おいしいラー油なら天府舫で!

日本では長い間、唐辛子から抽出した油成分のみの市販の辣油(ラー油)が主流でした。
今日では“食べるラー油”という具入りラー油のヒット製品の登場で、ラー油のイメージが一変し、石垣島久米島、小笠原の島ラー油などのご当地ラー油が知られています。カレー、そば、ハンバーガーに至るまで、さまざまなラー油レシピが登場していますね。
そんなに人気があるラー油ですが、そこにルーツともいえる四川のラー油が入っていないのはちょっとさびしいです。
近代化により中国の食卓でも市販のラー油が使われることが増えましたが、日本とは異なり薬味を濾さずに残したまま広口のビンに入れたものが広く売られています。そして、ビンから匙ですくって、料理にふりかけます。
中華街でも入手することが可能ですし、一部の四川料理店でも販売されていますね。
さらには四川の食卓では、唐辛子タイプと花椒(ホアジャオ)タイプの2種がポピュラーで両方を混ぜて使うこともあります。
本格的なラー油が日本でも買えるようになったのはうれしい限りといいたいところですが、惜しいことに花椒の痺れる成分は残っていても作りたてに比べて香りに劣るようです。
天府舫(テンフファン)ではシェフ手作りのラー油を用いていますから、麻辣が効いて薫り高いおいしいラー油です。もちろん食べるラー油ではありませんので、そのまま食べるのとか、おかずにというわけにはいきませんが、辛味が足りないと感じたらぜひお使いください(テーブルには使いやすいように油のみのを置いてありますが、自家製ですよ)。
一般の中華料理店でもこだわりのお店は自家製のラー油を用いますが、唐辛子が強めの配合のことが多く当店のラー油とかなり異なる風味だと思います。


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