ドイツの「雇用の奇跡」から学ぶもの

NTT労組機関誌『あけぼの』2010年3月号
<経済・産業> ドイツの「雇用の奇跡」から学ぶもの

世界同時不況の過程を通じた雇用維持の実績の中で、注目を集めているのがドイツの雇用政策だ。ドイツは、実質GDPが大幅なマイナスを記録しながら、失業率悪化はアメリカに比べ、はるかに軽微だった。これは、強力な『雇用保護法』や、「短期雇用助成制度」「労働時間貯蓄制度」による就業時間短縮など、さまざまな雇用維持の仕組みによる。ノーベル賞経済学者のポール・クルーグマンは、「本当の意味での雇用政策」が不在のアメリカの現状を反省し、ドイツなど、ヨーロッパの経験に学ぶべきだと訴えた。アメリカ同様、日本も「本当の意味での雇用政策」が整備されているとは言い難い。ドイツの「雇用の奇跡」の経験から学ぶものは大きいはずだ。

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