのか。

平均海面気温の偏差は1997年9月に0.5℃台を記録したが、0.6℃台を記録したのは17年後の昨年2014年6月。その後は加速し、1年余りの昨年7月には初めて0.7℃台を記録した。さらに10月には一時0.8℃に達した。ほぼ1年間、0.7℃以上が継続していることになる。

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2016-06-16

北極の海氷面積、史上最速で1000万km2割れ

f:id:satohhide:20160616124027j:image:leftADSによると、北極海の海氷面積は6月15日、999.36万km2で、1000万㎢を史上最速で割り込んだ。これまでの最速記録は年間最小を記録した2012年6月18日で、3日だけ速まった。ちなみに昨年は6月22日で1週間早い。

先月5月6日に「史上最速で1200万km2割れ」した時は、それまでの最速記録、昨年5月12日より6日速かったので昨年比では少し速まっている。しかし、史上最小の2012年と比べるとその差は縮まっている。2012年の1200万割れは2012年は5月21日だったので15日間の差があったので一気に3日間に縮まった格好。

今現在は言わば踊り場にある状況で、今後は2012年のラインと“競争”になるかも。2012年の場合、真夏に海氷を四散させる嵐が通り過ぎたため史上最小になったが、今年はそのような意外性の要素が起きない限り、史上最小を更新するのはありそうにないのではないか。

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2016-06-14

5月の世界平均気温、観測史上8か月連続月間過去最高

f:id:satohhide:20160620145256p:image:left(参照)NASA:Monthly Mean Surface Temperature Anomaly (C)Land+Oceanによると、2016年5月の世界の平均気温は偏差0.93℃で、昨年10月以来、7か月連続記録していた偏差1℃以上を8か月ぶりに割り込んだ。しかし前年同月(0.78℃)に比べ0.15℃の上昇し、8か月連続過去最高記録を更新した。

これまでの5月の過去最高記録は2014年の0.86℃だったが、2年ぶりに5月の最高記録を更新し、これで12か月のうち10か月が昨年と今年で最高記録を更新されたことになる。

2016年は目下、昨年の年間最高記録を更に上回って上昇を続けており、2年連続観測史上もっとも暑い年になるのはほぼ確実だ。

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2016-06-08

北極海の海氷体積史上最小状態

f:id:satohhide:20160608095320p:image:left(参照)

PIOMAS June 2016によると、北極海のPIOMAS(海氷体積)は2016年6月現在、観測史上最小状態で推移している。

2015年は史上5位で推移していたのが、今年に入り一気に減少に転じ、年間最大値を記録する3月、4月には既に観測史上最小水準に達し、現在、史上最小値を記録した2012年、同2位だった2011年をわずかに下回っているレベル。昨年同時期に比べ一気に2180km3も減少した。今年5月で3037km3が減少し、で2010年、2012年に次ぐ減少量だった。

大幅減になった2012年の反動で、2013年以降、リバウンド効果でいったん大きく回復したが、ここに来て4年前の水準にすっかり逆戻りした。それにしても昨年からの減少は際立っている。

海氷面積も目下、「北極の海氷、フリーフォールの可能性」の状態で目下、観測史上最小レベル。海氷面積は、気候次第で薄い海氷で“水増し”されたりして増減が激しいが、海氷体積は海氷の90%が水面下にあることから、もっぱら海水温による影響が支配的だ。この勢いだと、今年中に4年ぶりに記録を更新して年間観測史上1位に返り咲く可能性がある。

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2016-06-07

5月のCO2濃度、4か月連続史上最高更新

CO2earthによると、5月の月ベースCO2濃度(NOAA-ESRLベース)は407.70 ppmで、前年同月403.94ppmに比べ3.76ppm上昇した。前月の4ppm超えには至らなかったが、これで2月から4か月連続で観測史上の月間最高記録を更新した。またこれで4か月連続前年同月比上昇幅が3ppmを超えた。同じようにエルニーニョ現象の影響が大きかった1998年に6か月連続3ppm以上を記録したのに次ぐ記録。前年同月比3ppm以上になった月は昨年12月を含め、この半年のうち5か月を占めた。

前年同月比3ppm以上の月トップ10をランクすると、

1.4.12ppm(2016年4月)

2.3.93ppm(2016年2月)

3.3.76ppm(2016年5月)

4.3.70ppm(1998年9月)

5.3.64ppm(1998年10月)

6.3.59ppm(1998年8月)

7.3.40ppm(1998年7月)

8.3.36ppm(1998年6月)

9.3.31ppm(2016年3月)

10.3.20ppm(2013年2月)

となる。上位3位は全て今年になってからだ。

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2016-06-02

日本の地熱発電、名実ともに世界10位に転落

f:id:satohhide:20160602224704j:image:left昨年10月に「日本の地熱発電、世界10位に転落」と書いたのは発電実績ベースだったが、RENEWABLES 2016 GLOBAL STATUS REPORTによると、2015年の世界の地熱発電能力でも日本は10位に転落した。これで潜在地熱資源は世界3位にも拘わらず名実ともに10位に転落したことになる。近年、急速に伸びているトルコが予想通りに日本を抜き去った。

