今日は、清瀬市の新都市伝説を確認するために、日の出前からカメラを構えて、朝日が差してくるのを廊下で待った。朝5時20分ころ窓から朝日が差し込む。



東側の窓から差し込む朝日の光


西側の窓の方を振返ると、廊下の奥まで光が差し込んでいるのが分かるだろう。つまりこの廊下はほぼ東西に向かって伸びており、建物の四辺も、あのクフ王のピラミッドのようにほぼ東西南北に位置しているものと思われる。


歩いている看護師さんは源氏名〈私だけが知っているあだ名)リトルミー・Iさん。顔はリトルミーよりはるかに美形だがヘアスタイルがムーミンに出てくるリトルミーそっくりなのだ。

日本画でもそうだ。いたずらに大きさを競い、日本画だか洋画だか、奇妙奇天烈に絵具を塗りまくった自称大作よりも近東や西蔵のミニアチュール、ビアズレーの線画に魂の憩いを感ずる.


それがいい挿絵であれば、わざわざ埃にまみれて美術館まで出かけなくても、手軽に自宅で楽しめるし、いつでも手もとにのこるし、鑑賞者にとって、こんな嬉しいことはない。


あえて、私は、いい挿絵といった。あまりにも、現在、わるい挿絵が多すぎるからである。なぜ多いのか、それは挿絵画家が、まるで小児病患者のように本絵に憧れ、挿絵を一段低いものに見て、低俗を以て甘んじているからだ。


何々会員となって箔をつけるのは結構。然し何々会員だから、その挿絵がいいという逆テーゼは成り立たない。私が挿絵画家だったら、何々会員になる努力をかさねるかわりに、挿絵そのものに生命をぶちこむだろう。


挿絵で世界を征服することを念願するだろう。挿絵は男子一生の仕事として、全霊をぶちこんで悔いることのない菩薩行である。(勿論、男女同様、女子一生の仕事としても立派であることは当然──為念)挿絵が、自分の生命を生かす最大の途であって、油絵や水彩が、余技ト考える挿絵画家が多くなった時、挿絵は文字通り最高の地位を占めるに至るだろう。


ブレークの「無染の歌」の挿絵みよ! モリスのケルムスコット・プレスの挿画をみよ! 美術史の上に永遠にのこり、百千万年のちの観賞家の心をも打つであろう。挿絵画家よ、自信を以て、不朽の傑作をのこしたまえ!(つづく)

ピラミッドの様な清瀬の新都市伝説誕生か(闘病記2011.4.23)

命長らえたことに感謝して、太陽にお礼を言おうと思い日の出を待っていたら、思い掛けない光景を眼にした。
これはまさに複十字病院の都市伝説と言える新発見だ。
まずは、この写真を見て欲しい。



朝5時25分、廊下に出たときに、朝日が廊下を真っ赤に染めていた。感謝の祈りをしようと思って見たせいだろうか、何と神秘的な風景だろう…そう感じた。


複十字病院3F東側の窓から見た4月23日5時25分頃の日の出。
「ありがとうございます命長らえたことを感謝します」
小林秀恒という天才的挿絵画家が多忙が招いた急性肺炎で昭和17年に35歳で夭逝した。世が世なら同病の私も生きてはいられなかったのかもしれない、そう思うと、医学の進歩に心から感謝の意を表し、生まれて初めて太陽に両手を合わせて感謝した。


複十字病院西側の窓に差し込む夕日の光


さて、都市伝説の仮説とは、もうすぐやって来る複十字病院の創立記念日5月?日に、東の窓から入った朝日の光が、この廊下をまっすぐに通過して、西側の窓まで通り抜ける様に設計されているのではないだろうか、ということだ。もしそうだとするとこれは、天文学幾何学の法則にのっとったあのクフ王の大ピラミッドのような清瀬のピラミッドともいえる建造物となるのだ。


もうすぐやって来る創立記念日なのだが、残念ながら私は4月28日に退院してしまい、それを確認することは出来ないことになる。都市伝説は解明せずに不思議のままがいいのだ。53日間に及ぶ闘病生活ともこれでお別れだ、ばんざい!