自家中毒

これねえ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060904-00000211-yom-soci

僕は荒れた中学にいたので、この程度は日常茶飯事だった気がするのですが。いや、「別にナイフでちょっと刺すぐらいいいじゃん」というわけではないんですけどね。


どうも最近、「1回でもアウトになったらおしまい」な風潮が気になります。大人なら仕方ないにしても、まだ子供。やり直すチャンスは本来いくらでもあるはずです。なのに、こうやって大問題化することによって、この子供の心に、たぶん致命的な傷をつけてしまう。


以前「いじめ問題」のテレビ討論をやっていて、出演者のほとんどが「いじめた子供への厳罰化(強制的に転校させるとか)」を主張しているのに対し、現役教師一人が、「そうやって“いじめっ子”を排除しても問題は解決しない。我々教師にとっては“いじめられた子”も“いじめた子”も、どちらも生徒なんだ。だから“いじめた子”も、これを機に成長してほしい」と主張して、出演者に総すかんを食らっておりました。でも、これは真理です。


外国人もそうだし、「内なる他者」もそうですが、こういう「異分子排除」の風潮は、なんだかちょっと怖い。そのうち自家中毒になりますよ、きっと。