まず
荷物を置きに京都駅に向かうと、大勢の観光客であふれかえっている。さすが観光都市京都。バスの案内で一生懸命だし、道を知らない観光客はひっきりなしにバスの路線を尋ねてくる。多少の英語もできないと外国人観光客の相手もできない。鈴虫寺方向は他の路線に比べると人は若干少なめで、観光客もいたけれど、本当に京都で生活している人なんだろうな、と感じた。
乗り換えてさらに西へ。詳しい地図も持っていなくて、降りるところだけ聞いて、たまたま道にあった地図を参考に行く。この辺りは一見観光客は少ないように見える。しかし車で訪れる人が多いようだ。境内は人であふれていた。意外と小さな子供を連れた家族が多いことにびっくりした。お坊さんの話し方は非常に機知に富んでいてわかりやすい聞きやすい話だった。途中で何度も笑いが起こっていた。しかし、お坊さんの説法のときに子供の泣き声がするのには勘弁してよ、と思った。ちょっと外に出てあやすとかしてほしい。
その後近くの松尾大社まで歩き、境内を見た後、バスの均一区間内まで歩く。それから銀閣寺へ。
銀閣寺
方向も大勢の人でごった返し、バスはどれも満員。哲学の道をわずかに歩き、直線で銀閣へ。大勢の観光客。それでも山側から銀閣を眺めるほうだと、わずかながらも周囲を気にせず景色を楽しめる。この庭園で四季折々を楽しんだのか、と思うと昔の人がうらやましい。
銀閣からちょっと離れたところに神社があるのが見えて、そちらに行ってみた。人気がなく、私以外には2人組の人だけ。カメラを抱えていてそういう仕事関係の人かな、なんて思いながら。
地図を確認して、それから南に下る。ちょっとわき道に出ただけで、なるほど本当に人がいない。建っている家は京都の雰囲気に合うように作られているし、大通りを見るよりもはるかに京都らしい雰囲気が漂っている。そのまま目的の法然院へ。
法然院
はお寺ながらも拝観料などはいっさいない。お墓の方に行ってみるといい雰囲気のところで、緑が綺麗で、静かで、けれどもそう暗い雰囲気でもなく、「自分もお墓に入るときはこういうところがいいなぁ」と思いながら歩いた。観光客もめちゃくちゃ多いわけでもなく、本当にお寺を見に来たという感じで喧騒さもない。
門をくぐり本堂のほうに行ってみると展覧会が実施されていた。1つはおそらく油絵。ブルーを基調とした感じで、その絵はときには模様のようであったりする。くすんだその色は主張しすぎずいい。壁一面にいろいろな絵を飾れそうだ。入り口には外国の方がいた。その人が作者なのだろうか。ずっと別の人と話していた。
奥のほうに進むとまた展覧会があった。中に入ったところ着物を着た若い女の人。その人が作者らしい。絵は銅版画らしく、他の人に作り方を説明したりしていた。まるでピカソのように少しずれた空間配置。ポップな色使い、細い線。なにより淡い色が好きだと思った。ポップな色の時には、色をシンプルにおさえているのがいい。販売もしていて、絵自体のお値段が大きいものだと3万少し、額縁合わせてほぼ4万円。買えない金額ではないけれどやはり厳しい。いつか本物の絵が欲しいなぁ。ポストカードを3枚買った。
お坊さんの説法もあって、それがあまり聞ける時間ではなかったのが残念。親鸞などの話は聞いてみたいと最近思っていたから。
それから
また南下。適当に道を歩く。すると哲学の道に出た。この辺りは桜が見ごろ。道を歩く人は結構いたけれど、やはりみんな楽しんでいるようだった。
英語だけでなく時にはフランス語も聞こえる。それで頭の中でフランス語を必死に思い出してみるけれど、「エクスキュゼ・ムワ(すみません)」という単語くらいしか思い浮かばず、途中で見事に英語に切り替わった。再勉強の余地あり。
川の流れが好きだ。緑が好きだ。昔から水というものにはなじみがある気がする。幾度か引越しをしてきたけれど、どこも川の近く。ここのように川底まできれいに見えると、触ったり入っていきたくなる。水面に見とれていたい。昔は退屈でしかたなかった自然も、今では触れていたいところ。戦後に不自然に植林された針葉樹林帯は、育ちすぎてどこか人の侵入を阻んでいるような気がするけれども(ただ単に手入れをしていないだけかもしれないけれど)、もみじはとても好き。春という季節でも紅葉は美しいのだと思い知らされた。そして昔、金閣を訪れたときにも思ったけれど、京都は苔が美しい。緑の美しさに、苔が一役も二役も買っている。光っているかのように黄緑色をしていたり。けれどその美しさをより鮮明に記憶にとどめておこうと写真を撮ると、肉眼で見る美しさに敵いはしないとつくづく実感させられてしまう。デジカメどころかプロのカメラが欲しいくらい。
また途中にあった神社に立ち寄りながら、気がつけば南禅寺へ。
京都駅の
本屋で買い物。買いすぎだとは思うけれど。おかげでお金がどんどんなくなっていく。
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