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XRQ技研の業務日誌(XRQ Tech Lab)

2017-05-05 ワイヤーMLA

30mBand WireMLA

 サクラの季節が過ぎ、すっかり青葉の時季になった。なかなか開けることのなかったお空の状態も少しずつ変化が出てきたようだ。ゴールデン・ウィークにはバンド中に賑やかさが戻ってきた。

 簡単な構造で、かつコンパクトなアンテナ、MLAを試す機会が巡ってきた。調整はクリチカルだがそこそこのレベルまでSWRやインピーダンスを追い込むことができることは確認できている。実戦でどの程度使えるかを試すのである。

 私のMLAは、市販されているものや多くの方が作られているものと比べたら、貧弱なものである。なにしろ、ワイヤーを配線カバーの枠に沿わせてリング状にして、キャパシターにはトリマーを使ったQRP仕様なのだ。放射効率は空間に占める面積から考えても決して良いはずはなく、QRPの小電力での運用なので、交信に使えるということが確認できればよいと考えた。

 3mのワイヤーをリング状にした7MHz用MLAを持って、公園での運用を行った。リグはMTRでリチウム電池2本(9V)での運用である。CQを出すが、なかなか応答はない。弱い電波なので気づいてくれる局がないのだろう。そこで、こちらから呼ぶことにする。長野の局が出ていたので呼びかけると応答があった。相手の局は599で届いているが、こちらのレポートは499である。了解度が4というのは気になるが、ともかく長野まで2w出力の電波が飛んでくれたようだ。その後、CQを出していると栃木の局が応答してくれた。579のレポートをもらう。さらに長野の局が呼んでくれて、559のレポートをいただく。遠い局ではないが、こんな小さなアンテナで交信することができた。

 10MHzでの実験である。2mのワイヤーを輪にして、部屋の壁に吊るしたMLAを使った。EFHWアンテナを繋いだリグでワッチしたとき、バンドが結構賑やかだったので、これならMLAでも使えるのではと、1w出力のリグ(1Watter KitsandParts.comのキットを組み立てたもの)でワッチをした。すると8J4VLP/4 のCQが聞こえてきた。呼んでみるが、なかなか応答がない。強力な他の局が次々と交信をしていく。めげずに呼び続けるとコールバックがあった。MLAから出た1wの電波が岡山まで届いたのである。

 私の作ったこのアンテナは、決して効率の良いアンテナではないと思う。しかし、自然の力は偉大である。小電力でやっと放射されているような電波でも、電離層などの状況によっては遠くまで運んでくれる。その偶然を楽しむのもアマチュア無線の醍醐味である。 小さくまとめることができ、携帯もしやすいワイヤーMLA。山の上などロケーションが良い場所ならもっと活躍してくれそうである。どなたか、一緒にこのアンテナを山に連れて行ってくれる方はいませんか。

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