恋愛ラボ #11 「恋愛ラボ?」

  • もう11話目なのに全くと言っていいほど恋愛研究進んでないけど元々原作自体恋愛研究してる様子がそんなにないので恋愛研究しながら5人が繰り広げる日常に期待してた皆さんはもう諦めましょう。
  • 今までの中で一番SDキャラ使ってた気がしたんだけど、2回目に見たらキャラクタの顔をデフォルメして描いてるのが多いという話だった。
  • 男とほとんど接点のない女がいきなり世の中に放たれた結果チャラい男に騙されるみたいなパターン is 王道だけど、ファーストコンタクトがヤンみたいな男だったのは(今のところ)プラスに働いている。
  • 矢花が演出やってる回はラブコメでも真面目な話でも全部ギャグっぽく纏められるので太田作品と相性がいいんだろうなとは思ってたけど、今回みたいな基部がギャグの話だとあんまり矢花演出を感じ取れないのはカメレオンみたいで面白かった。

とある科学の超電磁砲S #22 「STUDY」

  • アイテムの面子が出てきた時点で個人的には合格ライン越えてるのだけど、オリジナルストーリーでありながら原作の本筋から一歩も離れることなく同時進行していくのは原作のコンテンツ強度が高いのか脚本のレベルが高いのか。
  • 禁書も超電磁砲もロリキャラが出てきた時に最大限の力を発揮するのが未だに誰の趣味なのか分からんのだけど、たまには20代後半〜30代前半の女性がめっちゃ活躍する話とか作ってください。オルソラは年齢不詳なのでノーカウント。
  • 学園都市の治安が悪いのは能力者にレベルという明確な格付けをしているからだとずっと思っていて、そう考えるとこの都市はある種のディストピアの完成系といえる。
  • そういう一部の能力に依存した完全な格差社会が形成された空間における(底辺層の)自己表現の方法ってのは歪んだ方向に進んでいくのが常で、このアニメにおける優秀な科学者たちもその例外ではなかった。

Super Seisyun Brothers -超青春姉弟s- 第1話 「姉弟+姉弟=」

  • 確かこのアニメ、普通のアニメより制作費3分の2くらい抑えて作るみたいなプロジェクトの第一弾として世に放たれたと記憶してるのだけど、ショートアニメ(それも5分以下)ならそりゃ元々普通のアニメより制作費かからないし作画枚数少なめにしたら大量生産も出来るだろという突っ込みを入れて終わりにしたい。
  • 本当に制作費だけ抑えて従来のクオリティを保ったままアニメ作れるとか言うんなら30分アニメ作ってみろよという感じですね。別にショートアニメが悪いとかそういうわけではなく。

戦姫絶唱シンフォギアG EPISODE 11 「ディスティニーアーク」

  • 我々教徒としましてはクリスチャンが生きてれば後は他の誰が生きようが死のうがそれは些細な問題であると認識しており、そうした部分集合的意思がクリスチャンを追い詰めてしまったのではと思うこと限りないのだが、シンフォギアといえば不可能を可能に、非常識を常識に変える力を持った超絶B級アニメなのでそうした闇落ち寸前の情念を掬い上げる力量に関しては一応の信頼を置いている。
  • 「未来の攻撃とか諸々によって響の中の異物が破壊されて死を回避できた!やった!」みたいな物凄い展開はまさにシンフォギアのストーリーなので批判とか全然無いし、むしろもっと都合良く進んでいくシナリオがお膳立てされても構わない。「想像の斜め上すぎる」という翼の言葉はメタ的にシナリオ全体を表している。創作に対する従来の批判をほとんど無効化してしまうという意味ではやはりシンフォギアは革新的な存在だろう。
  • 博士に関してはどう考えても平和のために行動していないことが一目見てわかるんだけど、置かれた状況や他の人間の言葉などが合わさることで正常な判断が出来なくなって結果的に暴走に加担してしまう、というのは1期より現実の人間心理に即していて、こういうキャラクタの内面描写とシステムの構築に関してはえらく1級品なのでその都度感心してしまう。
  • 調が響側についたことで調vs切歌という好カードが見れたのはかなりの収穫だったけど、同時に最大級の見せ場であるはずのクリスvs翼が同時に進行していたので盛り上がりが一点に集中せず分散してしまった。まあ情報詰め込みたかったというのはわかるんだけど、このアニメの戦闘は味付け濃いので戦闘に戦闘を重ねると胸焼けしてしまう。

ガッチャマン クラウズ #10 「Crowds」

  • インターネットという空間あるいは一種の装置が人間の悪の部分を増幅し際限無く放出させるという現実を踏まえた上で、それをオブラートに包むこと無く描き「一つの悪が集合体を悪に染める(悪事を最もらしく正当化する)」ということに対してマイノリティがどう対処するか、それをクラウズという人々の悪の集合意思を具現化した存在によって明確な収束が可能になっている。
  • 1話においてはじめが敵を生け捕りにしたのはここでクラウズ(と結び付いてる人間の脳)にダメージを与えず生け捕りにするための伏線だった。総理大臣がポンコツというのは有り触れた設定すぎて物足りなさがあるけど、このアニメはそうしなければならなかった理由が明確に現れているのでそこいらのB級作品とは一線を画する。
  • 擬似的な無血戦争の中でガッチャマンという存在が表立って活躍する機会を作り、カッツェとの闘いで心を折られたジョーを今まで活用されていなかったノートに書かれた他のガッチャマンたちの意思により突き動かす、この前半でばら撒いたピースが後半になってしっかりと嵌り一つの絵を成してくる構成の美しさは今期作品では比較対象にすらならないくらい突出していて、近年の中村作品(C、つり球)において発揮された圧倒的ポテンシャルが未だに衰えてないことを実感する。
  • リーダーなのにヘタレだったパイパイが子供達のために立ち上がったり、ジョーが失っていた過去の自分の原動力を取り戻したり、今回は上位クラスのガッチャマンにスポットを当てた内容だったので、次回(最終回手前)でおそらくうつつと清音の話をやることになるはず。