たいけんびじゅつかん「おやこでコラボ 木版かざぐるま」を開催しました。

たいけんびじゅつかん「おやこでコラボ 木版かざぐるま」を5月23日(土)に開催し、大人と子ども合わせて19人の方に参加していただきました。


今回のたいけんびじゅつかんは、企画展「江戸へようこそ!浮世絵に描かれた子どもたち」と関連した親子向けのワークショップです。この展覧会は、子どもを題材にした浮世絵を紹介し、親が子を宝物として守り育てた江戸時代の暮らしを知ることができる内容となっています。
 今回のワークショップでは、浮世絵と同じ木版画で、昔ながらの玩具「かざぐるま」を親子で共に作ります。・・・が、ただ単純に「かざぐるま」を作らないところが、親子ならではのワークショップ「たいけんびじゅつかん」のポイントです!
 詳しい内容はというと・・・。
 親子それぞれが別々にデザインした木版画を、和紙に重ね合て摺り、二色の印刷の木版画を羽にしてしまうのです!
 そんな親子の絆を具現化した素敵なアイデアをカタチにしてくださったのは、一昨年のたいけんびじゅつかん「にじいろ近江八景」にも講師で来てくださった美術家のふるさかはるかさんです!


↑講師のふるさかはるかさん
今回も木版画のワークショップの講師として来ていただきました!

まずは「風」をテーマに、目を閉じて今まで感じた風を思い出したり、風に関する言葉を親子で話し合ったりしました。


↑風を表す言葉・・・「すきま風」「ゴー」という擬音語、「竜巻」などたくさん出ました。


↑その言葉のイメージを元にアイデアスケッチをします。

かざぐるまの羽にしたい絵が決まったら、いよいよ木版画制作の本番です


↑ふるさかさんに用意していただいた7色の絵具の中から好きな色を1色ずつ選びます。


↑選んだ絵具の色に近い折り紙に、絵を鉛筆で描きます。


↑白のクレヨンで版画にした時に白くしたい部分(彫る部分)を塗ります。


↑カーボン紙を敷き、ボールペンを使って白い部分の周囲をなぞり、版木に転写します。


↑版木に転写できたら、彫るところに斜線を入れてわかりやすくします。

さあ、いよいよ大事な工程、彫りと摺りです!


↑彫刻刀を握るのがはじめてのお子さんも・・・ドキドキ。


↑彫れたら、いよいよ摺りに!意外に彫りより摺りの方が難しいという声もチラホラ。


↑ペラリとめくったら・・・バッチリ摺れています!きれいですね!


↑すてきな作品ができましたー。パチパチー!!
上手く行くと自然に笑顔もすてきになりますね。


↑お子さんと保護者の方の二色が重なって、単色の時とはまた違う表情に!
優しい暖かい風を感じますね。


↑こちらはキリッとした風!この風が吹くと背筋が伸びそう!


↑恐竜の柄にも見えるとの声も!古代の風は今の風と違ったりして・・・?

これで今日のワークショップはお・し・ま・い。
・ ・・と言いたいぐらい、みんな長時間がんばって集中してくれましたが・・・
このワークショップを完成させるためにはまだまだ一仕事があります。
そうです。いよいよかざぐるまをつくります。


↑親子で協力して和紙を切ったり穴を空けたりします。


↑・・・よいしょ!目打ちで和紙に穴を通すところをみんなで見守っていますね。

完成したら、かざぐるまを持って渡り廊下へ!


↑親子で好きな柱を決めてかざぐるまと木版画を取り付けます。

みんな展示できて大喜び!
一部ですが、キャプションと合わせてお楽しみください。





参加者全ての親子の10個のかざぐるまは、6/7(日)まで展示しています!
ぜひ、観に来てくださいね。親子の深い「絆」を感じることができますよ♪

次回のたいけんびじゅつかんは、6月21日(日)開催予定の「きかがくもようのアクセサリー」です。


企画展『魅力再発見!“秘蔵”コレクションとの遭遇』に関連したワークショップです。
オノサト・トシノブさんはまる・さんかく・しかくなどの図形をつかってカラフルな絵を描いたよ。きかがくもようのオリジナルアクセサリーをつくってみよう。

応募締切:6月8日(月)必着 材料費:一人300円
このイベントについて詳しくはこちらまで。皆様のご応募お待ちしております。