DeSeanの日記 旦⊂(´-` )お茶ドゾー

2017-02-18

みんなでなかよく

テレビ、とくにNHKをぼんやり見ていて思うのですが。

すべてのコンテンツが「みんなでなかよく」の方向に収斂されていますよね。

昨日、なにかの職人さんについての番組をやってました。

職人といえば、「一人で黙々」の典型、というか牙城といってもいい職業でしょう。

それが番組では、全国の職人が集結して、みんなで一つの作業をやり遂げる、みたいな物語になってました。

いやまあ、それでもいいんですが。

なんかこう、モヤモヤするというか鬱々とするというか。

そうか、今の時代、職人さんですら、「一人で黙々」じゃあ評価されないんだな、というのを思い知らされて、物悲しい気持ちになったです。

独りぼっちが哀しい思いをするから、「みんなでなかよく」はやるべきじゃない、というわけではないです。というかそんな要求したところで通るわけもなく。

世間的には、「みんなでなかよく」の物語を見たい人たちのほうが、圧倒的に多いんでしょうし。

しかしなあ、それだけ、じゃあなあ。


大学もそうですよね。私が大学生のころ、あるいはもう少し後までは、「大学は、1人でじっくり考えるところ」みたいな意見も、わりと見たように思います。

何を考えるのかはともかく、とにかく1人で考える。外界の情報を封鎖し、沈思黙考する。それで大学にしばらく来なくたって大丈夫。そのための時間なんだから。みたいな。

それが今や、1人で考えるなんて、何の意味もない、とでもいわんばかりです。とにかくグループワーク。とにかくみんなで一緒に考え、作業する。それこそが「あるべき・正しい姿」なのだ。


う〜ん、です。それは絶対に違うとはいいきれないけど、絶対に正しくもないんじゃないか、と。


とりあえず、NHK的「みんなでいっしょに」は、私には眩しすぎます。見ていてかなりしんどい。といいつつ、ボンヤリ見ているのですが。

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2017-02-17

富める者はますます

今はこの本を。



ここ最近でピカイチでした。素晴らしい。


この本にはいろんなポイントが含まれていますが、個人的に一番、かつしんどいなあと思ったのは、「マタイ効果」、すなわち「富める者はますます富み、奪われる者はますます奪われる」という現象

これを多くの事例で実証しているわけですが、これ、なかなか辛いですよね。

同書の中で成功のポイントとして挙げられているのは、「ジャンプする人」、すなわち、要は、「いろんな人と積極的に交際していく」というものです。

この「才能」があれば、仮に学歴は低くても、成功を収められる。事例だと、温州企業家、むしろ学歴的には中国他地域出身の企業家に比べて、低い。大学どころか高校も、下手すりゃ中学小学もろくに出ていなかったりする。それでも、温州ネットワークと、そして交際という「才能」を活かし、事業を拡大し、大きな影響力を持つようになる。


しかしこの「コミュ力」(と卑小化して呼んでおきます)、まさに「才能」なんですよね。下手すりゃ「学力」より、よっぽど「才能」。

「温州出身である」という要素に加えて、「コミュ力がある」という「才能」がある者が、ますます富んでいく、というのは、なんというか、ちょっと虚しくなりますね。


もちろん成功の形はいろいろあるし、温州だって最強ではありません。とはいえ、「氏か育ちか」において「氏」が圧倒的に優位に働いている、という事例を見せつけられるのは、なかなかしんどいものがありました。

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2017-02-14

自分にできないことを

よく、「日本のマスコミはだらしがない。政府やスポンサーの方ばかり見ている。情けない。」みたいな意見を、目にします。

ひとまずは、そうかもな、とは思います。

ただ、自分がもし「マスコミの中の人」だったとして、政府やスポンサーに楯突いてでも、あるいは戦場なんかで危険を顧みずに、信念を貫いて取材し、報道する、なんてこと、たぶんできないだろうな、と。

そういうお前にはそもそもマスコミなんて向いてないんだ、といわれれば100%そのとおりだと思うし、事実なってないし、またならなくてよかったと自他ともに思ってることでしょう。

しかしすると、「自分はできないけど、マスコミで仕事するヤツはやれよ」ということになる。

これ、矛盾に思わない人ならいいんですが、私は無理です。「オレはできない。でもお前は絶対にやれ」とはいえない。

で、マスコミ批判をする人は、「自分がマスコミに入ったら絶対に信念を曲げずに取材する自信がある」ということなんですかね。

そうじゃなきゃマスコミ批判をしちゃダメ、というわけではないんでしょうが、最近気になるところであります。

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2017-02-13

目を見ればわかる

今、ゆえあってこれを読んでいます。

8巻まで来ました。先は長い。でも面白い。


今まで読んだ部分でキャラ的に最強なのは、なんといっても王騎です。

で、5巻で、彼が若き日の嬴政(始皇帝)を見て、「その目には一点の曇りもなく、真っ直ぐに前を見つめている」といったような台詞があります。

これ、今の社会を覆っている、ある種の空気を表しているんじゃないかと思うのですよ。要は、面接至上主義。


何年か後に、大学入試で面接をかならず課す、ということがいわれていますが、その狙いってまさにこれでしょう。つまりは、「会って、目を見れば、その人の本性が見抜けるはずだ」みたいなの。

企業もそうですよね。今や4回5回と面接を課すなんて当たり前。その狙いも、まさにこれ。


しかしどうなんでしょうねえ。会って目を見たぐらいで、本性って見抜けるんでしょうかねえ。

もちろん見抜ける人もいるでしょう。企業の人事を何十年、面接した人は何万人、みたいな人なら、見抜けるのかもしれません。

しかしごく普通の人間が、たまたま会って、二言三言話しただけで、その人の「内面」を見抜くなんて、できるもんでしょうか。少なくとも、私はできないという絶対の自信があります。無理。

というのも、「こいつどうしようもねえな」という学生が、なかなかいいところに就職する、というの、何度もあるですよ。そのたびに、「おれって、見る目ねえな」と思わされます。

(※なお、「いいところに就職したからいい人間」といえるかは微妙ですが、少なくともある一定の評価をされたことは間違いないところです)


なので大学入試に面接を導入したところで何かが劇的によくなるとは思えないのですが、世の中、そんな風潮ですね。

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2017-02-12

何を読めば?

学生と読書の話をすると、まったく読まない学生が多いのですが、読む学生は、だいたい小説。

以前、1年生向けの授業でビブリオバトルをやった時も、ほぼ全員がすべての回に小説を紹介していて、あまりにそれが続くので、わざわざ「新書限定の回」を設けたぐらいです。

一方、以前何かで読みましたが、いわゆるビジネスパーソンが本を読むという時、ほとんどは自己啓発本だと。あとは、やはり小説。


われらの業界で、よく「最近の若い者は本を読まない」という話になるのですが、それが想定しているのって、われわれが普段読んだり書いたりしてる、いわゆる専門書を想定していますよね。

専門書まではいかなくても、せいぜい新書。


しかし考えてみると、われらみたいに仕事としてならともかく、趣味で本を読むとき、わざわざしんどそうなものを読むこと、ないですよね。

そりゃ、楽しいものを読みたいでしょう。


このギャップ、なかなか埋めるのは難しいでしょうね。そして私も、趣味で読むとしたら、やはり小説、ですかね。

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