典子さん阿久悠を歌う

You Carry Us On Your Silver Wings
To The Far Reaches Of The Universe

阿久悠先生には珍しく英語で始まるのが

火の鳥 鳳凰編 [DVD]

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の主題歌「火の鳥」。渡辺典子にとって7番目のシングルです。
発売は86年11月。時代は

90年代以降、歌謡曲がJポップと呼ばれ、歌手がアーティストと呼ばれるようになったときに起きたことに似ています。歌謡曲の時代は作詞家がいて、訓練を経て磨き上げられた歌詞が付けられた。だけど、アーティストと呼ばれる人たちが出てくると、彼らは自分で歌詞を書くようになった。そうなると、歌詞は歌い手の主観になる。そして、訓練を経ていないし、プロデューサーなどのチェックも経ないので、どうしてもつたないものになる。だけど、それこそがアーティストの生の言葉ということになって、むしろもてはやされる
( インタビューのまとめは新聞記者の技術に学べ - 【B面】犬にかぶらせろ!)

ようになる少しだけ前ですけど、阿久悠作詞が某チャート誌で最後に1位に輝いてから2年半になろうとしてるころです。
そんでもって映画のパンフでは

私が唄っている主題歌「火の鳥」は"リーインカーネーション"と永遠に変わることのない"愛"を表現した、壮大な曲です。
(略)阿久悠さんの素敵な歌詞にノッて一生懸命歌いました

と語ってますが、おそらく"リーインカーネーション"の意味を理解してたとは思えないのと、約10年後に結婚した燕の1991年ドラフト2位との愛は永遠ではなかったんだよなぁと思うとちょっと哀しくなってきます。


ま、そんなことより、いつもは典子さんって奥菜恵に似てると思ってるんですけど、このシングルの写真は外も内もどっか広末涼子に見えてきます。まさにドリー尾崎先生がいうところ「見る角度によって全然別人に見える"個性のなさ"」を見事に表現してるところの方が問題かと。

やはりこれじゃ知世ちゃんにはかなうはずもなかったな、と改めて思います。
物語とキャラ/キャラクター - BEAT-MANgus(椣平夢若食い散らかし記)