宇野 重規 『民主主義のつくり方』より
(ケアの倫理学p88)
近代政治思想における公私二分論により、自立した個人像が確立され、依存は私の領域に置かれた。ただ、問題なのはこうした思考の下で個人の脆弱さが見失われたこと。
←中世の身分制を近代に入り開放してきたこと、つまり依存することが忌避され、個人の自立が求められた。
→諸個人への依存を嫌うことが、実は大きな権力に依存することを主張するのがトクヴィルの『アメリカンデモクラシ』第二巻
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