少しは仕事も

 昨日は次年度の教務委員の仕事の一つ、学部の保護者懇談会について打ち合わせ。札幌だけではなく、旭川・函館・帯広と入試の地方会場と同じ場所で全学年の父母を対象に開催する。そして英語教員会議の案内を発信。大学には13名の共通教育英語の担当者が各学部の在籍。そのまとめ役の仕事は3月まで。でも今回はサブの人に任せきりだった。
 学会関係では月末若手研究者のためのワークショップの案内を発信。これも今年で7回目になるが、四国にいる会員に司会を頼み、若手研究者は北大の院生なのでこれは北大の先生に人選を依頼している。今年はロシア人女性(日本文学)が一人いる異色のラインナップなので、興味深いような心配なような。その前の役員会の案内も発信。議題はこれから考える予定。
 7月末に名古屋で開かれるアメリカ研究の国際セミナーの委員として関わっている。ほとんどお役に立たない形だけの委員なのだけれど、今年はあるワークショップのコメンテータになってしまった。発表者に応答する役割なのだけれど、英文で原稿を準備し、後から小冊子にも掲載されるので、慎重に準備する必要がある。原稿を書いた後、ネイティヴの人のチェックを受ける事もほぼ義務付けられている。ヒップホップ絡みなのでやりがいもあるが、荷も重い。
4月からの授業の準備では、演習2つが大きい。1年生対象の基礎ゼミ、そして3年生対象の演習。基礎ゼミは3年目だが、テキストをどうするかがまず問題。既存の「学び方を学ぶ」スタイルのものは10冊近く出ている。いろいろ比較してそのうちの1冊を使い、それにこちらでアメリカ文化に関する英文のエッセイを用意しようと考えている。
 3年生対象の演習は今年初めてなので、これも既存のテキストにこちらの方針と合致するものがないので、自分で作るしかない。基本的には、英語のテキストをアメリカの音楽・映画・文学・美術の分野から構成する。最初はロックの歴史、映画の歴史を考えたが、歴史から入ると面白くないと思い直した。例えば、ボブ・ディランの「見張り塔からずっと」を読んで、聖書との関わりを考えたり、『グレート・ギャッツビー』の冒頭の一節を英語で読んで、翻訳は学生が宿題として読んでおき、映画を見て、受講生と議論をする、という様なやり方を考えている。英語の小説のテキストはGutenbergを名乗るいくつかのサイトで入手できるがまだ種類は限られている。
 そんな事を考えている時間は楽しくもあるが、知らないうちに4月の新学期はもうすぐなので、少々茫然としてしまう。

  写真は小さい書斎の片隅に置いた観葉植物の揃い踏み。