VSシステム東方セットプレビューその1「博麗霊夢/紅白」

さて、本家のVSシステムの方も現在次のセット「Marvel Universe」のプレビューが始まっていることですし、我々も少し制作中の東方セットの内容に関するプレビューをやってみようかと思います。一度こういうのをやってみたかたんだ……わくわく。でもここまでやって完成しなかったらどうしよう……


キャラクター
博麗 霊夢/紅白 "Hakurei Reimu/The Red and White"
コスト:5
チーム:幻想郷
潜伏有無:可視のみ

飛行、レンジ
ATK:7
DEF:10

 (A)→対象のプレイヤーは、自分がコントロールしているレディ状態のキャラクター1体を選んでエグゾーストする。
 博麗霊夢がパワーアップするたびに、あなたは博麗霊夢をレディしてもよい。そうした場合、このターン中は博麗霊夢は攻撃できずブレイクスルーできない。

TPJ-009 イラストレーター:白日


東方シリーズの主役である巫女の博麗霊夢のカードですが……バージョンに「紅白」って書いてあるのに絵が黒いよ!キモッ!!きもれいむだよっこれ!
でもこの5コスト霊夢はちょっとキモいぐらい強いので別に絵がキモくたっていいんです。そいうえばこの絵は白日君が最初の頃に上げてきた絵のうちの1枚でした。懐かしい……この画風が我々の東方セットのイメージの原点のひとつであったことは間違いないでしょう。(東方ファンの方へ:別にキモくない霊夢のカードもありますから安心していってね!)


東方セットのデザインコンセプトについては、初心者向けのセットは劇場版トランスフォーマーで作ったので、今回はきちんとVSシステムの戦略要素をきちんと押さえた中級者向けのものをと考えておりました。だいたいヘルボーイセットあたりを目指した感覚です。とうことで、

  • 潜伏、予備軍などのキーワード能力を入れる。予備軍は強力な能力であるだけでなく扱いやすいので初心者にも安心。潜伏の概念は外界から隔離された世界である幻想郷の住人・妖怪などのキャラクターを表現するのに最適。
  • 本家VSシステムの現在の展開(Marvel Legends、DC Legends)を配慮してレジェンドキャラクター的なカードを作る。
  • カードプールの少ない、デッキ構築リソース的に本家VSシステムと断絶したカード・チームになってしまうので、きちんと本家VS並みのパワーカードを入れる。セット枚数は限られているから、無駄な穴埋め用のカードは極力作らずに、全てのカードに存在価値を与える。

ということを念頭に置きつつ、二つの30枚デッキからなる構築済みセットをデザインしました。そのうち片方のデッキは原作の主人公キャラを中心に据えた「霊夢魔理沙デッキ」です。

プレビューカードから見て取れるように、こちらのデッキは主役キャラクターを中心にしたパワーアップ戦略のデッキです。霊夢魔理沙のキャラクターカードはそれぞれ3バージョン計5枚ありますし、レジェンドキャラクターとして専用カードがあるだけでなく、他のサポート的なキャラクターも二人を補助する能力を持っています。また、他にも原作でシューティングゲームの自機キャラとして選択できたキャラクターが何人か入っており、彼女たちも同等の扱いです。
二人の主役のうち、霊夢は防御的なキャラクター、魔理沙は攻撃担当と分担が分かれています。二人をうまく相補的に使うのが上策だといえます。


しかし、この5霊夢もデザインしたときは余りにも強すぎる気がして「思ったとおりに強いカードにはなったけれど、これは本家のVSシステムと一緒の環境にしてもバランスが取れる強さだろうか……」と悩んだものでしたが、最近のMarvel Universeのプレビューを見てみたらそんな気分も吹っ飛ぶぐらいの強さでした。大丈夫なのかVSシステム?!


次回の更新では、「メディスン・メランコリー」のプレビューにしたいと考えています。ちょうど現在イラストを描いて下さったみと椿さんのHPトップでイラストが公開されておりますし。そして「妖怪軍団大連合デッキ」の紹介などなど。お楽しみに。

  • rabbit3(みと椿)

http://digital-sinfonia.com/rabbit3/