トルコは2015年の世界全体の新施設の50%を占めている。2位はアメリカ22%、3位メキシコ17%の順だ。日本は2%でなんとドイツとほぼ同じ。およそ地熱と縁のなさそうなドイツと同じなのだ。相対的に見て、日本のやる気のなさは際立つ。

1997年、地熱が新エネルギーから外されて以来、基本何も変わっていない。2050年までに温室効果ガス8割削減を閣議決定したというのに、何もせずに減るとでも思っているのだろうか。

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2016-05-31

南極が例外的に温暖化しない謎

Deep, old water explains why Antarctic Ocean hasn’t warmed(University of Washington)

Gale-force westerly winds that constantly whip around Antarctica act to push surface water north, continually drawing up water from below.The Southern Ocean's water comes from such great depths, and from sources that are so distant, that it will take centuries before the water reaching the surface has experienced modern global warming.

南極大陸周辺に絶えず吹く西風の強風が海洋の表層水を北に押し上げることで常に下から水を引き上げる。南氷洋の水は深海から湧き上がり、その水源は近代の地球温暖化の影響を受けるまで数世紀かかる。

まあ、大体予想の範囲内。今まで言われていたことがより実証的に証明されたことになる。

In the Atlantic, the northward flow of the ocean's surface continues all the way to the Arctic. The study used dyes in model simulations to show that seawater that has experienced the most climate change tends to clump up around the North Pole.

大西洋では海洋表面の北向きの流れがはるばる北極まで続き、気候変動の影響を受けた海水が北極海周辺に集結することになる。

つまるところ、南極の無反応と北極海の突出した反応(=海氷の激減)とは密接に関係していたわけだ。

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2016-05-26

メガソーラー設備認定ころがし

陸前高田市、津波が遡った気仙川沿いの山林にメガソーラー 不動産開発の知見を生かし、認定済み案件を買収して建設(日経テクノロジー)

開発手法としては、経済産業省から設備認定を受けたものの、施工に至っていない案件を取得することを基本としている。設備認定などの手続きに慣れていないことから、こうした手法を採ることにした。

2015年3月に売電を開始した兵庫県朝来市の出力約1MWのメガソーラーを皮切りに、3カ所、合計出力4.3MWの太陽光発電所が稼働している。さらに、7カ所、合計出力約40MW(出資持分ベース)の案件が計画、開発中となっている。買取価格36円/kWh(税抜き)の案件がほとんどとなっている。

設備認定を得ていながら、事業化の進んでいない案件では、資金調達に難航している場合が多い。山林などを用地としていることも多く、造成コストが膨らみやすいことも資金面の障壁を高くしているとみられる。実際、開発している案件のうち約8割は林地開発許可が必要で、2カ所では農地転用が必要だった。

つまり、設備認定とは、設備を設置する場所など一切問わず、そこに設置できるかどうかさえ問わず、とりあえず何でもいいから早い者勝ちで設備認定を受けた者勝ち。こんなのを認定と呼べるのかどうかとさえ問わずダボハゼ認定されたことがよく分かる。まあ、経産省としてはまず“囲い込み”を何としてでも急がねばならなかったことがよく分かる。

しかも設備認定がころがされてもしっかり「買取価格36円/kWh」なのがミソ。現在なら買取価格は24円/kWhに下がっているので差し引き12円/kWhのお得。これじゃ新規で認定申し込むのが減る訳だ。再エネ賦課金の上昇が問題視されているが、買取価格が今後いくら下げられても、36円以上の案件がお腹いっぱいに認定されているので、再エネ賦課金は増え続ける。そのことでさらに「再エネは高い」と印象操作できる。

そもそも「設備認定済案件」の売買など最初から想定されていたのか。これが是認される法的根拠ってあったんだろうか。一応資源エネルギー庁に問い合わせてみたら、「転売はできません」とのことだった。なのになぜ稼働しているのだろう。本当に不思議な世界だ。ちなみに東北経済産業局は知らなかったそうだ。

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2016-05-22

北極の海氷、フリーフォールの可能性

f:id:satohhide:20160522153937j:image:left(参照)

Arctic Sea Ice News& Analysis、技術的不具合で4月のデータ全て消去」されて1か月余り、とりあえず入った仮データによるグラフを見ると、北極海の海氷面積はどうやら完全にボリンジャーバンドから抜け落ちてポイント・オブ・ノー・リターン、フリーフォール状態に陥っている模様だ。今後とも北極海の気温が高止まりする以上、よほどのことがない限り、もう戻らないだろう。

もっとも、グラフの傾斜にはぐらかされている可能性もなくはない。昨年2015年も5月は±2の標準偏差の幅の下に抜け出したが、6月に入って戻っている。意外と今頃が踊り場になる可能性も捨てきれない。今年はどうなるか今後に注目だが、踊り場状態さえあっさり抜け落ちれば、2012年9月の観測史上最小記録更新も現実味を増すだろう。

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