司馬遼太郎「空海の風景」

空海の風景〈上〉 (中公文庫)

空海の風景〈上〉 (中公文庫)

空海の風景〈下〉 (中公文庫)

空海の風景〈下〉 (中公文庫)

海部美知さんのブログで見て面白そうだったので読み始めたのだが、前に読んでいたダン・ブラウンとのギャップが激しく、読み終えるのに約3週間ほど要した。正直言うとあまり入り込めなかったのだが、著者の想像力には脱帽。もちろん史実の詳細の調査を踏まえた上でだが、「その時空海はこう言ったろう・・・」とか「最澄の心境は・・・だったに違いない」とか、登場人物(当然全て実在)への感情移入は尋常ではない。機会があればまた読み直したい。真言密教にも少し興味あり。